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電子レンジに関する追加補足情報

こんばんは。
前々回に身の回りに使われている無線の周波数について共有した流れで電子レンジの原理ついて簡単に書きました。前回の投稿は以下の通りです。

今回はその追加補足情報になります。
前回マイクロ波はエネルギー分子は水分子に吸収されるので、大雨が降り出すと衛星放送の映りが悪くなるのも、雨滴にマイクロ波が吸収されてしまうからです。スマートフォンも切れやすくなるかもしれませんね。

電子レンジの安全性

電子レンジの近くに人が入ると人体にマイクロ波が吸収されてしまうのではと心配があると思います。
電子レンジの内部がステンレスなどの金属で覆われているのは、電波をよく反射させるためと、電波漏れを防止するシールド(電磁場や放射線の影響を遮断する覆いや防御壁)が目的です。

普及し始めた頃の電子レンジには、調理中に扉を開けると瞬間的に強い電磁波が漏れる機種が4割程度存在しており、1970年には国会(衆議院物価特別委員会)で取り上げられるなど電波漏れなどが問題視されたこともあるそうです。

Wikipedia

電子レンジの歴史と普及率

1945年に、米国のレイセオン社で働いていたレーダー設置担当の技師、パーシー・スペンサー氏によって発明されたそうです。
今でこそ、レーダーは固体素子(半導体)を使用した固体化レーダー というものが登場しましたが、以前は真空管の一種で磁電管とも呼ばれるマグネトロンが使用されていました。

丁度マグネトロンの前に立ったスペンサー氏のポケットの中のチョコバーが溶けていたり、放置していたサンドイッチが勝手に加熱調理されていることをを発見したという逸話がありますが真偽の程は分かりません。そこから料理への技術転用の考えが浮かんだようです。

(Wikipediaより)

しかし、その後、米国でも日本での調理用としての技術の転用について検討が行われましたがなかなか商用化に成功できませんでした。

日本ではこの電子レンジはレーダー技術を転用してつくられました。第二次世界大戦で軍事用レーダーを作っていましたが、終戦後GHQにレーダーメーカーが解体されてしまいました。
レーダーメーカーは軍事用機器を製造できなくなってしまい、一般の民生用の商品を開発することを余儀なくされました。

1959年に国産初の電子レンジが開発され、1961年に業務用の国産電子レンジが発売されたそうです。

Haier ホームぺージより

1962年に満を持して日本国内初の量産品電子レンジが開発されたそうですが、金額は大卒初任給の

30カ月以上

と大変高額で普及しなかったそうです。
そして1964年に東海道新幹線のビュッフェに業務用として装備され話題なったようです。この年は東京オリンピックだったので、技術の良いアピールになったでしょうね。

今では普及率は90%を超えて、一家に一台欠かせない商品になりました。
食費も冷凍食品が充実して日々使用頻度が高くなりますね。

いつもありがとうございます!
それでは、また次回の記事で会いましょう!

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