【5ハンデス】キマイラインフェルニティ展開の初動3パターン【遊戯王マスターデュエル】
●はじめに
この記事は【マスターデュエル2024年04月11日時点のスタンダード環境】に基づいて書かれています。
決闘に勝つことよりもソリティアに悦びを感じる方向けなのでご留意ください。
※光なき影 ア=バオ・ア・クゥーの追加によりスプライト・エルフが禁止のレギュレーションに於いても一部初動が再現可能となりました。
●幻想魔族について
幻想魔族ひいては有翼幻獣キマイラというギミックの役割は簡単で、幻獣魔王バフォメットを融合召喚しその誘発効果によりインフェルニティパーツへとアクセスすることが目的です。
非常にコンパクトなギミックであり、手札誘発や指名者などの汎用カードを採用するスペースが広い点や増殖するGをもらった場合もキマイラ部分のみでそこそこな妨害を用意できる点はとても魅力的です。
初動率はやや低め(捕食植物ギミックや1枚初動10枚搭載のアムリターラ初動と同程度)であり、ごく低確率ながらも素引きすると展開が止まってしまう組み合わせが存在します。(3種のピン刺しカードを全て引いてしまう場合)さらに、マスターデュエルでは幻惑の見習い魔術師が未実装なため初動率が減少しており一部代替ルートが必要である点やそもそも幻想魔族サーチの選択肢が少ない点など「今後の伸びしろに期待」といったギミックになっています。
インフェルニティの初動に必要な三大要素
余談ですが、個人的に考える“インフェルニティの初動”として必要なポイントは3つあります。
これらの要素をクリアし安定した満足を提供できる出張ギミックをこれまでもいくつか紹介してきました。できるだけランダム要素に頼らず、手札が5枚の場合でも逆に初動だけの場合でも展開を完走できるルート構築を重視しているからです。
初動札を引いたけど手札が0枚にできず動けないパターンは非常にストレスであり、上振れよりも下振れが強く印象に残ってしまうタイプであるため限界まで安定性を求める傾向にあります。
当然これが絶対正解というワケでは無く、明確な初動ではなくとも罪宝やホルスのように手札を減らしつつ妨害を構えられインフェルニティが機能しない場合でも戦えるギミックや手数で手札誘発を貫通できるギミックを好む方もいるでしょう。
自分が本当に満足できるインフェルニティに必要な出張ギミックを探し出すことこそがもっとも大切な要素かもしれません。
●初動パターン
①スプライト・エルフ→破械神シュヤーマ初動
幻爪の王ガゼル+合成獣融合or悪魔族モンスターor幻想魔族モンスターという緩めの2枚初動です。幻惑の見習い魔術師、コーンフィールド コアトル、ミラー ソードナイトの3種は幻爪の王ガゼルに繋がるだけでなく2枚初動の相方となることも可能です。(幻惑の見習い魔術師初動の場合、相方は手札コストにできるカードなら何でも良い)
ハンドレスを確定しつつEXデッキを5枚消費し鎖龍蛇-スカルデットのリンク召喚まで到達できます。
この初動は幻惑の見習い魔術師を使用せずに展開可能ですが、単純な初動率の上昇はもちろんバフォメット+インフェルニティ・セイジの素引きを処理するためにも出来れば欲しいカードである事には変わりありません。(現状ではエッジインプ・シザーやヘルウェイ・パトロールでケア可能)
幻爪の王ガゼルns(通常召喚)ef(効果発動)合成獣融合をサーチ
→合成獣融合ef
→【ガゼル+手札のモンスター】幻獣魔王バフォメットfs(融合召喚)efセイジを墓地へ送る→ガゼルefコアトルをサーチ
→コアトルefソードナイトをサーチ
→合成獣融合efバフォメットと幻獣王ガゼルss(特殊召喚)
→【幻獣魔王バフォメット+バフォメット】ヤマls(リンク召喚)efシュヤーマをサーチ
→【ヤマ+ガゼル】エルフlsefセイジssef手札を捨てる
→シュヤーマefセイジを破壊し自身を蘇生→(チェーン1ヤマefデーモンss→チェーン2セイジefデーモンを墓地へ送る)→デーモンefガンをサーチしセット
→【デーモン+シュヤーマ】ダルクls
→ガンefセイジとデーモンを蘇生→デーモンefネクロマンサーをサーチ
→【ダルク+セイジ+デーモン】スカルデットls
光なき影 ア=バオ・ア・クゥーによるリペア展開
幻爪の王ガゼルnsef合成獣融合をサーチ
→合成獣融合ef
→【ガゼル+手札のモンスター】幻獣魔王バフォメットfsefセイジを墓地へ送る→ガゼルef見習いをサーチ
→合成獣融合efバフォメットと幻獣王ガゼルss
→【幻獣魔王バフォメット+バフォメット】ヤマlsefシュヤーマをサーチ
→シュヤーマを捨て見習いssefコアトルをサーチ
→【ヤマ+見習い+ガゼル】ア=バオ・ア・クゥーlsefコアトルを捨てセイジssef手札を捨てる
②スプライト・エルフ→インフェルニティ・ヘル・デーモン初動
こちらはEXデッキの消費が1枚増える代わりにメインデッキの枠が1枚減るルートとなっています。
