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ピザを楽しむように、授業をする(95日目)
先日、自分とほとんど生い立ち同じくして教員になった、最高の友人と話していたことです。
ピザを楽しむように、授業をする。
ピザを作る際には、生地から多くの種類があります。
生地だけでなく上に載っている具材はさまざま。
当然ですが、乗せている具材が変わるだけで味もガラッと変化します。
しかし、それは同じピザという名前の食べ物です。
どことなく授業にも似たようなことを感じました。
ピザの感想は十人十色
一つピザを食べる際にも、人によってその味の感じ方はさまざまです。
その生地に味の感覚を感じる人もいれば、上の具材の1つ1つに味を楽しむ人もいます。
どれも、確かにそのピザには揃っているはずの具材で、全員が同じものを食べているはずなのに、感じ方が全く異なるのです。
授業もこれと同じようなことが言えます。
一つのお題に対して、生徒から意見を集約をしていても、全く反対の意見が出てくることもよくあります。
大切なのは、それらの意見を無理に1つにしぼろうとせずに、両者の思いを知ることです。
どちらの観点も見ることを意識することで、中道・中庸な考え方が生まれます。
それぞれの感じ方から、良さが概念化される
そして、それらを全て体感したときに、初めて新しい発想や概念が生まれるのです。
もちろん、生まれない時もあります。
でもそれは、以前に良いと思っていたことをより一層引き立たせることにつながります。
「Bもいいけど、やっぱりAがいいよね」という思考が、頭の中で働いたことにより、A>Bの概念がより強固なものになるのです。
逆に「Aもいいし、Bもいいね、ということはCもいいんじゃない?」という新しい発想が生まれることもあります。
「学校の教育では個の意見を尊重して」ということをよく言いますが、画一的な答えで限定してしまっているパターンがほとんどです。
思ったこと、感じたことを全て一度出し切るからこそ、さまざまな観点から物事を見られるようになります。
授業の中にどう活かすのか
しかし、限られた時間の中で決められた量を教えなければいけない、今の授業には全員の意見をブラッシュアップしていくのは、時間がありません。
だから、ICTが必要なのです。
これまで、時間を必要としていたものもICTを利用することで、リアルタイムで行っていくことができます。
これがICTの使い方です。
ICTを使う使わないはその人の授業スタイルにもよるかもしれませんが、授業において何をしたいのか、どうさせたいのかを先行させて考えることが大切でしょう。
私はピザを楽しむように、授業を楽しみます。