きみはぼくのともだち(テヒョン編4)
テヒョンくんは私の友達だと思っていた。
私たちの友達だったはずだ。
街ですれ違ってもきっと向こうからは気付かれないし、今どこで何をしているのかも知らないし、トランペットを習っていて‘ドレミファソ’まで吹けることも知らなかったし、トランペットをやりたいとずっと昔から思っていたのになぜサックスやバイオリンを習っていたのか…その理由もきっと一生分からないままで、だけど周囲の人には話さない心の奥の話をときどき共有していたりして、そういうちょっぴり不思議な友達だったはずなのだ。
私た