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#020 ストレングスコーチが語る「運命思考」~神秘の資質~

皆さんこんにちは、井戸です。

今回は、コスギ@聴くストレングスコーチ🍮さん主催の「ストレングスファインダーのエピソードトーク Advent Calendar 2023」に参加させていただいた関係で、「自身のストレングスファインダーの結果(TOP5)が活かされたエピソード」について書いてみます。

普段は株式会社ジコリカイの自己理解コーチとして働いていたり、Gallupの認定ストレングスコーチとして才能発見コーチングを提供したりしています。

1.井戸の資質TOP5

①内省 ②最上志向 ③学習欲 ④慎重さ ⑤運命思考がTOP5。

掛け合わせることで、コーチとしての僕の特徴を表現してみたいと思います。

内省×最上志向=「深海にある真珠を得るダイバー」

相手の長所を見つけるまでどこまでも深く掘り下げ、必ず才能を発見することができます。まだ本人にすら見出されていない才能を、相手の思考の海に潜って探求することに執念を燃やせる資質、それが内省×最上志向。

学習欲×慎重さ×運命思考=「深い知的な活動が好きな哲学者」

日々の学習習慣による思考の蓄積が、危険を予測する頭脳活動と、物事への深い洞察力をもたらしている気がします。相手の過去の経験や感情と才能とのつながりを見つけ、人生に意味を与えることができます。慎重な思考プロセスが様々な悩みに寄り添う受容力にも繋がる資質、それが学習欲×慎重さ×運命思考。

ダイバーであり哲学者、それが内省×運命思考

こんなコーチです。少しでも興味持っていただけたら嬉しいです!

2.神秘の資質「運命思考」

さてさて、自分と資質にまつわる話をさせていただくのですが、内省や最上志向は他の方のエピソードでもちょくちょく登場しそうなので、あえて上位に持ってる人が少なそうな「運命思考」単体にスポットを当てて書いてみたいと思います。

ざっくり運命思考とは

・あらゆる人や物事は結びついていると考える
・偶然はなく全ての出来事には理由があると確信する
・どんな人も出来事も受け入れる

的なやつです。
運命思考を5位に持つ井戸が、日常生活の中で運命思考を実感したエピソードをご覧ください!

1)すべてを受け入れる

目の前に問題が発生したとき、皆さんはどう対処しますか?例えば回復志向なら「何が何でも解決してやる!」と鼻息荒く向き合うでしょうし、ポジティブなら「大丈夫大丈夫!なんとかなるよ!」と周囲を鼓舞したりするでしょう。ところが運命思考は基本なにもしません。ただ目の前の出来事を「受け入れる」のです。
え、それでいいの?大丈夫?と心配されそうですが、「まあそういうもんだよね」と妙に冷静に俯瞰してる感じです。

例えがあったほうが良いのでいくつかご紹介します。

①クレームや提言はしない
使いにくいUI/UXのWEBサイトがあったとしても、クレームを入れたり、もっとこうした方が良くなるといった提言はほとんどしません。そのサイトを作った側の立場に立ち、「何らかの意図があってこういう仕様にしたんだろう」とか、「制作するのにいろんな人が関わってこの形になってるだろうから、これはこれで最適解なんだろう」とか勝手に想像して、勝手に気持ちの落としどころを作って納得して終わります。
また、飲食店で注文した料理に虫が入ってたとしても、言わずに避けて食べることが多いです(そんなに頻繁に遭遇しないけど)。言ったとて、先方も故意じゃないのわかるし、べつに避ければこちらにも害はないし、いいんじゃね?って感覚。
このように表面上「何もしてない」ように映るんですが、水面下で物事の因果関係を想像し、納得して受け入れていることが多いです。
(私は内省も乗っかり、「寡黙すぎて何考えてるか分からない、取っ付きづらい人」になりがちです💦)

②渋滞が起きても「自分の責任」論
目的地に向かうルートで渋滞が発生していても、慌てたりイラ立ったりしません。「この時間にこのルートを選んだのは自分だから、自分の責任だよね」と勝手に納得してます。迂回ルートもあまり積極的に探したりはせず、「まあ仕方ないからこのまま成り行きにまかせよう」と元ルートで進んだりすることが大半です。同乗者から逆にイライラされそうですね…。でも、それも含めてすべて「自分が蒔いた種」と受け入れる感じです。

なんとなく、「すべての出来事には原因があり、それが結果として現れている」という真理が思考のベースになっていて、「自分も起こった出来事の原因の一つ。だから他者だけに責任転嫁するのではなく、ありのまま受け入れるべき」というスタンスとして発露している気がします。今ここでジタバタしても波を荒立てるだけだということが直感的に分かってる感じなので、ある種「諦め」にも似た生き方かもしれませんね。
そもそも「諦める」という言葉の語源は「明らかにして眺める」という仏教用語からきているそうなので、「原因を明らかにして、結果を眺める」という仏教思想にも根付いた考え方が、運命思考の生き方そのものなのだと思います。仏教とか宇宙とか量子力学など、とにかく壮大でロマンあるものと繋がれている感覚が心地良いんですわ。
(ちょっと抽象化しすぎかも!?)

