国語力②の解答・解説
簡単な問題でしたよね。正解は、「結婚してほしいいうこと」です。設問が、「つまり、何を言いたかったのでしょうか」なので、「〇〇なこと」というように答えないといけません。あとは、「結婚しようということ」でも、「お嫁に来てほしいということ」でも、内容が合っていればなんでも良いです。
さて、では本文をもう一度見てみましょう。名前の左側の◯番号は、何番目の発言かを表しています。
①みなみ:私、仕事でまたミスしちゃって。この仕事、向いてないのかな。。。
②しんご:なるほど。もしよければ、ミスがなくなる新しい仕事を紹介しようか?
③みなみ:え、そんな仕事あるの?
④しんご:毎朝玄関で俺に行ってらっしゃいのキスをする仕事。
⑤みなみ:え・・?
⑥しんご:MissからMrsにならないか!!
この会話で注目するのは、②④⑥(しんご)の発言です。②④⑥はどういう関係になっているでしょうか。そうです、「言いかえ(イコール)」の関係になっています。つまり、全部同じことを言っているんですね。
「ミスがなくなる新しい仕事=毎朝玄関で俺に行ってらっしゃいのキスをする仕事=MissからMrsになること」→つまり、「結婚しよう」という流れです。
しかも、しんごは少々おしゃれな発言をしていることに気づいたでしょうか?
⑥の「Miss(独身女性を表すMiss)」を、①の「ミス(仕事のミス)」に掛けているんです。んー、おしゃれ♪きっと平安時代なんかは、こういう手紙を書いて女性の気をひいていたんでしょうね。
なんでこんな回りくどい言い方をするかというと、その方が説得力が増すからです。たとえば、①の発言の後に、しんごがいきなり「結婚しよう!」と言っても、みなみは???となるだけですよね。②、④、⑥と言いかえを使うことによって、相手との距離感を縮める効果がでるわけです。説明文でも同様で、説得力を増すために、色々な言いかえを使うのですが、それが複雑に見えてしまう原因です。ただ、結局「何が言いたいのか」さえ見えてしまえば、実にシンプルなんですね。
次回は「対比」の具体例へ進みます。
では!