16冊目の本『「育ちのいい人」が使っている 添えるだけの1行文』はどうできたか?
人材教育家でメンタルトレーナー、マナー講師の井垣利英です。2021年7月14日に私の16冊目の本『「育ちのいい人」が使っている 添えるだけの1行文』(PHP)が発売されます。
この本の出版依頼を頂いたのが21年1月25日で、それから出版までの約半年間、どんな工程を経て本が完成したのか? 仕事の進め方、仕事への姿勢をご紹介します。特に、本を出したい、本を書きたいなど出版への夢がある人に、何かの参考になれば幸いです。
◆出版依頼も、「すぐ動く」ことがチャンスをつかむ
出版のご依頼は、出版社や担当の編集者によって異なりますが、メールか郵便で届きます。私は今まで、ご連絡を頂いたら「すぐに返事」をするように徹底しています。
今回の出版依頼も、もちろん秒速で即答しました!「ぜひ、担当させてください」と。その返事から、今回の本づくりが始まりました。
どんな仕事でも同じですが、私は「すぐ動く」ことはチャンスをつかむために、とても大切だと思っています。最初の一歩からのんびりしていては、チャンスをつかむどころか、逃げて行ってしまいますから。
すぐ動くことの大切さについては『人生に「また」はない。はじめの一歩がチャンスにつながる』に書いたので⏬こちらをお読みくださいね♪
◆20代の頃から松下幸之助氏の本で、道をひらいてきた
今回の本のご依頼は、経営の神様・松下幸之助氏が創業された出版社『PHP研究所』からでした。私は、20代の頃から松下幸之助さんの本を大量に読んでいて、幸之助さんから良い生き方、良い働き方を学んできて、今があります。幸之助さんは、私の人生の恩人です。
中でもこの三冊は、プラス思考と人間学、生き方について書かれていて、私の人生&仕事を良い方向に導いてくれたバイブルです。他にも私の本棚には、たくさんの幸之助さんの本が並んでいます。
もちろん、人生の恩人の松下幸之助氏が創業された出版社・PHPから本を出すことは、私の夢の一つでもあり、また夢が実現しました。ご縁に感謝。
◆初対面からオンライン。毎回、Zoomで打ち合わせ
2021年のまだ寒い時期から、打ち合わせが始まりました。コ〇ナの影響で、初対面からオンライン。ご依頼をくださった担当編集者・前田さんと、長年、私の取材で大信頼をしているライター・中西后沙遠さんと、私とスタッフとで。
さすがに20年初めから1年以上、オンラインでの打ち合わせや【社員研修】、テレビ出演などをしているので、オンラインでの仕事も慣れました。結局、担当編集者の前田さんとは、一度も生で会わないまま、発売を迎えたのです。これも、新しい生活様式ってものなのかな?!
◆最初から遠慮なく、意見を言う=全力を尽くす
編集担当者・前田さんから、私たちに『項目一覧』が届き、それをもとに打ち合わせを進めました。前田さんとは付き合いが短いですが、私はこの最初の段階から、遠慮なく思った意見を言います。
だって「本当はこの方が良いのに」と思っているのに、正直に自分の意見を言わなかったら、結果、ずっとモヤモヤが残り、良い仕事にならないと思うから。
ただ、自分の意見を押し通すことはしません。自分よりも良い意見が出てきたら、「その意見の方が良いね」と素直に受け入れ、すぐに方向転換をしています。
◆私がライターさんにお願いする理由
『項目一覧』の打ち合わせで、『コラム』と『解説ページ』に関しては、ライター・中西さんが私のインタビューをもとに、原稿を書いてくれることになりました。※ライターさんの仕事については、後日改めて書きます。
私のインタビューの前に、ライターさんが『質問項目』を作ってくれます。この写真の通り、私は事前に『質問項目』に対して話す内容を考えて、箇条書きしておきます。
もちろん実際にインタビューが進むうえで、話がふくらんでいく。取材をしてくれるインタビュアー(ライターさん)に引き出してもらい、事前に予定していた話より、より多くの情報を出すことができます。
ちなみにnoteの記事は、自分で書いています。こうして私が自分で執筆するのも、自分の言葉でメッセージを伝えられるから、これはこれで良い。
でも本は、プロのライターさんに、私の中にある“必要とされる情報”を引き出してもらって、ベストな作品に仕上げたいのです。だから、信頼できるライターさんに、いつもインタビューをお願いしています。
◆肝心な文例『1行文』づくりは過酷な作業だった
この本のタイトルは『「育ちのいい人」が使っている 添えるだけの1行文』(PHP)です。ネット検索などには出てこない、この本だけの新鮮な文章を出していく。手紙やメールに1行添えるだけで、劇的に感じが良くなる魔法の『1行文』です。
本のメインである『1行文』を作るのが、当初思っていた以上に過酷な作業でした。
『項目』ごとに「例文8種、各29文字以内」と決められています。8種類の例文は、それぞれ違った映像が浮かぶ、イメージも、切り口も違うものを書くのです。
これが想像以上に大変なことでした。幼少期から読書好きな弊社のスタッフ・蓮見にも、文例を考える手伝いをしてもらいました。
◆言葉の花束たちを再読。辞典を手元に置いて、文例を作り続ける日々
微妙なニュアンスや意味の勘違い、取り間違いなどがあるといけないので、中学時代から愛用している『新明解国語辞典』『漢和辞典』『類語国語辞典』をメインに『ことわざ便覧』でも確認しながら、文例を作りました。
大学浪人時代から大量に読んできた、日本文学史に残る文豪たちの作品。今は亡き天才コピーライターさんの本たち。
さらに、デビュー当時から大ファンの松田聖子さんの膨大な歌の歌詞カードなど・・・私が今までふれてきたステキな世界観の言葉の花束たちに『1行文』のヒントを求め、その着眼点から読みまくりました。
次回へつづく!
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