ただし、空いた分のスペースに入っていた破械神シュヤーマは幻惑の見習い魔術師の手札コストを捻出したり余ったインフェルニティ・ネクロマンサーをレベル6モンスターに変換する用途もあり、ルート次第では採用する価値の高いカードとなっています。
ソードナイトnsef幻爪の王ガゼルssef合成獣融合をサーチ
→合成獣融合ef
→【ガゼル+手札のモンスター】幻獣魔王バフォメットfsefセイジを墓地へ送る→ガゼルef幻惑の見習い魔術師をサーチ
→合成獣融合efバフォメットと幻獣王ガゼルss
→【幻獣魔王バフォメット+バフォメット】ヤマls
→幻惑の見習い魔術師ss
→【ヤマ+見習い】エルフlsefセイジssef手札を捨てる
→【セイジ+ガゼル】ヘル・デーモンssセイジefデーモンを墓地へ送る
→ヘル・デーモンefエルフを破壊→ヤマefデーモンssefガンをサーチしセット
→【ヘル・デーモン+デーモン】ダルクls
→ガンefセイジとデーモンを蘇生→デーモンefネクロマンサーをサーチ
→【ダルク+セイジ+デーモン】スカルデットls
③クロシープ初動
こちらの初動はハンドレス状態の形成が確定ではありません。
その代わり、EXデッキの消費を4枚に抑えられたりインフェルニティガンを使用せずに鎖龍蛇-スカルデットのリンク召喚まで可能です。初動が通った場合に最も満足できるという点がセールスポイントでしょう。
このキマイラ初動は、確定ハンドレス展開で無くとも自然とハンドレスにできることが多く充分実用レベルだと思いますが“初動率を上げる為にはモンスターを増やす必要があり、モンスターが増えるとハンドレスが遠のく”という構造上のジレンマが存在し、好み次第でトレードオフと言えます。
上記の理由もあり、初動率を盛りたい場合は魔玩具補綴や原罪宝-スネークアイといった“実質モンスターである魔法カード”をサブギミックとして投入するのがおすすめです。(雙王の械、コール・リゾネーター、暗黒回廊、ダーク・オカルティズム、呪眼領域-パレイドリア、リブロマンサー・ライジング、魔鍵施解、ナイトメア・スローンなど)
幻惑の見習い魔術師ssefコアトルをサーチ
→コアトルef幻爪の王ガゼルをサーチ
→ガゼルnsef合成獣融合をサーチ
→合成獣融合ef
→【ガゼル+手札のモンスター】幻獣魔王バフォメットfsefデーモンを墓地へ送る
→合成獣融合efバフォメットと幻獣王ガゼルss
→【見習い+バフォメット】クロシープls(※幻獣魔王バフォメットがリンク先になるように置く)
→【ガゼル】リンク・スパイダーlsクロシープefデーモンssefネクロマンサーをサーチ
→【クロシープ+リンク・スパイダー+デーモン】スカルデットls
●5ハンデス展開(仮)
せっかくなので恒例のラーの翼神竜-球体形をドローされた場合でもワンキル成立可能な全ハンデス展開も書いておこうと思いますが、このキマイラ初動は紙とマスターデュエルでの違いが多数あり今後の実装順や制限改訂によって細部が変化していくと思われますので注意してください。全ては、誤ってスプライト・エルフをURで実装してしまい禁止にできないことで生じた時空の歪みなのです。
※①スプライト・エルフ→破械神シュヤーマ初動から
→スカルデットefネクロマンサーssefデーモンssefガン´をサーチしセット
→【スカルデット】ジーランティスlsef場のモンスターを全て除外し帰還→デーモンefジェネラルをサーチ
→ガン´efジェネラルを墓地へ送る
→【ジーランティス+デーモン】F・マジシャンls
→ネクロマンサーefデーモンssefネクロマンサー´をサーチ
→【エルフ+デーモン】クロシープls
→F・マジシャンef
→【クロシープ+ネクロマンサー】幻獣王キマイラfsefエンドフェイズに手札を墓地へ送る→F・マジシャンefネクロマンサー´ssefデーモンssef罠をサーチしセット
→ジェネラルefセイジとネクロマンサーを蘇生
→【セイジ+ネクロマンサー+デーモン】トリシューラssef手札を除外
→【F・マジシャン+トリシューラ】クロシープ´ls(※幻獣王キマイラがリンク先になるように置く)
→ガン´efセイジとデーモンを蘇生→デーモンef罠をサーチしセット
→【セイジ+デーモン】トリロスークタssefセイジss(※クロシープ´のリンク先に置く)クロシープ´efネクロマンサーss
→【キマイラ+トリロスークタ】ベアトリーチェxs(エクシーズ召喚)efムドラを墓地へ送る
→ムドラefトリシューラとガン2枚をデッキに戻す
→ネクロマンサーefデーモンssefガンをサーチしセット
→【セイジ+ネクロマンサー+デーモン】トリシューラssef手札を除外
→ガンefセイジとデーモンを蘇生→デーモンefガン´をサーチしセット
→【セイジ+ネクロマンサー´+デーモン】トリシューラ´ssef手札を除外
→【トリシューラ+トリシューラ´】エンタープラズニルxsef手札を除外
→ガン´efセイジとデーモンを蘇生
→相手のドローフェイズにベアトリーチェefシラユキを墓地へ送る
インフェルニティガン無制限ver.
