半身麻痺ながらロボットスーツでロンドンマラソンを走ったClaire Lomasさんの訃報 R.I.P

イギリス人のClaire Lomasさんは、2007年 27歳の時に落馬事故で首の骨と背骨を折り、肺にも穴が開いて半身麻痺になったけれど、Bionic suitと呼ぶロボットスーツを着て両手にロフストランドクラッチを使用して、2012年にロンドンマラソンを17日かけて走り(歩き)きり、有名になった方です。


8月22日にヨルダンを旅行中に不慮の事故に合われて亡くなられたとの事。
https://www.msn.com/en-gb/news/uknews/bionic-suit-marathon-fundraiser-claire-lomas-dies-aged-44/ar-AA1pL54E?ocid=BingNewsVerp

R.I.P
本当に心からお悔やみを申し上げます。

車いすからどんどん立ち上がる現在世界の風潮

彼女は、21世紀(日本だけを除く)世界の常識、「障害があっても歩きたいよね」、「車いすから立ち上がってどんどん歩こう走ろう運動しよう」の流れの象徴的人物の一人でした。

実際(日本だけを除く)世界では、脊髄損傷で寝たきりだった人が手術で歩けるようになったニュースも盛んで、

最近も、10年寝たきりの人がデジタルブリッジ(脳と損傷部を飛ばした先にインプラントを埋め込み、AIで脳の信号を処理するらしい)で歩けるようになった方だとか


ポーランドの方 Darek Fidyka が歩けるようなったニュースも、この間と思ったら2014年ともう9年前ではないですか。


私もこの流れで、2019年に病気の後遺症で両足下部が麻痺した際にも、両足舗装具と両手ロフストランドクラッチで歩く事を、迷いなく選択。近年ヨーロッパの街で様々な歩行補助具やロフストランドクラッチを使用して歩く人は普通に見かけるようになっていましたからね。

ところが昭和で思考停止日本ときたら、唖然とする事しかない。

イギリス人のClaire Lomasさんも、日本っだったら、東京マラソンに出ても、車いす枠を強制されて、普通枠に出ても、思考停止規則で最初の関門で制限時間オーバーで退出させられていた事間違いなし。

車いすから立ち上がるなんて発想の欠片もない昭和で思考停止日本の問題

なにしろ、

  • 国土交通省のバリアフリーは、お車いす様のご機嫌取り

  • 厚生労働省は、リハビリ=介護保険の高齢者

  • 内閣府も同じく。

  • マスコミも、可哀そうな障害者か極端な我儘障害者しか報道しない。

  • ネットの声を作る意識高い系の関心は、やはり見下せる車いす使用者と後は精神障害者系

  • 弁護士も、障害者関係は、みんなで忌諱すれば怖くない。どの口で人権とほざくのだか。

  • だれもが、障害があっても高齢でも努力して歩く人の存在を完全無視。

その結果、
短下肢補装具も他国では21世紀になってからカーボン製の軽く使いやすいものが多数開発されているのに、誰も興味がないから日本は若い人でも昭和から変わらない重く大きくダサい物が未だに使用している。
他国のように、車いすに依存せずに立ち上がるにも、車いす優先だから車いす用フリースペースを作るために、優先座席さえ取り上げるときた。しかもその数少ない優先座席を、意識高い系が疲れたとかで座ってしまう。

いかに、昭和で思考停止日本社会には、「障害があっても歩きたいよね」、「車いすから立ち上がってどんどん歩こう走ろう運動しよう」の発想の欠片も無いかを示しているではないですか。

もちろん東京の街中で気遣いがある人も多く、多くの人に助けられていて日々感謝している。けれどもそうした一部の親切な人の好意に甘えて、問題を見ないふりする日本社会に忖度はしないよ。

あー日本しか知らない日本人でなくて良かったー



私もClaire Lomasさんの勇気を受け継ぎ、自分の自立のために、この昭和で思考停止し、間違い社会づくりを推進する自分第一で心が無い意識高い系日本人を、徹底非難して、自己主張をしてやりましょう!

何しろ、私が日本語しか話せず昭和で思考停止日本しか知らない日本人だったら、電動車いす以外の選択肢を知る事ができず、一生自分の足で歩く事が出来なくなっていた事間違いないから恐ろしい。
あー、日本語しか話せず昭和で思考停止日本しか知らない日本人でなくて良かったー。と心から思う。


それにしても変人大国イギリス人には大きなインスパイアを受けている。

ロンドン大学留学時代の寮(ふと思い出したら懐かしのNutford houseはいまだにある!)でも、小児麻痺の軽くない状態の学生いて、昔の大きな補装具をつけて大変そうに歩いてたけれど、彼は誇り高きイギリス人のジェントルマンでもあったから、扉のあるところで出くわしても(扉だらけ)、さっと前に出て扉を開けて抑えるのは、彼の役割だった。私が扉を開けて抑えるなんて事は絶対にさせなかった。その気概は、今私も見習っている。

私が補装具とロフストランドクラッチ生活になってしばらくして、新型コロナで世界中がロックダウンで在宅勤務になった頃、世界中の友人達と頻繁にZoomで情報交換をしていて、ある時ものすごく久しぶりのイギリス人の友人も加わるので、事前に私の状態を伝えておいたのだけれど、ものすごく久しぶりにZoomで顔を合わせて開口一番、
「ねえ、ロフストランドクラッチを振り回して泣きわめくってやったー?」と明るく聞いてきた。こういう事言うのが、なんともイギリス人らしい。とりあえず私も明るく「Not yet」と答えておいたけれど、この言葉も感謝している。なるほど、何かあればロフストランドクラッチを振り回せば、武器になる事に気が付いて、気分的に超強気になったよ。一方でそうしたくなる事があるだろうと、そういう気持ちに明るく寄り添って肯定してくれるのもの、好き。

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