2024年の10曲選
去年はこれを書きそびれ、今年は絶対に年内に書くぞ~!!!と意気込んでもう大晦日!危ない!
Spotifyの統計が出たらトップソングの上位10曲について書こうと思っていたのですがあまりにも偏りまくったランキングになってしまったので、今年よく聴いていたな~という曲の中から歌詞が好きで聴いていた曲や自分と照らし合わせて聴いていた曲のことを書きたいと思います。つまりめちゃくちゃ自分語りのnoteになります。
アーティストのランキングは1位から順にスパドラ、龍宮城、げんじぶ、シンガーズハイ、女王蜂でした。再生時間は56,966分と去年より減っていたんだけど、今年は幅広い音楽を聴くことを目標にしていたので再生曲数が2963曲と去年より1.5倍くらいに増えていたのがうれしかった!
ちなみに2022年の10曲選はこれ。
龍宮城「LATE SHOW」
今年の私の音楽界の大きな変化として、龍宮城との邂逅がある。年始くらいに友達からオーディション番組を勧められ、見たらまんまと好きになった。まだ曲数が少ない上で全曲シャッフルリピートをよくしていたからだと思うけど、トップソングは5位まですべて龍宮城だった。好きな曲、好きな歌詞を挙げればキリが無いんだけど、この曲が一番”私の曲だ”と思う。
曲の中で「レイトショー」と歌われているものがまさに私にとって龍宮城のライブ。逃げ込んでいるという表現がすごくしっくり来る。具体があるか無いかは時によるけど、いつも漠然と”助けてくれ”と思っている。
ライブでは推しメンである圭吾さんの語りで始まるのも好きな要素で、その言葉のひとつひとつを確かに私の哲学に組み込んでいた。「いずれにしろ批判されるのなら、自分が正しいと感じたことを突き通そう」「見ているだけじゃ頑張った人の残り物しか手に入らない」「僕らは戦った人に”頑張ったね”の一言で片づけたりしない」「やりたいと出来るは別物だって分かってる」「大人になって、だいたい分かって、」「大きな一歩、小さな一歩、関係無い」「遅くない、何も変わらない」「絶対に大丈夫」彼がくれた言葉のすべてが、文字通り宝物として心の大事な引き出しに仕舞われている。
春ツアーに一度行き、骨抜きにされて夏ツアーは4公演見た。ファンクラブイベントにも行き、対バンでも何回か見たと思う。龍宮城のライブに行くと、それまでに私の中で欠けたり偏ったり散らかったりしていた思考やら感情やらが全部自分の真ん中に戻ってきてフラット且つ過不足の無い状態になれたような感覚になる。だから私は盲目にならない為にこれからも彼らのライブに足を運びたい。
そして彼らはいつも自分達のライブに来る人は満身創痍であるという前提でパフォーマンスをしてくれている気がする。彼らのメッセージをそのまま真っ直ぐに受け止める為、私は私の日常を戦い続けていたいと思う。
初参戦の終演直後に友達に「ゼロゼロを見ろと言ってくれてありがとう」とLINEしたら「教えたのは私だけど見る選択をしたのはあなただから」と返ってきたの、本当に嬉しかったな。
退屈しのぎじゃないし、『こんな気持ちはじめて』ってほんとにそう思っているし、泣いちゃうくらいに歌が好きだよ。
原因は自分にある。「マルチバース・アドベンチャー」
航海の始まりのような壮大なサウンドと広く大きな愛情を歌った歌詞が本当に大好き。今年はこういう、朗らかで希望的で恋愛に限らない愛を歌っていて、でも明確に相手の存在や過去の記憶が滲むような曲を好きだと思うことが多かった気がする。MAZZELの「Vivid」や藤原大祐の「PLEASURE SONG」なんかもそうかな。幾らか明るくなったのかも。
もう本当に歌詞のすべてが好きなんだけど〈間違ってるなんて間違ってたかも〉〈水平線の向こう側の光の向こう あなたの世界が生きるところ〉が特に好き。あと〈コンパスよりも確かなのかは 半信半疑なのに 絶対安心だから〉はまさにアイドルの心強さと(ここでは良い意味での)無責任さを歌っているようで好き。久下真音最高!!!!!!!
げんじぶで言うと「Mania」もめちゃくちゃ好みでよく聴いていた。〈アメよりムチが好きなんでしょ?それしか知らないだけだよ〉〈無理っぽいのが説明できないときも そっか 出逢ったのは奇跡だからしょうがないよ おっけー!〉凄すぎ。あとはどれかのnoteで言及した気がするけど「青、その他」もリピートしていた記憶。久下真音最高!!!!!!!!!!!
