クラウドソーシングで一人前に稼ぐまでの4つの壁。
クラウドソーシングで稼ぐ、ということには多くの人が興味を持ってくれます。でも乗り越えるのはごく一部。もっとたくさんの人が乗り越えられたらな、といつも思っています。
クラウドソーシングで一人前に稼ぐようになるまでの4つの壁、知っておくだけでも役立つはずです。
クラウドソーシングの4つの壁
クラウドソーシングをはじめた大半が、ハードルを乗り越えることができずに挫折してしまいます。いくつかの共通したハードルがあり、そこを意識しておくだけでも違いますので、まずは4つの壁を理解しましょう。
1つ目の壁「最初の1件〜数件を踏み出せない」
クラウドソーシングに登録したものの、やれそうな仕事が見つからない、応募するのが怖いという理由で最初の1件〜数件を踏み出せない人が最も多いです。
このフェーズで止まってしまう人は、
行動できないのは自信がないからだと思っている
私でもできる仕事を見つけたい
大きな一歩を踏み出したいと思うあまり、行動できない
値踏みしすぎて安い案件にチャレンジできない
という課題を乗り越える必要があります。
怖くて応募ができない方は、「行動を小分けにして、怖くないところまで行動してみよう」と答えています。大きな一歩でなくて構わないと自分に言い聞かせましょう。
「仕事に応募する」という行動は①仕事を探す、②依頼文をよく読む、③依頼内容を整理してみる、④わからないことを検索してみる、⑤応募メールを書いてみる、⑥応募メールを誰かに読んでもらう、⑦応募してみるというようにいくつかの小さな行動からできています。いきなり応募までたどり着けなくても大丈夫。最初は安全な場所で、自分の体や頭を慣らすことが重要です。
「失敗しない方法をわかりやすく教えて欲しい」なんて思っていても、答えを持っている人は存在しないので、いつまでも前に進めません。それどころか甘い気持ちに付け込んだ詐欺案件に巻き込まれやすくなってしまいます。誰かに依存するのではなく「自分で進めていく」という気持ちをしっかり持つことが必要です。
2つめの壁 まとまった件数の実績を作れない
最初の壁にぶち当たらず、「いけるいける〜」と軽くこなして行った人が止まりやすいところです。
最初は受注できだけでも嬉しかったのに、慣れてくると仕事の報酬が「割りに合わない」と感じるようになってきます。最初の頃は必死で「仕事を獲得しよう」「仕事をこなそう」と集中しているのが、慣れて余裕ができた証拠でもあります。
対価を考えることはとても大切なこと。報酬をあげるための行動は望ましいものです。ただ、対価を考え始めることによってモチベーションが落ちていき、「クラウドソーシングなんてやっても意味ない」と言って諦めてしまうのもこの時期です。
このフェーズで止まってしまう人は
信頼の土俵に乗るためには単価より実績数が重要
継続案件に安易に流れてしまわない様にする
という課題を乗り越える必要があります。
自分から見える景色をみて仕事するだけではなく、相手の視点からみることを始める時期です。相手から見て信頼に足る実績数や評価、経験になっていなければ報酬はあがらなくて当然です。まずはクライアントが選べる最低限の信頼となる実績数や評価を目指します。
また安定した報酬のために継続案件は魅力的に思えますが、継続案件は実績数があがりにくいだけでなく、この先、低い単価から脱出できない原因ともなります。避ける必要はありませんが、継続案件を優先させる必要もありませんので、まずは実績数を優先した方が賢い選択と言えます。
まずは信頼の土俵に上がるための実績をあげることを中心に受注を続けながら、クライアントが求める価値を整理・理解していきましょう。
3つめの壁 運命のクライアントとの出会いを起こせない
実績数がある程度の数(家で働くカレッジでは参考値として20件を目安としています)になると、案件も受注しやすくなってきます。
継続案件やリピート案件も舞い込んできていると思います。
ここで課題となるのが、「新しいクライアントの仕事を受けにくくなっている」ということです。
自分を高めてくれる案件や自分を生かすことのできる案件を発注してくれる「運命のクライアント」と出会うことで、自分のスキルや経験も飛躍的に上がりますが、これまでのクライアントとのご縁も大切にしたいなかで、時間が足りなくなってしまうのです。
このフェーズでやらねばならないことのひとつは、自分が目指す姿の洗い出しです。
どんな専門分野で活動したいと思っているのか
自分の価値を特性や価値観、経験、環境などから考えてみる
自分がどうなっていきたいと考えているのか、目標を立ててみる
整理した上でプロフィールや応募メールを見直す
報酬だけで判断せず、自分の目指すベクトルに向かう判断ができるよう、自分が向かう道を決めてみましょう。
ベクトルは変わっても構いません。そのとき目指す方向というのが定まっていないとうまく判断できなくなってしまいます。
向かう方向が定まったら、
全ての時間を仕事しているという状況から、20%程度を柔軟に活用できるように空けるよう意識する
自分に見合っていないと思う仕事は思い切って交渉したり、断る
など、自分の時間や行動を自分でコントロールするための行動も必要になってきます。
「運命のクライアント」との出会うために。闇雲に仕事を受けている状態から、成長できる機会を提供してくれそうなクライアントを見極めていきましょう。
クライアントに納得してもらえる仕事とはどういう仕事か考えながら、出し惜しみせず価値を提供することで自分を高めていくことが一番の成長につながります。
4つめの壁 自分の単価がわからず、安い仕事に甘んじてしまう
自分の分野や価値の見える化ができるようになると、ご指名でのスカウトが来たり、既存のクライアントからの新しい仕事が舞い込んだりしてきます。自分のやりたい分野の仕事や、自分の特性が生かせる仕事にも出会いやすくなっています。
仕事は増えたけど、単価が上がらず、仕事の量に疲れてくるかもしれません。単価を見直してもらいたいけれど、どうしたらいいのかわからない…
そんな段階に陥っている人は、
自分に合わない、報酬が見合わないと感じる仕事は断る
自分の単価がいくらなのか、提示できるようになる(見積もりができる様になる)
クライアントに提案できる様になる
という課題を乗り越える必要があります。
自分の提供している価値は何か、クライアントが価値だと感じてくれていることが何か、さらにクライアントが喜んでくれる提案とはどんなことか、を考えられる様になると、交渉や提案ができるようになります。
決して乗り越えられない壁ではない
4つの壁はクラウドソーシングを始めた当初はとても大きな壁に見えます。大きすぎる壁はやる気も削がれますので、自分の目の前の壁をしっかりと見ましょう。気持ちは焦りますが、焦っても解決はしません。
そして壁は将来も常に存在します。ここで紹介した4つの壁を乗り越えたら、バリアフリー!なんてことはありません。一生、壁を乗り越え続けなければならないのです。想像しただけで嫌ですね、、、でも壁を乗り越えるメンタルやスキルを手に入れることが、その後の人生にも大きく役立つはずです。
やる気がなくなることも、気持ちが乗らないこともあります。そんな時はがんばりすぎず、気分転換もしながら、何とか試行錯誤を続けていきたいですね。