あなたの痛みがわからない。と悩むあなたへ。
どうやら僕たちの生きているこの世界は「自分以外の誰か」の痛みや気持ちが分かる人が称賛されるみたいです。
職場でもクラスでも、家族でも。
自分の痛みを、気持ちを理解してくれる人は人望が厚い。
何より、異性にモテる。
「私の痛みをわかってくれて嬉しい」
「そうそう、そうなんですよ!どうして僕の気持ちがわかったんですか!!」
うん、確かに素晴らしいかもしれない。
一方で「自分以外の誰か」の痛みや気持ちがわからない人。
あなたの気持ちがわからない。
そんな人間を何故だか「ダメな人間」という風に感じてしまう。
「あなたは人の痛みがわからないのか?」
「君の為を思って、言っているのに!!」
。。。。まぁ確かにダメな気はする。
実は、これ別に前者が素晴らしいわけでも無いし、後者がダメな訳でも何でも無いんです。
気持ち。すなわち感情っていうのはその人それぞれの「性格」から生み出されるものなのですが。
自分以外の誰かの性格を100%わかる人間なんて、僕は出会った事はありません。
「自分以外の誰か」の痛みや気持ちが分かる人達がしているのは
目の前のあなたの痛みや気持ちを「想像」「推測」しているに過ぎないんですね。
なので。
目の前のあなたの気持ちがわからない自分はダメな人間なんじゃないか。
なんて思う必要は全く無いんですよ。
「自分以外の誰か」の気持ちをわかろうとなんてしなくていいんです。
そうじゃなくって。
その人の痛みや気持ちを「想像する」「推測する」
つまり。
「自分以外の誰か」に寄り添うだけでいいんです。
大切なのは、他者の痛みや気持ちを完全に理解することではなく。
自分の大切な人に寄り添う「あなたの気持ち」なんですね。
(恐ろしい事に、全く見当違いの事を想像、推測しているのにそれがあっていると思って、正義だと勘違いしている人も沢山います。これはだいぶしんどい。危ない)
ではどうして
あなたは「あなたの痛みがわからない」事に悩んでしまうのでしょうか。
一つは、冒頭でも書いたように「自分以外の誰か」の痛みや気持ちが分かる人は素晴らしい。という世の中の風潮(想像、推測しているだけなのに)
そしてもう一つは、あなた自身の「思考のクセ」にあります。
人間っていうのは結構面倒くさくって
「右」って思ったら同時に「左」も創り上げるようになってまして
(なので、素晴らしい人の反対は愚か者という風に感じちゃう)
つまり。
目の前のあなたの気持ちがわからない。
といって悩んでいる人の多くは、無自覚的に「100%私の痛みを、気持ちをわかって欲しい!!」と考えちゃっているわけですね。
実はあなた自身がかまってちゃんであったりするわけです。
まぁ。。。世の中の風潮がそうなので、仕方ないといえば仕方ないのですが。
「あなたの痛みがわからない」と悩むよりも
あなたの痛みや気持ちを想像する、推測する。
あなた自身が、あなたの大切な誰かの心に寄り添う「気持ち」や「姿勢」が必要なんですね。
誰かの痛みなんてわからなくていい。
わかりっこありませんから。
そうではなく、あなたの大切な人の痛みや気持ちに「寄り添う」だけでいいんですよ。
INDEPENDENCE ACADEMY 代表 佐々木 大介