第50回…衆院選議席予想④南関東編
先日、岸田総理が6月解散は行わない旨の発言をしました。この発言を受けて、早期の解散の゙憶測はほぼ消えたと言えます。このシリーズはもともと、6月解散の゙場合を想定して記述していましたので、このままの想定で書いても現実に即した内容にならなくなってしまいます。今回からは9月解散を前提として想定しますのでご了承ください。今回は南関東ブロックの予想をします。東京ブロックは自公の関係により大きく変わってしまうので後で予想します。
なお、他の地域の予想についてもこちらのリンクから併せてお願いします。
南関東ブロックの地域事情
南関東ブロックは神奈川、千葉、そして本来は中部地方に属する山梨から構成されています。このうち、神奈川は比較的リベラルが強く、千葉でもリベラル系知事の誕生に伴い、野党系が戦いやすくなっています(千葉は元々は保守が強い)山梨は1区と2区で全く情勢が異なり、どちらが強いというのは難しい地域です。
また、維新に目を向けると、神奈川では支持を伸ばしている一方、千葉ではやや浸透に苦戦しているように見えます。
選挙区の情勢
神奈川一区
立民の篠原豪議員と自民の松本純議員が激しく競合う展開と予想します。松本議員の過去の不祥事がどう影響するかに注目です。
神奈川2区
自民党の菅義偉議員がリードする展開と予想します。2009年の逆風下でも菅議員が勝利しています。
神奈川3区
自民党の中西健司議員が先行する展開と予想します。過去4回の選挙は自民党が強い結果を残しています
神奈川4区
自民党の山本朋広議員が一歩リードし立民の早稲田夕希議員が激しく追い上げる展開と予想します。前回の保守分裂が解消されることから理論上のじみんのリードは大きいですが、実際はみんなの党出身の浅尾議員の票がどこに行くかは見通せません。
神奈川5区
自民党の坂井学議員が一歩リードし立民の山崎誠議員が激しく追う展開と予想します。区域がやや縮小していますが情勢に大きな変化はなさそうです。
神奈川6区
自民党の古川直樹議員が僅かにリードし立民の青柳洋一郎議員が激しく追う展開と予想します。前回新人だった古川議員が地盤を築けるかに注目です。
神奈川7区
自民の鈴木啓介議員と立民の中谷一馬議員が激しく競り合う展開と予想します。前回から選挙区が縮小しましたがほぼ有利不利に変化はないです。
神奈川8区
立民の江田憲治議員と自民の三谷英博議員が競り合う展開と予想します。共産党が候補の擁立を発表していますが、現時点では共産党抜きの予想です。
神奈川9区
立民の笠弘史議員が先行する展開と予想します。野党が最も厳しかった、衆院選2012でも笠議員が勝利している選挙区です。
神奈川10区
自民党の田中和徳議員が一歩リードし、維新の金村龍那議員が激しく追う展開と予想します。前回選で維新が一定の票をまとめましたが、統一地方選挙の結果を見ると、やや厳しく見えます。
神奈川11区
自民党の小泉進次郎議員が安定して支持を広げる展開と予想します。過去の結果を見ると情勢は盤石です
神奈川12区
自民党の星野剛志議員と立民の阿部知子議員が全くの互角で競り合う大接戦と予想します。地方選挙の結果ではとくに動きはありませんが、阿部議員が高齢なことや立民の党勢からこの判断としました。
神奈川13区
立民の太栄志議員がわずかに先行し、自民の丸田康一郎候補が激しく追いかける展開と予想します。リベラルが強い地域ではありませんが、太議員が現職のアドバンテージを活かす予想です。
神奈川14区
自民党の赤間二郎議員が一歩リードする展開と予想します。区割り変更もありますが前回選のリードは一定程度のボリュームがあります。
神奈川15区
自民党の河野太郎議員が大きくリードする展開と予想します。
神奈川16区
立民の後藤祐一議員が一歩リードし自民の義家弘介議員が激しく追う展開と予想します。区割り変更がありましたが後藤議員の優位に大きな影響はないと予想します。
神奈川17区
自民党の牧島かれん議員がリードする展開と予想します。
神奈川18区
自民党の山崎太志郎議員が一歩リードする展開と予想します。
神奈川19区
国民民主の深作ヘスス候補と自民の草間剛候補が互角で競り合う展開と予想します。正直、維新次第のところはあります。
神奈川20区
自民の甘利明議員と維新の金子洋一候補が激しく競り合い、立民の大塚小百合議員も僅差で激しく追い上げると予想します。穏健保守票と穏健リベラル票の行方に注目です。
千葉1区
立民の田嶋要議員が一歩リードし自民の門山宏哲議員が懸命に追い上げる展開と予想します。前回の票差の大きい選挙区です。
千葉2区
自民党の小林鷹之議員が安定してリードを広げる展開と予想します。
千葉3区
自民党の松野博一議員がリードする展開と予想します。
千葉4区
立民の水沼秀幸候補が僅かに先行し自民の木村哲也議員が激しく追いかける接戦と予想します。野田議員の地盤をどれだけ継承できるかの勝負です。
千葉5区
自民党のえりアルフィア議員が一歩リードする展開と予想します。自民に不祥事があったものの、その後の補選で自民が勝利し、現職のメリットが活かせそうです。
千葉6区
自民の渡辺博道議員が一歩リードする展開と予想します。立民の不祥事以降、自民の優位が強まっています。
千葉7区
自民党の斎藤健議員がリードする展開と予想します。
千葉8区
立民の本庄さとし議員が僅かにリードする展開と予想します。
千葉9区
自民の候補が決まり次第本格的に予想しようと思いますが、今現在としては立民の奥野総一郎議員がリードしているという予想にします。
千葉10区
自民の林幹雄議員と立民の谷田川元議員が激しく競り合う展開と予想します。林議員がやや高齢ですが、直近の地方選で自民が手堅く議席を維持していることからこの予想としました。
千葉11区
自民の森英介議員が大きくリードしていると予想します。
千葉12区
自民党の浜田靖一議員が大きくリードしていると予想します。
千葉13区
自民党の松本久議員がリードしていると予想します。
千葉14区
立民の野田佳彦議員と自民の高橋恭介議員が互角の戦いを繰り広げると予想します。直近の立民の地方選での勢いや野田議員の選挙の強さを考え、区割り的には野田議員が不利になるものの野田議員を名前先順にしました。
山梨1区
自民の中谷真一議員が僅かにリードし立民の中島克仁議員が激しく追う展開と予想します。前回選挙の票差は僅かでしたが、地方選で自民が優勢を拡大しておりこの予想としました。
山梨2区
自民の堀内詔子議員が安定してリードを保つ展開と予想します。
比例南関東
自民9、立民3、維新4、公明3、共産2、国民1、れいわ1と予想します。結果的に参院選の票をそのまま議席に反映させる形になりました。共産の2議席目が微妙ですが時点が立民名の電車逆転はしないだろうという予想にしました。
総評
選挙区、比例合計で自民35立民12維新4公明3共産2国民2れいわ1という予想になりました。他の地域同様、自民が多くの議席を取る一方、選挙区では立民が一定の意地を見せています。もっとも比例では維新に負ける予想でその地盤は脆いともいえます。
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