白内障 強度近視にレンズは選べない
白内障 手術10分 療養1月 視力安定まで2カ月
「白内障の手術をすると眼内レンズで調節できるから眼鏡がいらなくなる」
遠くか近くかどちらかにしか焦点を合わせられない単焦点レンズしかなかったものが、近くも遠くも焦点を合わせられる多焦点レンズがあらわれた。
多焦点レンズなら遠くも近くも見えて眼鏡要らず。
ようやく長年の眼鏡生活から卒業!、と期待しました。
2020年3月31日までは先進医療の対象でもあったため、医療保険に先進医療特約をつけていれば、ほぼ費用が掛からず眼鏡要らず、と浮かれました。
(医療保険に先進医療特約はしっかりつけています)
2020年4月1日から多焦点レンズは先進医療の選定から外れたので、特約対象外となり自己負担が生じるようになりました。(先進医療特約に頼りすぎるもの難点ですね)
眼鏡がない生活が一生送れるなら自腹を切っても、と思っていました。
(ある眼科での単焦点レンズと多焦点レンズの割合は9:1だそうです)
そんな甘い希望を眼科の先生がバッサリ切り捨ててくれました。
「こんなに近視が強くっちゃ単焦点だよ」
はい、やっぱり眼鏡は要るのですね。
はい、私の眼に合うのは単焦点レンズでした。
眼鏡からは逃れられそうにありませんが、分厚いジョンレノン眼鏡は卒業です。
さて、単焦点ですからどこに焦点を合わせるか考えます。
車の運転のためなら視力検査の位置に合わせる?
読書やパソコンのためなら手元30cmくらいに合わせる?
3m先の視力は我が家の広さではほぼ必要ない(はい、小さな家です)
仕事もプライベートも本や書類やパソコンを見ることが多い。
30cmにピントを合わせて遠いところは眼鏡にしましょう。
術後に眼内レンズの度数を聞いてみた。
「+20くらいの度数を入れることが多いのだけど、私は眼球が長く伸びているので+7にして調節したよ」
ホント、目の状態やライフスタイルに合わせてレンズはオーダーメイド。
(白内障の手術をしてもよく見えない、というのは眼内レンズの度数があってないこともあります)
術後は自動車の運転以外は、ほぼ半世紀ぶりに眼鏡なしの生活をしている。
快適生活。
だけど、人工物に入れ替えて、自前の水晶体のすばらしさがよくわかる。
見え方については長く、長く語れそうなのでまた次回。