すべての出来事はなにかの結果であり、また新たな結果に向かう原因でもあるという考え
運命思考をくすぐる書籍(仏教・量子力学・ゼロポイントフィールドなどについて書かれている)

2)繋がりが自然と見える

運命思考は英語で「Connectedness=繋がり」
このように書くと、運命思考資質の持つ本質が理解しやすいかもしれませんね。
自分の過去や現在の行動、あるいは目の前の仕事が「何と繋がっているのか」は、常に自然に考えてます。今の自分が形成された背景や過去と現在との繋がりが見えると安心したり腹落ちできます。また、目の前の仕事を達成した先に、何か大きな成果や意味へ繋がることが見えていると、俄然頑張れるんですよね。例えば・・・

①目先の仕事の意味次第でパフォーマンスが変わる
前職では上司から「役員会に提出するから〇〇の資料作っといて」と指示されることもありましたが、まあそのほとんどに力が入らないし、気が乗らないこと・・・。「どうせ、役員が社長の前で体裁取り繕うためだけの資料でしょ??」とか想像できちゃうと、目の前の仕事に何の意味も見出だせず、やる気とモチベを落としながら働いてました。それで評価さがったり怒られたりしても、「大義に繋がらない仕事に時間やエネルギー使うくらいなら、人からの評価とか給料とかどうでもいい」とすら思ってました。
ところが、自分が今メインで提供しているコーチングのように「明らかに誰かの役に立てていることが実感できて、対象者がポジティブに前向きになれることで世の中全体の幸福度向上(≒世界平和)にも繋がっている」ことが頭で腹落ちできていると、軒並みパフォーマンスが高まり、エネルギーも自家発電できたりします。ただ単純に現金なやつかもしれないですね…。でも「自分が今やっていることは、こんな大切な意味がある」そんな本質的なつながりが実感できれば、めちゃくちゃ人や社会に貢献できる、そんな素敵な資質です。

左の「やってられっか」という仕事には一切気分が乗りません・・・

②「風が吹けば桶屋が儲かる」ばりに繋がりを見出だせる

「風が吹けば桶屋が儲かる」
思いもかけぬところに影響が出てくるというたとえ。 大風が吹くと砂ぼこりが立ち、その砂で目を傷める人が増え、目の不自由な人は三味線をひくから、三味線に張る猫の皮が不足する。 猫が不足すれば鼠(ねずみ)がふえて、あちこちの桶がかじられるから、桶屋が儲かるという勘定である。

出典:imidas「会話で使えることわざ辞典」

英語だと「ブラジルの蝶の羽ばたきは、テキサスの竜巻を引き起こす(=Butterfly Effect)」がイメージとして近いですね。物事はまわりまわって影響し合い、ご縁で結ばれているという価値観を自然と大切にしています。でも普通、「風が吹いたから桶屋が儲かるぞ!」とはならないですよね。間にある文脈を想像する必要が生じます。運命思考はその膨大な因果関係を、1つ1つ演繹的につなげる想像力で補完することができる資質です。
「Aさんと今日出会ったのはきっとこういう理由がある。」「今日起きた仕事の問題は、海外で起きたあの問題につながっているかもしれない」など、他の人が「そこまで考えなくても…」と引くくらい、様々な事象にもつながりを見出そうとします。でもこれ、コーチングなんかではとても有益に働くんです。
私がココナラで提供しているストレングスコーチングでは、受講者さんの過去の体験を深掘りし、上位に現れている資質との繋がりや、下位にその資質がある意味をこれでもかってくらい繋げます。「まさか自分の過去やネガティブな経験が、今のこんな性格や才能に繋がっていたとは・・・!」毎回驚かれます。経験と資質との繋がりが顕在化することで、人生の壮大な伏線回収ができて、今の自分のあり方や存在意義を深く実感することに繋がる。そんな唯一無二のコーチング体験を、運命思考を使って提供しています。

私のコーチングでは才能と経験との繋がりを見つけます

3)その他

細かいものも含めて最後に運命思考あるあるをご覧ください。

①抽象的な話が好き
「愛ってなんだろう?」「幸せってどういう状態のこと?」など、出口がないようなフワっとした抽象的な話について、深く考えて対話することが運命思考は好きなんです。私自身、愛だの自由だの運だのの抽象ワードを掘り下げて言語化したメモを、マインドマップに残してたりします。(やばいやつですね💦)

