おかえりマイユーフォリア(ジョングク編2)
1. こんにちはストレンジャー
ジョングクがジミンくんの耳を噛んだ。
…いや正確には、それはあまりよくない画質と角度の創り出した錯覚で、ただ唇が当たっただけなのかもしれない。普通に考えて、私のとんだ勘違いだろう。
ただグクは、スタジアムという広大な会場を埋め尽くすアミボムの光の中で涙を流したジミンくんを後ろから包み込んでいた。そしてグクの唇はそっと優しく、ジミンくんの耳に触れたように見えた。
だけどおどろくのは、ジミンくんが顔を覆って、また涙を流し始めたことだ。くすぐ