どの道を選ぶかは自分次第で決められるかも? vol.189
今日は理科の授業でメンデルの実験を、ピーターコーンを利用して確認しました。
ピーターコーンは黄色の種子と白色の種子の混ざったとうもろこしです。
メンデルの法則は、遺伝の際に受け継がれた形質(姿や形を決める性質のこと)の優劣を確認する法則です。
ヒトであれば、つむじの右巻き左巻き、利き手、利き足などもこの形質として親から遺伝するものになります。
ピーターコーンは黄色の種子の形質が優勢(顕性)であるため、1本のピーターコーンの粒の数を数えると、種子の数の比が大体、黄色:白色=3:1になります。
絶対ではありません、大体です。
なぜ、綺麗に3:1にならないのでしょうか?
合計27班、27本のピーターコーンで法則を確かめましたが、なかなかに綺麗な数値にはなりました。
確率は絶対ではない
これはあくまでも確率だからです。
確率は確率であって絶対ではありません。
例えば、サイコロの目の数は6通りありますので、サイコロのそれぞれの目が出る確率は1/6になります。(厳密には凹んでいる数や使用されている塗料によって、若干重心がズレるので、完全な1/6ではありませんが。)
しかし、実際に6回振った時に1、2、3、4、5、6がそれぞれ1回ずつ出るかというとそういうわけではありません。
サイコロの目の出方にばらつきが出ることもあれば、6回連続で6の目が出ることだった十分にあり得ます。
つまり、確率は確率であって、絶対的な数値ではないのです。
同時に存在している
さらに、見方を変えればサイコロを振る前までは、どの目が出る未来も控えていると捉えることもできます。
願っていれば、その目が出るわけではないですが、いくらでもどの目を転がす未来を想像することができるのです。
シュレディンガーの猫をご存知でしょうか?
量子力学の中でも有名な話の一つなので、聞いたことはある方も多いと思います。
中身の見えない不透明な箱の中に猫を入れ、50%の確率で毒が充満するようにセットします。
すると、中を確認するまでは猫が死んでいるのか、生きているのか確認できず、確認するまではどちらの事象もあり得る、同時に存在するということが起きるのです。
これはあくまでも思考実験ですが、量子力学の世界ではあり得る話なのです。
実際にこれを利用したテレポーションなどの理論も存在します。
電子のスピン自由度というものを考えたりとするのですが、専門的な内容なので、ここでは伏せておきます。
私たちの普段の生活でも同じことが言えるのでしょう。
朝目覚めるところから、寝坊する自分もいたかもしれない、早朝にぱっちりと目を覚ます自分もいたかもしれない。
朝目覚めるまではどちらの自分もいるのです。
自分でいくらでも変えられる
そして、その選択は自分に委ねられている部分もあります。
例えばスポーツにおいては、自分の練習や蓄えてきた経験があるから、いいイメージをした時に、その分いいパフォーマンスができます。
悪いイメージを浮かべば、その分コンディションが悪くなることもあります。
プラシーボ効果という医学的に認められた現象もありますね。
ただのビタミン剤をいい薬と思って飲み続けると、本当にそのような効果が生まれるという。
結局は信じるも自分信じないも自分、やるも自分やらないも自分です。
やらない後悔よりやる後悔。
自分にとってベストな道を常にメタ認知しながら行動できるように意識を変えていこうとメンデルの実験から思いめぐらせました。