この世じゃ人の心が一番うまいんだ vol.416
何気ない漫画の1シーンが頭に残ったり、深く考え込んだりということが私にはよくあります。
このシーンもその一つ。
確かに、人の心というものは読めないし、だから面白い。
そして、思いやりというものは極上の味を生み出すのかもしれない。
そう感じた一コマです。
今日はこのシーンについて考えてみたいと思います。
幸せになる瞬間には思いやりが隠れている
人が幸せを感じる瞬間には思いやりが隠れています。
それは、人の真心とも言えるものでしょう。
例えば、何かをしてもらった時嬉しく感じます。
これもしてあげるという思いやりの上で生まれた感情です。
「ありがとう」とお返しを言う。
そうすると相手も嬉しくなる。
日本人のおもてなし精神などはまさしくこの思いやりの中に含まれているでしょう。
これは、その行為自体に嬉しさを感じるのもさることながら、その人の気遣いや心意気などに感動したり心を動かされることで感じるものです。
裏を取る
いい意味で捉えればこんなふうに捉えられると思いますが、私は全く逆のこととしても捉えられるなとも感じました。
人はどう頑張ったって感情が残る生物です。
感情を一切消して生きていける人間などいません。
だからこそ、その感情の抑揚を悪いことに生かそうと躍起になる人間もいるわけです。
人の心理状態を見据えてうまくお金を搾取したり、地位や権力を奪ったりできる。
そういった意味でも、人の心というのこの世で一番うまい。
そうとも捉えられるように感じます。
結局は人次第
これも結局は人次第なのでしょう。
いいように読み取って、確かに人の心があるから世の中のものは回っているんだ、幸福を感じられるんだと思う人もいます。
これまた逆に悪いように読み取って、人間の感情の抑揚にはつけ込む隙があるもんだとも捉える人もいます。
どちらの方が自分の中で強いのかを知ることも大事ですし、逆に両方をしっかりと見据えておくことも大切です。
例えば、どんなに善良でもこんなふうに悪いところを見つけてくる考えがそもそも頭に無ければ、こういった人にどんどんと騙されてしまう原因になります。
だからこそ、自分にとってまずはどちらの見方が優位で、どちらになりたいのかを考える必要があるのでしょう。
これも中道・中庸の考え方。
両方を知るから自分の立ち位置が定まるのです。
たった一つの漫画のシーンだけでも、たくさんの学びや気づきが得られます。
ちょっとした視点を心がけるだけで、身の回りにはたくさんの豊かさのかけらが散らばっているのでしょうね。