インフェルニティガンを3枚使えるレギュレーションに於いてはプロキシー・F・マジシャンを経由せずにラーの翼神竜-球体形をケアした全ハンデス展開が可能です。
これにより、空いたEXデッキ枠に後手用のガーディアン・キマイラや厄災の星ティ・フォン、増G受け展開用の幻獣王キマイラ(ただし融合素材次第では出せない場合もあり要検討)、完全耐性を突破する為の閉ザサレシ世界ノ冥神などを採用する余裕が生まれさらに実戦向きとなっています。
メインデッキには融合素材となり初動率アップに繋がる悪魔族や幻想魔族の後手用モンスターであるスカル・マイスター、サタンクロース、多次元壊獣ラディアン、カオスハンター、エキセントリック・デーモンなどを採用する自由枠も多少は確保可能です。
ただし、こちらのルートは幻惑の見習い魔術師を初動とする場合に手札コストと融合素材(合成獣融合でも可)の2枚を相方として要求してしまう点に注意が必要です。(他の初動であれば破械神シュヤーマを手札コストに充てることが可能)
※②スプライト・エルフ→インフェルニティ・ヘル・デーモン初動(破械神王ヤマの誘発効果で破械神シュヤーマをサーチ)から
→スカルデットefネクロマンサーssefデーモンssefガン´をサーチしセット
→【スカルデット】ジーランティスlsef場のモンスターを全て除外し帰還→デーモンefジェネラルをサーチ
→ガン´efジェネラルを墓地へ送る
→ネクロマンサーefセイジss
→【セイジ+ネクロマンサー+デーモン】トリシューラss(※EXモンスターゾーンに置く)ef手札を除外
→ガン´efヘル・デーモンとネクロマンサーを蘇生
→ネクロマンサーefデーモンssefガン´´をサーチしセット
→シュヤーマefネクロマンサーを破壊し自身を蘇生
→【ヘル・デーモン+シュヤーマ】ベアトリーチェxsefムドラを墓地へ送る
→ジェネラルefセイジとネクロマンサーを蘇生
→【セイジ+ネクロマンサー+デーモン】トリシューラ´ssef手札を除外
→【ジーランティス+トリシューラ+トリシューラ´】シンギュラリティls
→ムドラefトリシューラとガン2枚をデッキに戻す
→ガン´´efセイジとネクロマンサーを蘇生
→ネクロマンサーefデーモンssefガンをサーチしセット
【セイジ+ネクロマンサー+デーモン】トリシューラssef手札を除外
→ガンefセイジとネクロマンサーを蘇生
→ネクロマンサーefデーモンssefガン´をサーチしセット
→【セイジ+ネクロマンサー+デーモン】トリシューラ´´ssef手札を除外
→【トリシューラ+トリシューラ´´】エンタープラズニルxsef手札を除外
→ガン´efヘル・デーモンとネクロマンサーを蘇生
→ネクロマンサーefデーモンssefバリアをサーチしセット
→相手のドローフェイズにベアトリーチェefシラユキを墓地へ送る
●おわりに
現時点では、幻爪の王ガゼルか幻惑の見習い魔術師のサーチが余っている状態なので本当の意味で発展途上と言えるギミックですが、これから幻想魔族の選択肢が増えるたびに進化する可能性を持っているという点は嬉しいですね。スプライト・エルフの禁止が先か幻惑の見習い魔術師の実装が先か────。
幻惑の見習い魔術師の実装が先でした。このまま光なき影 ア=バオ・ア・クゥーの実装まで耐えてほしいものです。