治療家のための“伝わる”英語勉強法【2】第7回 日本にいながら一人でも経済的に効果的に勉強できる方法
文:斎藤大介
タイトル写真:Gerd AltmannによるPixabayからの画像
日本にいながら一人でも経済的に効果的に勉強できる方法
働きながら勉強する場合、勉強にあてられる時間は限られているので、隙間時間を有効に使うことと、実践的に効率よく勉強していくことがとても重要になります。
今はインターネットでいろいろな動画を見ることができ、教材も非常に豊富にありますので、一人でも十分な勉強ができます。
私の一番のオススメは、 以前の記事でもご紹介した「オンライン英会話」 です!
コストとして、毎日30分のレッスンで月5000円程度かかりますが、1対1で話すことに集中できる点ではオンライン英会話がベストです。
英語を勉強するうえで一番大事なのは、継続的に英語で他人と会話する環境をつくることです。
続けていくと、今までは頭のなかで一度考えてから話していたのが、よく使う表現に関しては日本語と同じように無意識に出てくるようになります。
そのほか、私のオススメ勉強法を以下、ご紹介します。
1. 隙間時間
仕事のある日の日中にまとめて30分の勉強時間を確保することは難しいかもしれませんが、どんなに忙しい人でも、1日3~5分程度の時間なら1日のなかで何度でもつくれるはず。例えば電車での通勤中、昼休み、予約の間の空き時間などです。
そんなときに気軽にできるのが、スマホアプリでの学習。オススメのアプリは以下の2つです(料金は2019年1月時点のもの)。
・I know!
PC・iOS・Androidに対応。12ヶ月プラン利用で月額780円~。
・Real 英会話
iOSのみ対応。600円。
どちらのアプリも短い文章で英語のボキャブラリーを増やし、いろいろな表現を学んでいくためのものですが、音声もしっかりとついていて、気軽に何度でも再生できるため、リスニングの勉強としても最適です。また発音をまねて話す練習をすることで、スピーキングの練習にもなる非常に優れたアプリです。
2. 本
書店やオンラインショップでいろいろな英語学習の本が手に入りますが、一人で勉強するためのオススメの本は以下の2冊です。
・どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK)
・英会話1000本ノック
これらの本は、よくある付属のCDを聴くだけの本と違って、学習者が参加することを前提としてつくられている点が優れています。前者は簡単な日本語を瞬時に英語で声に出すトレーニング、後者は1000の英語での質問に瞬時に答えるトレーニングができます。「英語の瞬発力」と「数をこなす」ことが同時に効率的にできてしまうので、留学しなくても現地で毎日英会話をしているような経験ができる最高の本です。
3. 習慣
毎日の習慣として行うことで、継続して行うと驚くような効果が実感できる勉強法を以下、箇条書きでご紹介します。
・海外の有名人のSNSやFacebookを見る
SNS用語、略語、スラングが勉強できます。
・ネイティブの子供向けに書かれている本を読む
簡単な表現で、日常生活で使う単語のボキャブラリーを増やすのにとてもよい。
・好きな漫画を英語版で見る
日本語版の内容が分かっているので、頭に入ってきやすい。
・短文の日記を毎日英語で書く
私の場合は、1週間書き貯めたものをオンライン英会話の先生に添削してもらっています。授業前に、先生へのリクエスト欄に日記をコピー&ペーストして、授業開始と同時に文法や表現のおかしな所を訂正してもらうのです。
・日本語で言ったことを英語なら何と言うか常に考える
分からなかったことは携帯にメモしておき、あとで調べます。
1.2.3がある程度できるようになったら、今度はもう少しレベルを上げて、生きた英語を学ぶために、映画やドラマなどを英語字幕で見ることをおすすめします。最近ではYouTubeの動画でも、かなりよいクオリティの字幕が自動でつくサービスがありますので、利用するとよいでしょう。
映画やドラマに関しては、アクションやノンフィクションなどの非日常的な内容よりも、日常生活の描写が多いもののほうが、より日常生活で必要な生きた表現が学べるのでオススメです。私は「フレンズ」や「フルハウス」で勉強していました。
・フレンズ <シーズン1-10> ブルーレイ全巻セット(21枚組) [Blu-ray]
・フルハウス <シーズン1-8> DVD全巻セット(32枚組)
専門的なリスニングを勉強したいのであれば、YouTubeで興味のあるトピックを検索してみてください。私はスポーツ選手のインタビュー動画を学習に使用しています。
以上、私が現時点で考える、日本で一人で勉強するためのベストな方法をご紹介しました。
総合的に見てベストだと思う勉強法は、普段は上記の一人での勉強に、オンライン英会話を組み合わせて学習しながら、定期的に時間をつくって、セブ島留学を1週間だけでも行い、なるべく安いコストで日本を離れての生活を経験してみることだと思います。
海外で英語を使って働きたい場合、日常的な英会話に加えて、仕事で使う専門的な英語表現の勉強も必ず必要になります。英語初級者~中級者の場合、日常会話と専門英語にかける時間の割合は8:2程度がベストだと思います。
私は現在、セブ島の3Dアカデミーと提携して、トレーナー・治療家向けの専門的な英語表現を勉強できるプログラムを作成しました。そちらについてはお気軽に「トレーナー・治療家専門英語トレーニング、留学ページ ~Global Trainer Project~」のFacebookページからご相談ください。
(つづく)
※本記事は医道の日本社Webサイト「シアナ」で2019年2月14日に掲載されたものです。
▶治療家のための“伝わる”英語勉強法【2】
第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回
▶治療家のための”伝わる”英語勉強法【フィリピン英語留学編】
第1回 第2回 第3回
▶治療家のための”伝わる”英語勉強法
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斎藤大介(さいとう・だいすけ)
1985年、群馬県生まれ。高校卒業後、柔道整復師、鍼灸師、あん摩指圧マッサージ師の資格を取得。2010年、ファイテン株式会社に入社し、企業のトレーナーとしてプロ野球選手、プロゴルファー、ビーチバレー、大学駅伝などの選手を担当。2014年に独立し渡豪。ゴルフの名門AnKゴルフアカデミーの専属トレーナーとして活動しながら、2015年8月にJAPANESE SPORTS MASSAGEをオーストラリア・ゴールドコーストに開業。2016年9月よりアメリカ女子プロゴルフツアーにて、メジャーチャンピオン2名を含む4名の外国人選手と契約。
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