自分に素直になれる場所を見つけた。【国内ホイスコーレ体験記 / つわのホイスコーレ】
初めまして!
IFASラーニングパートナーの加知那緒です。
大学休学中にフォルケホイスコーレを知り、その教育に惹かれて、日本国内で開催されているつわのホイスコーレとSchool For Life Compathのコースに参加し、現在はIFASのラーニングパートナーとして、国内ホイスコーレに関する企画をしています🇩🇰🇯🇵
今回は、国内ホイスコーレ参加者へのインタビュー第一弾!
ということで、島根県津和野町を舞台に「豊かな自然と個性あふれる仲間に恵まれた津和野でホイスコーレをつくりたい!」という思いで、2022年から活動をしているつわのホイスコーレの参加者にお話を聞いていきます。
つわのホイスコーレでは、2023年12月15日〜17日に、
余白×つわのびと×自分を知るというテーマでコースが開催されました。
私自身も、初めての国内ホイスコーレとして今回のコースに参加し、そこで共に時間を過ごしたあやちゃんに、当時のお話を聞いていきます。
どんなことに興味を持ってどんな時間を過ごしていたのか、あやちゃんの体験談を通して、つわのホイスコーレについて、そして国内ホイスコーレについて知っていただければと思います。
以下、対話形式でお届けします。
自分の気持ちを大切にできる環境に魅力を感じて参加を決意
――久しぶり!今日はよろしくね。いきなりだけど、あやちゃんはどうしてつわのホイスコーレに参加しようと思ったの?
興味持ったきっかけは、好きな本屋さんでChange Makers’ College(岩手県陸前高田市のホイスコーレ)に参加していた人のお話会がやってて、そこで話を聞いて「なんやろう…?」って気になった。
その時は、自分が就活でうまく行ってなくて、評価とか実績を意識しすぎて嫌になってて、もっと自由に動けたらいいなって思ってた時期だった。就活中ではあるけど色々嫌になって、なんか変わらないとな、一旦ちょっといる場所変えてみようってなってつわのホイスコーレに参加した感じかな。
――フォルケホイスコーレとの出会いは偶然的な感じだったんだね。体験談を聞いてどんなところに魅力を感じたの?
自分の気持ちを大切にするっていう当たり前のようで当たり前にできてなかったことが、フォルケホイスコーレの環境ではできるのかって感心した記憶はある。
――なるほどね、実際に参加してた人の話を聞くとより行きたいってなるよね。あやちゃんはつわのホイスコーレでどんなスケジュールで過ごしてた?
メインのプログラムは3日間ぐらいで、ただ私が参加した時は前乗り期間っていうのがあって、それも含めると1週間ぐらいのスケジュール。自分は前乗り期間から参加したので、1週間まるまるつわのホイスコーレに参加してましたね。
――前のり期間とか自由時間は何をしてた?
もう普通に観光とかしてたし、美術館とか行ったりしてたかな。安野光雅美術館行ったり、自分が猫好きやから猫カフェ行ったりとか。朝とかは、泊まっているところにいた人とのおしゃべりとか。あとは町歩きかな。自由にいろんなとこ、見たいとこ歩いて、食べたいもの食べてみたいに過ごしてた。
まちの人と出会うのもあったかな。フリースクールみたいなところにお邪魔したり、夜は運営の人たちも集まってご飯を食べながらおしゃべりしたり。
――いいなあ。私も行きたかったけど時間なくて行けなかったところたくさんある!
ゆったりとした時間の流れでほっこりする津和野町
――つわのの町は1週間過ごしてみてどうだった?
すごいいい町っていうか、なんかほっこりする。田舎っちゃすごい田舎やから、時間の流れがゆったりしてる感じ。急かされるみたいなのも感じることはないし。人の喋り方とかも、わりかしゆったりしてるっていう印象があったかな。ほんとにゆっくりしたい時にもう1回行きたいなって思う。
――時間の流れがゆっくりなのは私も感じたなあ。津和野に住んでる「つわのびと」に会う機会も多かったと思うんだけど、印象に残ってる人はいる?
