豚おじさんとか豚おばさんとか。
最近、変なおじさんとか変なおばさん。多いですよねぇ。
おばさんよりおじさんの方が多いような気がするのは僕が男性だからなんだろうか。
年功序列って言葉が日本にはありますが、実際に年齢なんてのはその人が生きてきた年数の記録であって、その人自体の精神性とは全く関係のないパラメータなんですよ。
若くてもしっかりと、成熟した精神性を持つ人もいれば
おっさんのくせに未熟な人もいます。
というか
最近
この
「おっさんのくせに未熟」な人が増えたように思うのです。
これが「じじいのくせに未熟」になると社会との関わりも少なくなってきてシンプルに老害認定されるのである意味扱いは楽になります。
ところが「おっさん」ってのは経済の中心。すなわち現実世界の中心で生きています。現実世界の中心で生活しているので良くも悪くも周囲との関わりが多く、同じくその中で生きている僕たちへの影響って計り知れない。
精神性の成熟したおっさんと未熟なおっさん。
これは残念な事に、社会的ポジションや仕事にはさして影響しない。
むしろ精神性が未熟な人間がマジョリティの世界では、成熟した人間の方がストレスを抱えやすくなったりもします。
そんな「精神性が未熟」がマジョリティの世界で普段生きている人間が
そうでない世界に行くとどうしても浮いてしまうんですよね。
これは仕方がない。
犬の群れの中に豚を入れたら絶対に浮く。
ワンワン言うてる横でブヒブヒ言うてたら絶対に変な感じになる。
そんな時って、きっと寂しい思いをすると思うんです。
だって周りはワンワン言って楽しそうにしているのに自分の声は届かないんですもの。
そして。
どうせ僕は豚なんだ。豚には豚のプライドがあるんだ!
ブヒブヒブヒブヒ!!!ってなってどんどんと周りと関係性がおかしくなっていく。
でもよく見ればわかるんです。
犬の群れと思ってたそのグループは、犬は犬でも色んな犬がいる事に。
チワワもいればドーベルマンもいて。中には雑種もいて。
さらに目を凝らして見ていくと。
おや?あいつ豚なんちゃうか?
豚のくせに犬と仲良くしてるんちゃうか?
随分楽しそうに一緒に走り回ってるんちゃうか?
そう。豚プライドでブヒブヒ言ってたのは自分だけなんですよね。
色んな人が同じ場所で、同じ時間で生きている。
それぞれに正義があり、楽しさがある。
豚にはわかんなくても犬にしかわかんない事だってある。
そんな世界で必要なのは
自分とは違う誰かを茶化す弱さでもなく
自分とは違う誰かに噛みつく弱さでもなく
なんならすり寄る弱さでもなく
自分とは何かを知り、向き合う強さ
何よりも、自分とは違う誰かと話し合う強さなんじゃないでしょうか。
人の尊厳を踏みにじる豚は、己の尊厳を踏みにじられるのだ。
今日はここまで。
次回はそんな豚が生まれてしまうメカニズムについて解説してみましょうかね。
ばっくれてもろくな事ないよ、人生って。
豚にはなりたくねぇ。