教育大綱を作るとしたら? vol.424
みなさんは教育大綱を見たり聞いたりしたことがありますでしょうか?
私は、大学生の頃に教員採用試験を受けるにあたって、教育大綱を読んでいました。
大綱と言われるくらいなので簡単には書いておらず、その言葉の意味を理解していくのに非常に頭を抱えた記憶があります。
しかし、数日前に革新的な教育大綱を出した自治体があります。
それも、よく耳にするであろう地区です。
今日はそんな教育大綱について書いていきます。
教育大綱とは?
文部科学省が出している定義は下記のようになります。
大綱は、地方公共団体の教育、学術及び文化の振興に関する総合的な施策につ いて、その目標や施策の根本となる方針を定めるものである。
大綱は、教育基本法に基づき策定される国の教育振興基本計画における基本的 な方針を参酌して定めることとされているが、教育の課題が地域によって様々 であることを踏まえ、地方公共団体の長は、地域の実情に応じて大綱を策定す るものである。
大綱の対象期間については、4年から5年程度を想定している。
※大綱の策定について(文部科学省 平成 26 年7月 17 日通知)引用
教育基本法や学校教育法という大きなルールの中で、各教育委員会、そして学校は教育活動を行なっていきます。
しかし、地方によってはその土地柄や人となり、天候や環境といった具合に、全てが同じではなく地域ごとに特徴があります。
教育大綱とは、その地域の強みや特色を最大限に出せるように各地方公共団体が出しているものになります。
基本的には地方教育行政法に基づいて市長や教育委員会が定めていくものになります。
市として、地区としての目標なので、より納得感が湧く中でのものになっていくでしょう。
とは言えね、、、。
とは言ってもですよ。
その中身はお役所の出している文書であることに変わりはありません。
難しい言葉や専門用語の羅列も当然のようにあるわけです。
これらを少しでも紐解き、自分なりに理解をしてというのが、私の教員採用試験の時の勉強の中の一つでした。
そのおかげで勉強することにもつながりますし、自分の教育的視野が広まるのでいい効果もあるのですが、市民の身からしてみるとどうなんでしょうかね。
「そんなものいちいち読むか!うちはうちでやる!」
というのが本音なのではないでしょうかね。
これで地域、保護者は教育から意識が離れてしまいます。
教育大綱と言っても、その立ち位置は非常に難しいものがあるように感じます。
話はコンパクトに、これを伝えたいんじゃ!
そんな中、冒頭にも書きました通り革新的な教育大綱を提示した地方公共団体があります。
そうです、上越市です。
上越といえば、上越教育大学などでお話をお聞きしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
上越市の教育大綱はたったこれだけ。
子どもから大人、お年寄りまで皆が頭を全く抱えなくても読み終えることができます。
そして、何を伝えたいのかも一目瞭然です。
確かに大事なポイントは見えてきますが、抽象的といえば抽象的。
その分現場にある程度の判断を任せているのでしょう、いや、任せる自信があると言ってもいいのかもしれません。
みなさんが教育大綱を作ってみなさんの地区の教育の在り方を定めるとしたら、どんなものを提示しますか?