不同意セックスは興ざめ。無理やりされたところで、僕は何も面白くなかった。
昔デートした人と再会し、楽しく飲んだ。
そこで終わればよかった。
筋トレしよう。
僕が思ったのはこの日だ。
僕の筋力がその人に敵わなかったからだ。
やめろと抵抗しても、
その人は聞き入れなかったからだ。
ぱさぱさに乾いた膣に異物感が残った。
悲しくも、悔しくもない。
ただ、面白くなかった。
その人は言った。
こういうの好きでしょ?
耳元に荒い息がかかる。
ああ、不快だ。
面白くない。
勘違いしている。
早く果ててくれ。
こんなつまらないセックスは初めてだ。
美しい顔と体をもったその人は
女性にもてるであろう。
ああ、誰にも教えられないまま
ここまできてしまったんだ。
かわいそうな人。
早く終われ。
つまらないセックス。
早く果ててくれ。
僕はベッドシーツに顔を埋めながら
そう思った。