Afternoon Tea 〜中学英語科・A先生のお話を聞いて〜
「Afternoon teacher」(略してアフタヌーンティー(Afternoon T))
は、みんなでつくるみんなのための「学び」のオンラインサロンです。
teaは先生のteaでもあり、お茶のteaでもあります。今日はそんな教師の学びの場で、講師の先生からの一方通行ではなく、あれやこれやと対話しながら、作り上げていくセミナーを受けましたので、その学びを共有します。
今回の講師の先生は、A先生。中学校の英語の先生です。
本当の英語力をつける授業
講師のA先生が教鞭をとられている中学生の小学校時代は、学級崩壊をしており1年間はほとんど授業ができないような学年であったため、中学校になっても勉強嫌い&教師嫌いなどが続いたようでした。
しかし、その次にその学年の現在の姿。中2の英語の授業の中での英会話の動画を見せていただきました。
そこに映る生徒は、しどろもどろではあるものの、皆が英語を使うことを恥ずかしがっているようには見えず、A先生とときには笑顔を見せながら話している姿が見られました。
まったくもって、大変だった生徒のようには見えませんでした。
ポイントは少しずつ長く話せるように
いきなり長文にチャレンジしていくのではなく、少しずつ練習をさせ生徒中心で習得させていくことで、レベルアップをしていったようです。
さらには、各授業の中での工夫と手順が構造化されており、考え抜かれた順序をたどるように授業をされていました。
落ちこぼれを作らないような徹底した支援が落とし込まれた授業は、A先生の温かさと見守りを感じる一つの芸術作品とも言えるものでした。
生徒ともにつくる授業
実際の授業を5分間受けさせていただきました。
その5分間で、30秒と自分が何も発しない時間はありませんでした。休憩ができない。常に頭を動かし続ける授業は、先程の生徒主体という言葉がまさに合っていました。
脳に汗をかくという言葉がそのままにピッタリと合う言葉だと思います。
しかし、生徒同士でも話す時間をとられていることで、お互いに自己開示もできるので恥ずかしがらずに英会話ができるのだと感じました。
あきらめない心で
しかしそんなA先生も、成功だらけではありませんでした。
高校受験、大学受験、教員採用試験。そして先生になってからも学級崩壊など。
その人生には成功と挫折がたくさんあり、その一部分をのぞかせてもらいました。
その中で一番目に止まったのは、学級崩壊から無力感を感じたあとのA先生の行動。多くの先生は学級崩壊から心を悩ませ、病んでしまったり、担任を交代したり、学校を変えたりという選択をとります。しかし、A先生は「外に出て学び始める。」ことを選んだのです。
これからも時間をかけて粘り続け、自分を磨いていく。
まさにA先生の教員人生そのものを拝見させてもらいました。
自分の教員人生を見つめ直し、これからの道をより整えていこうと決心できる、ゆったりとした午後のひとときでした。
A先生、ありがとうございました。
そんな学びのサロン「Afternoon Tea」ご一緒にいかがでしょうか??
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