穏やかな秋/16時から22時
10月になってもまだ暑い日差しがちょっと落ち着いた頃、重たいシャッターを勢いよく開ける。
音楽を選んで、ろうそくに火をつける。
深呼吸して、souをオープン。
今日は雨が降っていて、外はもう暗い。
今月から、平日を夜営業に変えた。
平日、といっても水木は定休日なので、月、火、金の3日間なのだけど。
夜営業に変えてみた理由は、2023年・2022年の秋とは、違うことに挑戦してみたかったということと、イメージができたこと。
1月から12月までの1年間を振り返ってみた時に、
souは10月と11月がわずかながら他月と比べて穏やかだ。一体理由はなんなのだろうと考えてみる。涼しくなって、甘いものが食べたくなるし、美味しい食材も増えるのに。
秋は穏やかなんだよなー、と毎年思ってるだけではだめだなと、何か変化をと考えてみた結果、平日を夜営業に変えてみることにした。そして秋の食材を使った新たなメニューをたくさんつくろうと決めた。
夏から秋へ、秋から冬に変わる、
涼しく冷たく、夜の長い季節が、souは似合う気がしている。冬のsouが1番好きです、と伝えてくれる常連さんも多いくらいだ。
秋と冬だけ夜営業の多いsou。
それが少しイメージできた。
本を読むお客さんや、ノートや参考書を開いて勉強する学生さん、今年を振り返りながら友人と向かい合って楽しく会話をする人たちの姿。
souを出て、冷たい風を頬で感じながら家まで帰る人の姿。願わくばsouに来てくれた人たちがその帰り道で、気持ちがちょっとだけ上を向いていたり、明日もがんばろ、と思えたり、肩の力が自然と抜けていてその夜ぐっすり眠れそうだったりする、そんなお店になりたい。
今月2回目の月曜日、雨の日の夜営業。
16時からのオープンに変えた結果、仕込みの時間も長くとれるので、試作も重ねやすく、[本日のデザート]も今までよりつくることができている。
種類も、数も。
noteを書けるぐらいには今日、お客さんは少なく、お店は穏やかなのだけど、良い空気が流れてる。
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