バトルノート　第一号！！ その1

※タイトルはノートに書いてある原文そのままです。

みなさん、唐突だがオリキャラとはご存じだろうか。
オリジナルキャラクター、うちの子、創作子…etc。
その人が自分で性格や見た目や、設定やらを考えたキャラクターのことだ。

かくいう私も、小さいころから絵を描くのが好きて、とくに人、女の子を描くのが好きだった。
どれくらい好きだったかというと、小学校一年の登校初日、家に持って帰るように念押しされたプリントの裏に女の子を描いて、上手く描けたからそのままハサミで切り取って怒られたレベルには好きだった。
（無慈悲にも隣の生徒に●●ちゃんがプリント切ってますー！って言われた。）

幼いながらに「ああ、プリントの裏に女の子かいて切り取ったらいけないんだなぁ」と思ったものだが、よく描けたのだから仕方なかった。
幼き私にはプリントよりも目の前の絵が重要だったのだ。
しかし、プリント一枚では容易く紛失するし、せっかくの大作が勿体ない…というところで閃いた。

”もう二度と描けない良い絵をノートに書きためたらいいんじゃね？！”

そうして、小学生一年生の私は100円均一で買ったノートの表紙にこう記した。

”バトルノート　第一号！！”

やべえ。

ガムテープで劣化を補修してるのも鉛筆でうっすら表紙にかいてあるのもやべえ。やべえよ。動悸がすげえ。

いわゆる中二病時代の妄想ノートとは…また違うベクトルの赴きがある。
中身を見る前に、このバトルノートの形式・趣旨と世界観に軽く触れておこう。

形式
・名前、性別、年齢、種族が明記されている
・簡単な設定文がある
・そのキャラの立ち絵が描いてある
・そのキャラの武器が描いてあり、紹介文も書いている
・種族のマークがかいてある

趣旨
・おさな心にもう二度と描けないくらい良い絵を描き貯める超特別なノート
・色も塗るし名前も設定もつける、いわゆるキャラ紹介、キャラ設定画

世界観（無いに等しい）
・ファンタジー、アクションバトルもの
・いろんな種族がいる

この程度だ！！！さっそく最初の一人目を紹介しよう。
動悸がやばい。行くぞ。

フルズぞく　
リブル　女　12さい
リブルはフルズぞく
フルズぞくはテーマパークをあらわす
ふうせんでそらをたびしたり、かいじゅうにのったりできる国

ぷウぷウ
まほうのホウキみたいなもの
花、葉、空をじゆうにつかえる

すごい！笑顔が素敵！！
紫の髪のツインテールの女の子だ。風船に棒が付いたような武器を持っていることから、衣装にも風船をイメージしたマルがよく使われている。
そして靴が特徴的だ。ピエロのように先がとんがってくるんとしているのは、フルズぞくがテーマパークを表しているからだろう。
リブルはこのまほうのホウキみたいなぷウぷウに乗って、空を飛び回り、
花や葉や空を自由に使って遊んでいるのだろう。

分かる。色々突っ込みたいのは分かる。しかしこれが小学一年生女児がルンルンで描いたオリジナルキャラクターだ。
キャラクター設定文が9割フルズぞくの説明だとしても、空を使えるとしても、武器がひらがな+カタカナだとしても、これが6歳女児の世界！！！！

フルズぞくはみんなぷウぷウのようなのを持っていて、通勤も通学もぷウぷウで空を飛んで向かうのだろう。もしかしたら怪獣にのって通勤かもしれない。PUIPUI！そもそも就労の概念が無いかもしれない…テーマパークだからな………。

バトルノート、初手からパンチが効きまくってるが、まだまだ序の口。
これから様々なキャラクター、種族、武器が登場する。
一人で見かえしてもだえるのも楽しいが、みんなもこういうの好きなんじゃない？みんな通った道でしょ？？

というわけでその2に続く。

おしまい。