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価値観 Value

「人にやさしく、自分にやさしく」

自分と近しい間柄であればあるほど素直になれずに、どうしてもやさしい気持ちになれないという矛盾はある。やさしくされるの苦手です、迷惑ですという人もいるだろうし、良かれと思ってとった行動が逆に相手を苦しめてしまうなんてことも起こりうる。そんな時は誰しも、直接ではなく間接的に気持ちを伝えようとするだろう。例えば母の日に、普段言えないありがとうの言葉をカーネションに込めて贈るとか。子どもが受験で頑張っている時に、頑張れと言葉でいうよりも、好きなものを作って食べさせてあげるとか。ありきたりだけどきっと思いは伝わるし、前向きな気持ちにしてあげられるはずだ。

人に対してやさしい気持ちを持つには、まず自分が穏やかな精神状態でいなければならない。自分のご機嫌は誰かにとってもらうのではなく、自分自身でとるということも常々意識している。ストレスの発散方法はいくつも用意しておくのがいい。体を動かす、料理をする、甘いものを食べる、お笑いを観る、本を読む、音楽を聴く…  私の場合はひたすら無心でピアノを弾き続けるという方法がこのコロナ禍で新たに加わったストレス発散方法で、そのうち電子ピアノでは物足りないなと思うようになったので、いつか自分の生ピアノを持つという人生目標がコロナのおかげで増えたところだ。

自分に厳しく生きていくことはとても素晴らしいことだけど、たまには自分に対しても「よく頑張ったね」という気持ちを持てたらいいと思う。自分を甘やかすという意味ではなくて、ちゃんと自分で自分を労ってあげることができれば、人に対しても同じ気持ちを持てるのかなと思う。


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