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治療家のための“伝わる”英語勉強法【2】第12回(最終回) グローバルな世界への最初の一歩

文:斎藤大介
タイトル写真:Photo by ian dooley on Unsplash

2016年から始まった連載(※編集部注:医道の日本社Webサイト「シアナ」の連載)も、今回が最終回になります。以下、今までの連載を整理してみました。

治療家のための“伝わる”英語勉強法
第1回 海外に住むだけでは英語は話せない!
第2回 名詞を覚えよう
第3回 頻出パターンを習得する
第4回 英作文トレーニング
第5回 リスニングを強化しよう!
第6回 オンライン英会話を活用する!
第7回 総合力を伸ばす

治療家のための“伝わる”英語勉強法 フィリピン留学編
第1回 フィリピンに英語留学してみると など
第2回 主な日程 など
第3回 授業以外の時間の使い方 など

治療家のための“伝わる”英語勉強法【2】
第1回 海外で活躍する鍵は「英語力」
第2回  全米女子プロゴルフツアー帯同トレーナーの仕事内容
第3回 日本人トレーナー 海外進出の3つの壁
第4回 トレーナーに必要な『旅』の知識 その1
第5回 トレーナーに必要な『旅』の知識 その2
第6回 目標に合わせた効率的な学習を!
第7回 日本にいながら一人でも経済的に効果的に勉強できる方法
第8回 トレーナー・治療家専門英語トレーニングの内容 その1
第9回 トレーナー・治療家専門英語トレーニングの内容 その2
第10回 トレーナー・治療家専門英語トレーニングの内容 その3
第11回 トレーナー・治療家専門英語トレーニングの内容 その4

キャリアの始まり

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私は日本で国家資格を取得後、28歳でオーストラリアに渡豪し、英語力0の状態でスタートしました。失敗を繰り返しながら、いろいろな英語勉強法を見つけては試行錯誤してきました。

そして31歳のとき、ゴルフの現役メジャーチャンピオンから声をかけていただき、アメリカでのトレーナー活動をスタートしました。そして、いまでは生活のすべてが英語です。

連載の中でも繰り返し書いた通り、私の経験上、海外でトレーナー活動を行ううえで完璧な英語力は必ずしも必要ではありません。

「伝わる」「理解できる」ことが一番大事であり、そのレベル(ほとんどの日常会話を理解できる+専門的トレーナー英語がわかる)であれば、

①英語力0から
②何歳からのスタートでも
③最低限のコストで

習得可能です!!

思考回路が自然に変換

そして、このレベルをクリアすると、世界が変わります。
簡単にいうと、世界中のアスリートがクライアントとして対象になります。

私の考えるグローバル思考とは、例えば、よいアイデアが浮かんだとき、「これは日本ではウケないかもしれないけど、アメリカではウケるのではないか」、または「タイで流行っているこのビジネスを、フランスに持って行ったらどうなるか?」など、ひらめいたアイデアが、地球上で誰が必要としているのかを考えられることだと思います。

日本で普通のことは、海外では普通のことではありません。
いま自分が持っている技術を、国内で競争をして無駄に消耗する必要はありません!
世界は間違いなく日本の治療家・トレーナーの技術を必要としています。ですが、そこで英語力がないとノーチャンスです。

あなたのまわりに日本での経験が豊富で、英語が喋れるトレーナーはどれだけいますか?
いまの私も人脈は少なくはない方だと思いますが、そういうトレーナーは実際にはほとんどいません。今後のグローバル化に伴って、そういった人材は必ず重宝されます。

これからは国内でも国外でもグローバル化の時代。
海外で学んだことを生かして日本で活動しているトレーナーさんはたくさんいますが、これからは日本で学んだことも海外にどんどん出していく時代です!

日本の技術をどんどん「輸出」していくべきです。

そのために、まず必要なのは「英語」です。そして、英語の準備をしていた人だけに、新しいチャンスがやって来ます。

英語は先行投資で

画像5Joshua WoronieckiによるPixabayからの画像

ただ、英語は先行投資でないと、実際の現場では使えません。
習得のために重要なことは以下の4つです。

①目標設定
②正しい勉強方法
③継続
④環境

今までの連載を通じて、非常に多くのお問い合わせをいただきました。
そして、現在(※編集部注:2018年時点)アメリカに2人のトレーナーに来ていただいており、セブ島での英語留学は十数名程度の方が卒業されました。

日本の治療家は世界トップレベルの技術を持ちながら、英語に関しては、先進国といわれる国の中で最下位グループなのは、私の経験上間違いありません。

これから日本は人口が減っていき、今まで発展途上国といわれていた国は人口の増加と共にどんどん経済発展しています。

今までのように自国内だけで経済が十分に成り立って、移民を受け入れる必要もなかった時代は、徐々に変化してくると思います。
そうなったときに強いのはグローバルな人材です。

情報発信、情報収集を英語でできるようになれば、海外から日本の技術を求めて患者さんがやってくることもあり得ます。

可能性は無限です!
もし現状に満足していないのであれば、まずはいますぐ最初の1歩を踏み出しましょう!

私にお手伝いできることがあれば、いつでもご連絡ください。

斎藤大介

(おしまい)

▶治療家のための“伝わる”英語勉強法【2】
第1回  第2回  第3回  第4回  第5回  第6回  第7回

第8回  第9回  第10回  第11回

▶治療家のための”伝わる”英語勉強法【フィリピン英語留学編】
第1回  第2回  第3回

▶治療家のための”伝わる”英語勉強法
第1回  第2回  第3回  第4回  第5回  第6回  第7回


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斎藤大介(さいとう・だいすけ)
1985年、群馬県生まれ。高校卒業後、柔道整復師、鍼灸師、あん摩指圧マッサージ師の資格を取得。2010年、ファイテン株式会社に入社し、企業のトレーナーとしてプロ野球選手、プロゴルファー、ビーチバレー、大学駅伝などの選手を担当。2014年に独立し渡豪。ゴルフの名門AnKゴルフアカデミーの専属トレーナーとして活動しながら、2015年8月にJAPANESE SPORTS MASSAGEをオーストラリア・ゴールドコーストに開業。2016年9月よりアメリカ女子プロゴルフツアーにて、メジャーチャンピオン2名を含む4名の外国人選手と契約。

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