コミュニケーション能力について②
前回の投稿で、小1の息子を単身北海道に送り込み、本人もバリバリ乗り気ですという話をしました。これを見て、
「自分から行きたいという子だからいいんだよ。うちの子は絶対に行きたがらないから無理だなぁ。」
と思った方、いらっしゃいませんか??
違いますよ!!
うちの子も、夏の時点では「絶対に一人では行かない」と言っていたんです!そこを、「行きたい」と言わせるようにレールを敷いたんです。
そもそも息子は、「何もやりたくない人間」なんですよ。だからといって、「子供の意思を尊重しよう」なんて何もやらせなかったら、本当に何もできない人間に育ってしまいます。その気にさせて、色々経験させてるんです。こちらも、「自分でやると言ったことは最後までやり切れ」というスタンスなので、今では嫌いなピアノも、自分でやりたいと言って習い始めた手前、嫌々ながらも練習をルーティーンに組み込んでます(笑)
何でもそうですが、ある程度レールを敷くことは大切です。
よく、勉強のことでも、「自分の頭で考えろ!!」という大人がいますが、知識も何もない人は、そもそも自分の頭では考えられません。
幼稚園児にいきなり、「補助輪なしの自転車に乗れ」と言っているのと同じです。そんなの無理ですよね。最初は後ろで支えてあげて、走っているうちに手を離してあげるから、乗れるようになるわけじゃないですか。
国語の作文なんかでも、「考えて書け!」という人がいますが、そんなのはそもそも無理です。まず「後ろで支える」ことが必要なんです。作文で言うなら、例えば、
「野球が好きな理由を書け」というテーマだとしたら、雛形を用意してあげて、まずはそれを埋める練習をするんです。
『僕はサッカーより野球が好きだ。サッカーは「 」が、野球は「 」。また、サッカーは「 」が、野球は「 」。だから、僕は野球が好きだ。』
これだと、子供も白紙から書くよりは、断然書きやすいですし、直された後もポイントが明確でわかりやすいんです。
このように、ある程度レールを敷いて、少しスピードがついたら手を離してあげるというのが大切だと思うんです。
で、話がだいぶそれましたが、子供が単身北海道に行きたくなるようにどのようにレールを敷いたかという話に戻ります。
要は、「北海道はめちゃくちゃ楽しいから、今度は一人で行きたい」と思わせればいいんです。
夏休みに、息子と二人で北海道のど田舎(人口よりも牛の数の方が多いかも。僕の故郷ですが・・)に行きました。で、そこで、キャンプ、グランピング、魚釣り、虫取り、天体観測、温泉、野菜取りなどなど、いろんなことをしました。野菜取りに関しては、たまたま農家に「ふき」を買いに行った時に、そこで畑仕事してるおじさんが「なんだ。わざわざ東京から来たんか。だったら野菜もってけー。」と、玉ねぎ、ナス、じゃがいもの収穫をさせてもらったんです。ラッキーなようですが、行動していると、こういうことに出くわすのはよくあることです。
で、結果、こちらの思惑通り「北海道は楽しい」となったわけです。逆に楽しすぎて、東京に帰ってきたから、「もっと北海道にいたかった」としばらくシクシク泣いてましたけどね。
当たり前ですけど、こちら側にもそれなりに労力はかかりますよ。
そんなわけで、敷いたレールの上を息子は見事に走っていたので、今回のようにできたわけです。今頃きっと楽しんでいることでしょう。
ちなみに、一番寂しがっているのは、親父(私)です・・・。それでも、授業をすることで、生徒に癒されてます♪
では!!