業務の固定化が招くバランスの問題 vol.692
毎年度学年が変わることにこんな言葉を耳にします。
「学年や教科、分掌などさまざまなバランスを見て配置しました。」
私立学校ですので、そこに働く人こそ変化はしませんが、小中高での移動、部活動の移動など細かな部分での人事配置によって業務も変わってきます。
この点は一般的な会社なんかとにているのかもしれません。
私自身も中学から高等学校へと上がり、ずいぶんと暇なスローライフを過ごしております。
今日はそんな業務とバランスについて考えます。
そもそもバランスとは?
そもそもなぜ業務のバランスを考える必要があるのでしょうか。
全員が等しく業務ができれば単純に人の数だけを考えればなんとでもなるはずです。
しかし、そううまくいかないのが学校です。
学校ではなぜか、その仕事はあの人しかできないという固定的な考え方が存在するのです。
入試広報といえばあの人だよね、ICTといえばあの人だよねと言った具合に。
こう言った固定概念や、いわゆるキャラクターのようなものが邪魔をしてしまい、バランスを考えなくてはならなくなってしまうのです。
それ以外にも個人的な状況や技術力も考慮されています。
こう言った部分にまで目を配らせてくれるのであれば、それは優良な企業と言えるのかもしれませんが、ただ、固定概念による仕分けだけを行なっているのであればそれはお粗末で職員を大事にしていないと言えるのかもしれません。
本当なら、管理職やそれに値する役職が全体の研修などを通して技術力や知識の向上を促したり、適正な業務配置をしていく必要があるのでしょう。
平等と公正、見えない仕事と増えてく仕事
では、適正な業務配置とは一体なんなのでしょうか?
どうすればできるのでしょうか。
そこが簡単でできるのであれば、どこの学校でもやっているはずです。
しかし、どこもやっていないのには理由があるはずです。
それは教員の仕事の内容が見えにくいというところです。
例えいくつかの分掌で複数の仕事を抱えていたとしても、その分掌で関わっている教員にはその分掌の仕事をやっている姿しか見えてこないわけです。
管理職に関してはもっとそうなります。
どの部署にも所属していないわけですから、どの分掌でどの仕事をしているのかをしっかりと把握している人は少ないのではないでしょうか。
業務の固定化をすれば人員が固定化されてしまい、業務過多になる、しかし業務を固定化しなければなんの業務をどの人がどれくらいこなしているのかが見えなくなる。
このバランスをどこかで精査できるといいのですが、、、。
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