泊まっていたゲストハウスのオーナーのカナさんかな。カナさんならではのなんでも受け入れてもらえる感じ。カナさんに話したら、なんでも受け入れてもらえるっていう包容力すごいなっていうのがめちゃくちゃ印象に残ってる。
――確かに、カナさんすごい話しやすかったよね。
そう、やっぱりカナさんも絶対話す時に否定とかはしないなって思ってて。それでいてユーモアもすごいあって、めちゃくちゃ接しやすくて。カナさんがああいう感じやから、ずっとあそこに泊まりたいなって思っちゃうし、ああなりたいなって思っちゃう。
カナさんに会いたくなった方、是非ゲストハウス野窓へ⏬
自分で自分のことをわかっていなかった
――コースの中で特に印象に残っているプログラムはある?
共感サークルかな。まずなんで悲しくないのに泣いたんやろうっていうのがあって、自分で自分のことをわかってなかったっていうことに、共感サークルで気づけた。そういう経験をしたのが、あの場が初めてやったから一番印象に残ってる。
これまで友達とか家族には、心配かけたくない思いとかがあって、どこか内心を隠して話してた部分があったけど、あの共感サークルでは、友達とか家族じゃないからこそ、でも絶対に話を聞いてくれる人がいたからこそ、飾らず、強がらずに自分の思いを話せた。就活が辛くて、ずっとモヤモヤしてるっていうのは、自分でもわかってんねんけど、じゃあ具体的に何を辛いと思ってんのかっていうのは、むしろ蓋して考えないようにしてた自分もいたから。そこで、こういう風に感じてるんじゃない?っていう表示を感情が書かれたカードでしてもらえたっていうのは、すごいわかりやすく自分の気持ちが整理できたかな。
素直な自分を認めてもらえる場が心の支えに
――コースが終わって、日常の生活に戻ってから意識していることは何かある?
自分に素直、本当の意味で自分に素直になれるっていう場所があるってことを忘れへんようにしてるかな。今の現実だけが全てじゃないから、大丈夫って思えるようになった。これから会社とか、なんらかの団体の中でやっていけへんくなっても、他の道もあるから大丈夫って思えるようになったっていう感じ。
――なるほどね、心の支えみたいな感じなのかな。あやちゃんにとってつわのホイスコーレはどんな経験だったのかな?
常に自由でいることは無理なんやけど、それでも自由になれる場、素直になれる場もあることを知っていることで、自分がもし何かに追い込まれてしまった時に、一歩踏みとどまれると思う。
一つの生き方だけじゃなくて、本当に素直な自分を許してもらえる環境があるって知ってることが財産やなって思う。実際それに参加できるかは置いといて、素直な自分を認めてもらえる場も絶対あるっていうのを知れたことがいい経験やなって思います。
色んな立場の人が交わる機会に
――最後に、あやちゃんがつわのホイスコーレを経験してみて、これからどんな人に参加してほしいと思った?
ガチガチの経営者とか役員やってましたみたいな人とかにも参加してもらいたい。その人の価値観っていうより、社会貢献をパフォーマンスとか利益で考える人も多そうやから、そういう人にこそ評価とか利益が関係ない場で、どれだけ素直に自分のことを話すのかとか、話した結果どう感じたのかっていうのは気になるかな。色んな経営者の人とか、悩んでる人とかも雑多な感じでできたら、どんな科学反応が起きるんだろうっていうのは思います。
あとは大学生とか、進路とか迷ってる人とかはやっぱり参加して欲しいかな。これからどうしようかとか悩んでる人は、なんとなくモヤモヤしてるっていうことは多分本人でもわかってると思うねんけど、具体的にどう辛いかっていうのは多分フォルケホイスコーレとかに来てわかることもあると思うから。それがわかるだけでもそのモヤモヤ感って多少はスッキリすると思うから、そういう体験をしてもらいたい。
国内ホイスコーレ参加者インタビュー第一弾〈つわのホイスコーレ編〉は、以上となります!
あやちゃん、インタビューに協力してくれてありがとう!
あやちゃんの体験談から、国内ホイスコーレに興味を持ってくださる方の輪が広がれば嬉しいです🌿
つわのホイスコーレの今後のコース開催予定はまだ決まっていませんが、おしゃべり会などが度々開催されています!
気になった方は是非、つわのホイスコーレのSNSをご覧ください⏬
第二弾もお楽しみに❣️
加知那緒