ウィズコロナの【スポーツ観戦マナー】新日本プロレス
人材教育家でマナー講師の井垣利英です。さすがに自粛生活も、飽きたでしょ?! ルール&マナーを守り、通常の生活に戻るための新しい方法と【ちょこっとマナー】を具体的に紹介していきます。
ウィズコロナによってスポーツ観戦も、形式を変えて行われています。大声で声援を送るのが当たり前だったスポーツ観戦は、新しい日常の中でどのように応援をしたら良いのでしょうか。 今回は、新日本プロレスのウィズコロナ【新しいマナー】について書きます。
◆観客数を減らしたプロレスの【新しい観戦マナー】
コロナ禍で、新日本プロレスも20年3月から5月下旬まで、全ての大会が中止になりました。その後、無観客試合を経て、7月からは観客数を減らして試合がスタート。7月下旬にスタッフが観戦したので、プロレスで特徴的な【新しいマナー】を紹介します。
1.5階の会場には階段で上がる
プロレスの聖地『後楽園ホール』は5階にありますが、エレベーターは使用禁止。ソーシャルディスタンスを保ちながら、階段で5階まで登ります。ファンも体力がないと、観戦ができませんね(笑)また、座席の位置ごとに入場時間を変えて、混雑を緩和。
2.チケットの「もぎり」は自分でやる
チケットの半券(会場で切り取られる部分)には「氏名、住所、電話番号、メールアドレス」を事前に記載がすることが必須。入場時にもチェックされ、記載がない人は入場できません。
また、できるだけスタッフとの接触を減らすため、チケットのもぎり(半券を切り取る)は、スタッフにチケットをチェックしてもらった後、自分で行います。自分でチケットを切るなんて、今だからこそ。これも貴重な体験ですよね。
3.新しい応援方法=リモート応援システムが誕生
会場では当然、マスク着用が義務です。好きな選手のマスクも販売されています。ただし・・・
サイズ間違いに注意!(笑)レスラーサイズがあるのです。
選手の入場時には、その選手のタオルやTシャツなどを持ってアピールします。また、選手へ応援の気持ちを書いた『手作りパネル』を掲げている人も多かったそうです。
プロレスに関わらず、スポーツ観戦に欠かせない声を出す応援=『声援』が禁止!! 声出しの代わりに、拍手で応援します。最近は『リモート応援システム』を会場限定でテスト運用し始めました。
スマホのボタンを押すと、スピーカーから音声が流れる仕組みです。
プロレスは、悪役レスラーが悪いことをしたとき、「ブーー!」とブーイングするのもお決まりの応援方法だそう。この応援システムで、ブーイングができるのは楽しそうですね。声を出せない中で、どうしたら楽しく観戦してもらえるか? 主催者の努力と工夫を感じます。
4.会場での注意喚起と退場の仕方
上が、7月31日の後楽園ホールの座席の模様です。ソーシャルディスタンスが確保され、空いた座席には全て注意事項が貼ってあります。スクリーンでもウィズコロナの【新しいマナー】が表示されています。
試合数も減らされ、リングの消毒タイムも設けられています。その際も、なるべく不要な離席はしないように、アナウンスあり。
退場時も、混雑を避けるため、座席の位置ごとに時間をずらして退場(規制退場)します。自分の都合で帰るのでなく、ルールを守って席を離れるのも、周りの人への思いやり=【ちょこっとマナー】です。
◆直前の中止に『神対応』感動のマナー
興行開催にあたり、選手やスタッフ、レフリー(審判)は全て定期的にPCR検査を行なっています。
そんな中、20年8月、愛媛県宇和島大会で、大会直前に選手の1人が発熱しました。その日は、会場に観客が全員入り、大会開始2分前に中止のアナウンスがされ、皆そのまま帰ることに・・・。
その場にいた観客は、野次や文句を言うこともなく、拍手で大会中止を受け入れたそうです。安全を守るための苦渋の決断を、前向きに受け入れた宇和島の観客の神対応、マナーの良さには感動。これこそ、日本人が本来持っているおだやかさ、人への思いやりの現れだと思います。
結局、発熱したレスラーは、すぐに検査を受けて陰性だったそうです。迅速に興行中止を決断するなど主催者の姿勢が、信頼につながりますよね。
◆プロレスに花火のサプライズ演出
新日本プロレスは20年8月、東京・明治神宮野球場で大会を成功させました。神宮球場での開催は21年ぶりだそうです。これも、このコロナ禍でなかったら、実現しなかったかも知れません。
(YouTube無料公開部分から)
大会の最後には、花火があがりました。今年は全国で、花火大会がほぼ全て中止でした。きっと会場にいた方々は、サプライズの花火もあり、とても良い夏の思い出ができたと思います。コロナで暗いことが多い中、ステキな演出ですね!
◆今しか出来ないレアな経験を楽しもう!
今回は、新日本プロレスを例にスポーツ観戦の【新しいマナー】を紹介しました。
ウィズコロナで、イベントを安全に開催するために、万全の対策をして、工夫を重ねている主催者がたくさんあります。自分がちゃんと感染対策をした上で、イベントの主催者、会場を信頼して参加すると、楽しいことが増えますよ。
マナーとルールを守って、コロナ前のように、外へ出かけてみてください。一度きりの人生、コロナなんかに負けないで!! ワクワク楽しいことが、たくさんあるのだから。
★井垣利英Instagram★年中行事についてアップしています。ライブ配信も不定期で配信中です。