その復習、本当に意味ありますか?
よく学校の授業で、「では各自、よく復讐しておくように」といった台詞を聞いたことはないでしょうか?
また、私たち自身もセミナーや講演会など、学びの場の後にはこぞって「復習しましょう。」「振り返りしましょう。」とお互いに言い合います。
実際には日々の業務に追われ、復讐をできている人は少ないかもしれませんが、、、。
それはさておき、では復習とは具体的にどのようなことをすれば復習になるのでしょうか?
そもそも復習とは?
コトバンクでは次のように出ています。
繰り返しならうこと。
一度学んだことを繰り返して勉強すること。
しかし、ここに書かれている2つの意味合い異なることに気づいたでしょうか?
上は”習うことを繰り返す”という意味なのに対し、下は”習ったことを繰り返す”という意味を示しています。
多くの人の復習のイメージは”習ったことを繰り返す”にあるのではないでしょうか?
しかし、これが学習効果を激減しているのです。
脳が記憶を保持するのは?
私たちの脳が記憶を保持しようと判断するのは、その情報が必要だと感じた時です。
例えば、よく使うもの、歯ブラシや食器、リモコンなどは場所を変えても、すぐにその場所は脳に記憶され、考えるまでもなく習慣の一部になっています。
一方で、覚えておく必要のない昨夜の晩御飯や、立ち話の内容などはわりかしすぐに忘れてしまうものです。
このように脳というものは、一度忘れてしまっても日常的に利用したりするために必要と感じた際には、深く記憶に残るようになるのです。
学びに置き換えると?
さぁ、ここでももう一度復習の話に戻してみましょう。
復習の意味は次の2種類がありました。
”習うことを繰り返す” ”習ったことを繰り返す”
習ったことを繰り返す。確かにこの手法でも、自分がその学びを定着させようと学んでいる人は学習効果が出ます。
しかし、習ったことを繰り返すというマインドを持っていると、自分自身はすでにこの知識は学んでいる。知っている。理解している。というブロックがかかり、脳がこの情報を必要であると理解してくれません。
むしろ、すでに覚えているから、必要がないものと勘違いをしてしまい、理解したという認識だけが脳にこびりついたままうろ覚えの知識になってしまうのです。
一方で、習うことを繰り返すマインドを持っていると、常に学びに新鮮味を感じつつも脳が入ってくる情報に重複があることに気づきます。
するとどうでしょうか。脳は、その情報を必要なものだと認識して、勝手に記憶に定着させていったくれるのです。
模様替えした後のリモコンの場所を覚えるようにです。
子供だけではなくて、大人も同じマインドで!
まとめると、素直な気持ちで学びに向かう姿勢が必要なのです。
すでに知っている、分かっていると思って学びに向かえば、その分損してしまうのは自分です。
知っていたとしても、その知識は他の人の目線を通すことで、また異なる知恵が生まれるかもしれません。
また、自分自身の知識に抜けがある部分があると気づけるかもしれません。
復習は形だけでなく、それをどこまで自分のものにしたいのか、その想いによって姿形を変えるのかもしれません。
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