クラウドソーシングの応募メールの書き方
ノースキル、ノーキャリアからクラウドソーシングにチャレンジする時って、応募のメールに何を書けば良いのかわからず、テンプレートに頼ってしまいがちです。
もちろん、テンプレートには、読み手にとっても必要な情報が整理されているという良さもあります。でも、実績やスキルがないうちは、他の人と同じテンプレートでは上手く魅力が伝わらないことも。
クラウドソーシングに関わらず、自分のことを伝えることはとても大切なことですので、ぜひ良いクライアントに届く応募文を目指してみませんか?
応募する「動機」(=相手が選ぶ理由)をしっかり書こう!
初心者のうちは相手の心に響く、スキルや実績がありません。始めたばかりだからこそしっかり書きたいのは応募する動機。
「なぜこの案件に応募しようと思ったのか」をしっかりと伝えられると心をキャッチしやすくなります。
ということは、たくさんの案件の中から「選ぶ基準」も大事になってきます。
例えば、採用者数が多いから採用されやすいと思ったので。とか、単価が高かったから。という理由だけでは、惹かれにくいですよね。
学びたいと思っている。これまでの経験が生きると思う。こういう人たちに貢献したい。…
そんな理由があれば、他の人よりも「力を入れてやってもらえるだろう」と想像してもらえるので契約されやすくなります。
もちろんクライアントもいろんな価値観を持っていますので、必ず動機を書くことが良い方向に作用するかは分かりません。それでも、スキルや実績がない中で、やる気や意欲を買ってくれるクライアントとの出会いはとても大切です。
相手が望んでいる情報【結論】を最初に書こう
クラウドソーシングの案件には、想像以上にたくさんの応募が集まることがあります。そうなると、応募文を一つ一つ読むことは難しくなります。
こちらとしては「読んでもらえる前提」で書くわけですが、全ての応募文に目を通すのは現実的ではないでしょう。
サービスによっても異なると思いますが、応募されたワーカーさんはリストとして表示されます。リスト表示の時には、応募文は表示されません。
なので、応募メールの文章よりも、受注実績や評価、ありがとうの数、アイコン、名称の方が大切な要素でもあります。
ライバルたちをかき分け、応募メールを読んでもらえたとしたら、それはすでにラッキーなことかもしれません。
短い時間で的確に伝えられるように、結論は最初に書くようにします。
長々とした自己紹介が最初に並んでいて、何がしたいのかよくわからない、ということは避けましょう。
応募はできるだけ早めに!返事も早めにしよう!
メールの書き方ではありませんが、スピードも大切な要素です。
確かに書き方には気をつけた方が良いですが、寝かせて応募期限ギリギリでは、受注の可能性はグッと低くなります。
応募期限がまだ先でも、すでに仕事を行なってほしいワーカーさんとのやりとりが始まっている、ということは珍しいことではありません。
すでに決まろうとしているところに、応募しても覆すことは難しいことが多いですよね。
なので、応募メールはできるだけ早めに出すのが吉!
もちろん連絡が来たら、お返事も当日中、もしくは翌日早めくらいには出せるとベターです。
でも「早くしなきゃ!」と気持ちが焦ってしまう人は、一呼吸おいてくださいね。慌てて送ると良いことはありませんので、気があせるタイプの人は、逆に落ち着くことも必要です。
言葉の保険は使わない!前向きな言葉で書こう!
「初心者なのですが大丈夫でしょうか」
「わたしにできるかどうか分かりませんが、もしよければ」
「大丈夫だと思います」
自信がないとつい言ってしまいがちな言葉です。
もちろん使ってはダメ!ということはないですが、
もしその言葉が「ダメだった時の保険」として使っていたとしたら、使わない癖をつけましょう。
お仕事をする上では、「初心者なので失敗してもいい」ということはありません。初心者に限らず、誰でも失敗する可能性があります。
「わたしは初心者だから、失敗するかもしれない。」「失敗したのは初心者だから。」というのはある意味では他責的な考え方ですよね。
「まだ実績はないですが、契約していただいたら納得していただけるように〇〇します」と言えるようになりたいですね。
具体的に書こう!
前向きな言葉を使おうとして、「精一杯頑張ります」「できるかぎりやります」という言葉も出てきがちです。
表情や身振りなどが伴うコミュニケーションでは、それが本音なのかどうか、ということも計りやすいので、伝わることもありますが、
テキストでのやり取りはどうとでも書けてしまうので、曖昧な言葉では伝わりにくくなってしまいます。
頑張る、ではなく、具体的に何をするのか。
精一杯とはどういう状況なのか。
それらを具体的に書くように心がけましょう。
大切なことはおうむ返しにしよう!
「承知しました。」「理解しました。」「分かりました。」
お仕事の受け答えではよく使われます。
ただ、テキストのコミュニケーションでは「何を承知したのか」まで書かないと「本当に理解したのかな?」と不安が拭えません。
わたし自身も経験があります。
「わかりました。」と返事が来ても、実際には、全く理解できておらず、思っていたものと全く異なるものが出てくる、という経験は何度もしています。
わかったことはおうむ返しに。
理解の仕方がいく通りかあるな、と感じたら「〇〇という理解でよろしいでしょうか」と確認してみましょう。
自分が理解できていなければ、当然わかるまで質問することも大切なことです。
正しい日本語で。敬語が苦手なら勉強しよう!
正しくなくても伝わればいいじゃないか、という考え方もあると思います。
もちろん、自分がそう思うのであればそう行動しても良いと思います。
ここで触れるのは「印象」の話です。
間違っていたらおかしい、というお話ではありません。
言葉の使い方が間違っていれば、どうしても幼稚でなれない印象になってしまいます。背伸びして使った敬語が間違っている、なんてこともよくあることです。
間違っていることを指摘してくれる人はなかなかいないので、相手は「間違ってるな」と思ってもきっとスルーします。
そうなると一生間違いを正せず、毎回、幼稚な印象になってしまうかもしれません。
間違っている部分というのは「目立つ」んですよね。
例えば美しい俳優さんの鼻から毛が出ていることに気づいたら、演技を見るよりもそちらに注目しちゃったりしてもおかしくないですよね。
本当に大切なことを伝えるために、正すんです。
相手のことを考えて書こう
文章というのは怖いもので、自分は表現しているつもりがなくても、いろんなものが滲み出ていることが多くあります。
「これでいいのかな」「間違っていないのかな」と思いながら書いた文章。
数うちゃあたれで書いた文章。
自分の言い分を聞いてほしい!と思いながら書いた文章。
隠しているつもりでも、読み手には伝わってしまいます。
かといって、自分の思っていることが出ないように無機質に書いたら、今度は伝わるべきことが伝わりません。
文章は読み手のことを考えて書くものです。
「読みやすいかな」
「分かりやすいかな」
「これで役に立てるかな」
相手のことを考えて書いた文章かどうかも、また伝わるものです。
テクニックにとらわれすぎず、相手のことを考えて書けるようになったら、そのスキルはさまざまなシーンで生きてくることと思います。