②競争しない
合コンとかで一緒に来てる男友達と狙ってる子が被ったときは「お前そっちいくんや、ほんならオレは手引くわ」的な感じで、とにかく人と争うことをせず、譲ってきた人生でした。事実、運命思考上位の人は、競争性が下位に出やすいという相関関係もあるみたいです。なので合コンは苦手。今の妻とは「1対1のマッチングアプリ」で出会い、結婚しました。
人と争わず譲ることで、一時的には自分の意思や感情を置き去りにしますが、「お天道様が見ててくれるから、近い未来でこの奉仕は報われるよね」という楽観的思考も働きます。世の中の摂理を広い視野で捉えているからこそ、すぐ切り替えられるんだと思います。

左のマインドマップは井戸が実際作成を続けているものです

3.運命思考が上位になった訳(仮説)

人によると思いますが、自分の中では腹落ちしている回答があります。他の運命思考上位者への参考になるかもしれないので、共有させていただきます。

1)商社で勤め、世界の繋がりを実感した経験から

私は2007年4月から2023年6月までの16年間、とある繊維商社で働いた経験があり、アパレルに関するトレーディング事業にも携わってきました。そこで、1着の服(シャツなど)が作られ、店頭に並べられ、消費者の手に届き、廃棄されるまでの壮大なストーリーを現場で目の当たりにしてきたからこそ、「物事や人同士の繋がり」を強く実感できたことが働いていると捉えています。
1着のシャツができあがるまでに、壮大なバトンリレーがあります。例えばブラジルで採れた綿花を、トルコの紡績工場で糸に加工し、その糸をイタリアのテキスタイルメーカーが生地として織り上げ、その生地を中国の紡績工場がシャツ製品として加工するなど、様々な工程を経て日本のアパレルショップの店頭に並んでたりします。もちろん製造工程だけでなく、輸送・染色・検品・検針・ロジスティックなどにも様々な仕事があり、人が関わっています。海外出張で現場を訪れたことも多々あり、「裏側ではこんな苦労があり、1着1着の服が出来上がっているんだ・・・!」と戦慄し、感動した記憶があります。何気なく購入し、着ている1着のシャツにも、膨大で無数のドラマがあるーーーそんなことを生で体感したからこそ、運命思考的な繋がりや感謝を自然と持てるのかも。

世界の繋がりを知ると、何気なく手に取るシャツに対する受け取り方が変わりませんか?

今気づいたんですけど、小説”君たちはどう生きるか”のコペル君が発見した「人間分子の関係、網目の法則」に近いですね。粉ミルクがオーストラリアから「とても長いリレー」を経てコペル君の元に届いていたことに気づいたという1シーン。
・・・コペル君、あなたも絶対運命思考上位ですよね!!

2)ネガティブで悩み抜いた過去があるから

これは話せば長くなるので、また別の機会があればちゃんと書いてみようと思います。簡潔に述べると私は

  • 中2から薄毛に悩んだ過去があったからこそ、ファッションや美意識に興味を持てた

  • 吃音症に悩み、接客や挨拶がまともにできなかったからこそ、論理的に考えてから話すという思考整理法が身についた

  • 商社の営業時代、まったく稼げず使い物にならなかったからこそ、自分の持つ才能について真剣に悩み抜き、結果ストレングスコーチになった

など、過去のネガティブな体験が山程あり、それに意味を見出し陽転させていった経験が多いからこそ、運命思考が身についたのだと考えてます。

4.さいごに

運命思考上位者が選ぶ、HUNTER×HUNTERの名シーン』を3つ紹介して終わります!(どんな締め方)

①メルエムとコムギが「生まれてきた意味」に気づくシーン

「生まれてきた意味」を知ることは、運命思考にとって最上の幸福

②ネテロ会長がメルエムと出会えたことに「感謝」するシーン

生まれてから今までのすべての経験がご縁となって繋がり、最強生物と引き合わせてくれたんです

③ウェルフィンがメルエムを前に、無限に近いあらゆる可能性の中から、最初の一言に「コムギ」を選択したシーン

絶対なんらかの集合的無意識(アカシックレコード・0ポイントフィールド)に繋がってますよね

こう考えると、HUNTER×HUNTERのキメラアント編、とくにメルエムというキャラを取り巻くシーンには、運命思考をくすぐるギミックに溢れていますね。

さて、今回は運命思考という資質に対して、自身の経験も交えながらかなり深く掘り下げることができました。あらためて、内省と並んで大好きな資質であると実感できました。
今回貴重な機会をご提供くださったコスギ@聴くストレングスコーチ🍮さん、ありがとうございました!!ナイスな試みです。

それではまた👋

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