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柿食えば・・・・

秋が9月~11月だとすると、今日を入れて残すところあと5日ですね。
秋の果物と言えば、いちじく、桃、リンゴ、ブドウ、梨・・・等いろいろありますが、も代表的な果物ですね。

正岡子規の有名な俳句「柿食えば、鐘が鳴るなり 法隆寺」ゴ~ン♫
という有名な俳句にもある通り、柿は晩秋の季語でもあります。

極寒の昨日のマルシェも無事昨日終わりましたが、出店したお隣さんで珍しい柿を見つけました。桃栗三年、柿八年といいますが、柿と言えば1位 富有柿(岐阜発祥)2位 平核無柿(ひらたねなしかき)とよばれる元々種の無い渋柿の渋を抜いて作る庄内柿(山形)や八珍柿(新潟)、そして渋柿の渋を抜いて平核無柿の枝変わりである奈良県天理市発祥の3位 刀根早生柿(とねわせかき)が全体シェアの56.7%(平成29年 農研機構データ)となっているようです。

それ以外にも全国で柿として40以上の品種があるようです。普段、スーパーや八百屋さんでは単なる”柿”として表示されているので意外と沢山の品種があってびっくりですね。知りませんでした。
そんな中、マルシェのお隣の店舗で販売されていた柿は御所柿(ごしょがき)という奈良県御所市(ごぜし)原産で甘柿のルーツと言われているそうです。

前述の正岡子規の「柿食えば~」の句もこの御所柿の事をさしているそうです。実際の柿は冒頭の写真です。農薬等も使っていないので虫も付きやすくちょっと外見は”映え”しないですが何か懐かしい感じです。


Wikipediaや出店していた八百屋さんのお話によると、歴史は古く丁度今から375年前の1645年(江戸時代初期)には書物でも紹介されているそうです。
当時は幕府や宮中にも献上され「天然の羊羹(ようかん)」とも呼ばれていたそうです。そんな歴史があり珍しい柿のなので思わず買ってしまいました。

IMG_5608[2] 切り身

栽培するのが難しく着果がなかなかしないとのことで、徐々に商業的に生産する農家さんが減少し一度はゼロになってしまったそうです。
しかしながら、2006年頃から復活の動きが奈良県御所市で始まり、他県でも栽培されている方が出てきたそうです。私が購入したのは山梨産でした。

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味は柿らしい柿というか、どこかで食べたことのある懐かしいちょっとホッとする味でした。ちょっと最初は微かに固い歯ごたえがあるような感じで中がしっとりして、徐々に柿の甘さが広がる感じでした。
言われてみれば「天然の羊羹(ようかん)」と呼ばれているのも何となく分かる気もします。

我々がスーパーや八百屋に買いに行くと、時々「富有柿」等の記載がある場合もありますが、ほとんどは「柿」とだけ単に書いてあるだけなので、私は今まで一部の品種を除きどれも一緒だろうと全く柿の品種は意識していませんでした。折角、沢山の柿の品種があるので是非とも記載し、柿の品種ごとの個性を比べられたらなと思いました。

それに「柿」という大まかな名前だと今回の「御所柿」みたいに絶滅の危機に直面する品種もでてしまいます。

ちょっと脱線しますがそういう例は他にもあって、我々が食べている「ししゃも」(歌手ではない)も実はほとんど市場に流通しているのは日本古来の品種の「ししゃも」ではなく、「キュウリウオ」だそうですね。スーパー等で売られている「子持ちししゃも」とはほとんどが「キュウリウオ」や「カラフトシシャモ」であり、本当の「ししゃも」絶滅の危機に瀕しているそうです。

柿にしても、ししゃもにしても、我々は植物や魚等の命をいただいている訳ですから、個々に感謝を込めてそれぞれの品種を意識しながら、いただきたいものです。
今日もここまで長文にお付き合いくださりありがとうございました。
おやすみなさい。明日も良い一日を!

未来志プロデューサー きむきむ
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