【書評】『ロウソクの科学(岩波文庫)』 ファラデー
見出しを読みましたがどのような内容なのかわかりませんでした。
ロウソクが世の中の出来事に普遍的に寄与するとかなんとか、というような内容?
とりあえずなぜか惹かれたので読んでみることにしました。
当時の様子が垣間見えるおもしろい表現がありました。
「夜になってどのような手段で自分の住み家を照明するかによって、文明の尺度の中でその人たちの位置が測れます。」
まあここはぼくがおもしろいなと思っただけなのでこれだけで次に進みます。笑
「宇宙のすべてを支配する諸法則の中で、ロウソクが燃える現象に何らかの役割を果たしていないもの、また、何らかの関係を持っていないものはありません。」
なるほど。
つまりロウソクの火は世の中の現象すべてを婉曲的に表現していると。
冒頭で述べたぼくの思い描いた内容のようなことがわかりました。
このことから
実際の実験(ロウソクを灯した時のロウソクの形を見ることやロウソクを灯した時に得られる物質を調べることなど)を通して
世の中の物事を説明していく内容だということが後にわかりました。
「何か結果が得られたとき、とくに新しい結果が得られたときには、皆さんが必ず、『何が原因なのだろう?』『なぜ起こったのだろう?』と問い続け、最後にその理由を明かにしてほしい、と私は願っています。」
と科学者っぽいことも言っていました。
実際ファラデーは科学者なので当たり前ですが。笑
繰り返しになりますが
ロウソクの仕組みや燃え方、溶け方などを通じて世の中の現象と置き換えて説明していることがわかりました。