Fukushima 50を見た感想。

まず、見終わって「そうだよな」というのが一番でした。

「そうだよな」っていうのが、あの未曽有の自然災害によって、引き起こされた科学的な事故を収めた人々がいる、ということ。

今まで、東日本大震災の話をするとなったら、「原発事故のことばかり」だと言っていた私です。

感覚は間違いではないと思います。フクシマしか東日本大震災来てないのかと感じるほどに除染、帰宅困難地域、放射線いじめ、ばかりだった時もあったと思います。

あとはなんであんなに大きな津波になったのか?とか避難の時重要なことは?とかそういう特集ばっかだなって感覚を抱いていました。

それを抱いたままの今年。十年経った3月11日の翌日。

Fukushima 50は2020年の3月に公開された映画で、すごく気にはなっていたのですが、コロナが猛威を振るい始め、見に行くことができませんでした。

果たして自分がFukushima 50の実際にあった事態を知って、「原発事故関連の話ばかり」と言っていたのか。

とても恥ずかしくなりました。

確かにたくさんの人が亡くなっている災害ということに重きを置いて欲しかったのです。

それでも、今も私が日本に住んでいられる状態を保ってくれた人々がいる。ならばそれを知らないまま今、日本で生きてるのはどうなのかな?と個人的に反省しました。

人類が史上初めて直面した問題を「ここまでで収めた」という言い方が正しいのかわかりません。正しくないのかもしれません。

でも、この50人がもし、どなたか亡くなっていたら、(爆発にしろ、放射線被曝によるものにしても)明らかに放射線量が高いところに再び人を送り込めないと思います。単純に。

なおかつ爆発までするところなんて、危ないところに誰が行くのか?誰が行かせるのか?行った行かせた責任を持てるのか?

この50人が持ちこたえてくれた今の状況を当たり前のように思ってはいけないなと思いました。

何ができる訳ではないし、この人たちはすごいですと言っても影響力がある訳でもない。

ただ、この日本、東京に住み続けることができる状況を作ってくれて有難うという気持ちを忘れないようにします。

私はフィクションを書くタイプなのですが、ぶっちゃけてノンフィクションには敵わないなと思います。

とにかくすごくいいノンフィクションでした。

テレビで見れてとても良かったです。

明日からは東日本大震災の話題から離れる記事を書きます。

以上です。


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