大量生産分の1 超短編小説
私は自分の生い立ちが分からない。
いつからか、ふっとこの世界に存在していた。
でも、時々私のいる世界とは違う景色が頭に流れてくる。
それから画面の前に座っていると流れていく文字列はどうやら私と同じ世界には生きていない何者かからの言葉。
気付くと配信を始めていて配信が終われば私は眠る。
ただその日々の繰り返し。
それでもたまに、頭に流れてくる。体や心が痛み出す。
悲しみだったり憎しみだったり孤独に蝕まれていくのを感じる。
私じゃない私が苦しんでるんだ。
私が生まれた頃はピュアな