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『迷路の外には何がある?』内側からの変化が固定概念を破壊する(69日目)

スペンサー・ジョンソンの有名な本、『チーズはどこへ消えた?』の続編として位置づいている『迷路の外には何がある?』。

今日は前回の下記の記事に引き続き、この本を読んだ感想を綴っていきたいと思います。

現状把握が最初の一歩

鉄格子

チーズが消えた場所に残ることを決めたヘムは、ついに自分の様々な感情の変化から、迷路へと動き出すことを決意します。

決意のきっかけとなったのは、現状把握。自分の今の立場を理解した上で行動が必要だと理解したのです。

確かに、遅いと言われれば遅いのかもしれません。

でも、最も人間味があるとも言えると思います。

私たちは分からないものや知らないことは、つい条件反射的に怖いと感じてしまいます。

そしてその感情が、決断と行動を鈍らせるのです。

保守派といえば聞こえはいいかもしれませんが、結局のところそれは何もやっていないことと同じこと。

だからこそ、行き場のない怒りや不安が自分や仲間へと向かってしまうのかもしれません。

何もせずにいる自分よりも、何かをがむしゃらに頑張っている自分の方がよっぽど認められるでしょうから。

でも、そんな自分の立場を把握しただけで、ことは進展します。

これが自分を俯瞰してみるメタ認知というものです。

思い込みからの脱却

道端 りんご

そうしてなんとか迷路へと足を運び出したヘムは、ある小人と出逢います。

すでにお腹がペコペコのヘムは、その小人から今まで見たことのない赤い石ころを食べるように勧められます。

当然ヘムは最初は断りますが、最終的にはお腹が空きすぎて思わず食べてしまいますが、りんごの魅力にその場で初めて気づきます。

これまでは食べ物とさえも思っていなかったりんごに命を救われるのです。

りんごのことを赤い石と呼び、絶対に食べられないと思っていた思い込みからの脱却です。

ピンチで藁にもすがる思いだったからこそ、そこに気づくことができたのかなとも思います。

最終的にこの思い込みからの脱却がその後のヘムの行動を変え、あたらしい世界を見つけます。

ヘムとホーどちらが正しいか

小人

ヘムとホーのどちらが正しいかと言われれば、そこに甲乙は付け難いです。

誰でもホーのように変化に柔軟に対応して生きていきたいと思うかもしれませんが、いろんな思い込みや足枷が邪魔をしてヘムのように、命の危機が訪れるまで動けないこともあります。

例えば、このなくなったチーズの重要度や価値観が異なっていれば、ヘムとホーは逆の立場になっていたかもしれません。

私がこの2つの物語を聞いて、頭に浮かんだのはイノベーター理論でした。

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誰でもイノベーターやアーリーアダプターのように行動したいと最後は思うはずです。

そのためには、自分がどこにいるのかを確認するところから始まります。

2人の行動が変化したのも、まず現状に気づき、自分自身を観察して決断し、覚悟を決めたからです。

そう思うと目の前にある問題も本来はそこまで大きな問題ではなく、自分がどう変わるのか、そしてどう在りたいのかにかかっているのだと思います。

最後に2人が手に入れたのは、迷路という固定概念から脱出した真の自由だったのかもしれません。

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