モザイクアートは遠いからはっきり見える vol.213
慧眼力と聞くと、一つの本質に向けて視野を一点突破で集中していくようなイメージがあります。
しかし、それは大きな間違いです。
確かに一点集中で自分自身を見つめることで、物事の本質を見ていくこともできますが、あえて離れて観ることで見えることもたくさんあるのです。
例えばモザイクアートなんかはその一例です。
近くではただの四角形ですが、離れて観ると一つの絵がはっきりと浮かび上がってきます。
他にも、角度を変えることで見える絵が変わるような絵もあります。
つまり、慧眼力とは一つの視点を集中して深掘りするだけにとどまらず、離れて俯瞰的に見たり、角度を変えて多面的に見たりとマルチな視点を持ちながら、使い分けることを言うのです。
自分の行動に優先順位をつくる
慧眼力を生かすためにも、まず自身の時間、労力の使い所を見極めなければいけません。
魂の燃やし方とも言います。
志に沿っていることを選択し続けるのが大事なのです。
私たちは大体の時間を悩むことに使ってしまいます。
なぜなら変わることは人間にとって、大きなエネルギーを使うからです。
だから、皆コンフォートゾーンに戻ってしまい、行動ではなく悩むことに全てのエネルギーや時間を使ってしまいます。
だから、優先順位を考え自分の志を貫くことを考え続けるのです。
まさに西洋型のタイムマネジメントの実践です。
第1象限に囚われないようにするのは当然のこと、第2象限が第1象限に変化してしまうことも忘れてはいけません。
第2象限は第1象限に気づかぬうちに変化し、やりたいがしなければになってしまうのです。
だから、志を常に意識し続け、無意識下で土台にある状態にしていくことが大事になります。
自分の持つ問題の具体化
では、自分の志とはなんなのでしょうか?
そして、その志の理想と現実の間に隔てている問題とはなんなのでしょうか?
自分の課題を知ることが、相手を知ることにもつながり、慧眼力が身につきます。
課題はいくらでも出していくことができます。
お金、時間、メンバー、組織、能力、人脈、知識、パートナー、家族などです。
全てにおいて理想と現実を比較していきます。
理想と現実のギャップが問題です。
だから、理想を考え、現実と比較し、そこから問題を見つけていきます。
そして、理想に対する理想です。
その理想を叶えるための自分の理想の行動を考え、それと同時に、自分の問題を理想に10%近づけるためのステップを考えます。
スモールステップです。
ここまでくれば、大体の自分の行動は見えてきます。
そしてこれらを意識して常に判断して、行い続ける能力こそが、慧眼力なのです。
私にとって必要な行動は、自信を持つ、行動する、志に対する具体性を持つです。
一つ一つ、スモールステップを意識しながら、近づけていきます。