女王蜂,満島ひかり「回春」
満島ひかりちゃんの声がとにかく好きでこっちをめちゃくちゃ聴いていた。綺麗なメロディーラインも最高でカラオケでもしぬほど歌った。
〈あの頃のあなたと同い年〉という歌詞が特に好き。好きというか、そこから考えることがたくさんあった。20歳と21歳を生きた今年は、好きなアイドルがオーディションに挑戦した年齢であったり好きなバンドマンがデビューした年齢であったり、”こういう風に生きることもできる年なんだ”と考えさせられることが多かった。どんどん年下のアイドルも増えていって、この子の年齢の時に私はどんなだったかと考えることも多かった。でも私は昔のほうがしっかりしていたし社交性もあったと思うからやっぱり今の私と同い年の頃の年上の演者を見ているほうが重みがあったかな。
今年気付いたことのひとつ。同い年を素直に見るというのは、すごく難しい。年上がすごいのは当たり前だし、年下は”年下なのにすごいな”という逆説である程度済ませることができる。でも同い年はすごい人を見ると負けず嫌いが発動して自分は何をしてるんだと唇を噛んでしまうし、逆に怠けている同い年を見ると何故そんな生き方ができるんだと憤りのようなものを感じてしまう。自分も十分ぬるま湯に浸かってるのにね。ただの数字だと思いながら、一番年齢を気にしてるのは私かもしれない。
シンガーズハイ「朝を待つ」
シンガーズハイに出会ったことも今年の私の音楽界の大きな変化だった。何もできず、何にも興味が湧かず、天井を見つめるか目を閉じるかだけで日が暮れる日が定期的にある。ゴールデンウイーク中にこれが久しぶりにやってきて、一日中パジャマのままベッドに横たわっていた。ボーっとタイムラインをスクロールしていた時にたまたま流れてきたのがこの曲のショート動画を引用したツイートだった。
単純に、良いと思った。最初の〈君が好きだった花の名前を 僕はよく知らないし〉でピンと来た感覚があった。言及しようとすれば全てになってしまうけど、特定の相手がいそうな歌詞でありながら愛情の根本を歌っているようで良かった。締めのフレーズの、互いに依存は決してしないところが良かった。
琴線がカスになっていた時に音楽を良いと思えたことに自分でもびっくりして、曲を調べて聴いたら〈夜、一人死にたくなる〉という歌い出しの一言で、漠然と「これだ」と思った。よく運命の人に出会うと頭の中で鐘が鳴るのだと聞くけど、きっとそれに似た感覚だと思う。ここから短時間でずぶずぶにハマり、5月末のライブに行き、人生で一度あるか無いかというレベルの大号泣をした。輪郭がぼやけるほど強い金色の光の中で「頼むから、頼むから死なないでほしい」と言われて、”涙が止まらない”という体験を久しぶりにした。
5月末のライブ後に書いたけど形にならなかった下書きが残っているのでいつかちゃんと仕上げて出せたらなと思っている。……思ってはいる。11月のツアーファイナルにも行った。いつもシンガーズハイは私のことを歌っている。いつも内山さんは私のことを話している。うれしい。私のロックスター!大好き!
FRUITS ZIPPER「NEW KAWAII」
この曲はすごい!!!!すごい。本当に。ただぷりぷりきゅるきゅるしているように見えてこの曲には意味がありすぎて大好き。
これを聴いているすべての人(デカ主語)がそうだと思うけど、〈大好きな人がにゅーかわいかった それがほんの少しでも、〉の後が〈わたしのせいならいいな〉〈自分のためならいいな〉〈明日を照らせばいいな〉と変わっていくのが心底好き。”NEW KAWAII”というのは”コンプレックスだったり自分の中ではあんまり人に言いたくないなってことも全部まるっとかわいいよって全肯定するポジティブな魔法のような言葉”なのだそう(レコ大にて)。好きな人が自分らしく光っていることのきっかけがわたしなら嬉しいけどそれは自分のためであってほしい、そしてそれが明日も生きる糧になったらいい。すごい。すごすぎる。
私はふるっぱーの、歌ではどんな個性も素敵じゃん!とみんなを広く肯定していながら、自分達はキラキラふりふりの衣装を着て王道ど真ん中の”カワイイ”をやっているところがすごく好きだなと思う。もし彼女たちのビジュアルまで個性的で尖っていたら”その歌ってただ自分のことを認めて許してほしいだけなんじゃない?”と思ってしまいそうだから。”カワイイ”を背負う彼女たちが好きだ。
来年も愛、未来、おかし、メイク、友達、笑顔、睡眠、ぜんぶ大切にしていきたい。
ZOC「family name」
今更という感じではあるが、今年はこの曲を聴こうとして聴いていた記憶がめちゃくちゃある。最近はアイドルがアイドルのことを歌う歌も増えているが、私のアイドル観からすると「family name」と「チュープリ」のみが真実だと思っている。靖子ちゃんの曲の中には私が他にもアイドルと重ねている歌詞があるけど。
〈かわいそう抜きでもかわいい〉を色んなアイドルに対して思っていた一年だった。アイドルが”これまでこんな辛い思いをしてきたけど…こんな扱いをされたけど…”みたいに話しているのを聞く度に、過去の苦労話には全く興味が無いしそんな逆説が無くたって今の貴方が好きなのに、と思っていた。私の好きに同情は一切含まれないということも、この一年ずっと感じていた。前世がある子の多いグループやオーディションの派生グループが好きだったりするけど、別にそれは可哀想だから見てあげなきゃという気持ちではない。愛情は同情ではないし、逆に同情を誘ってもそれは愛情にはならないというのも常々思っている。
成功した人が苦労話をすると”過去の苦難は今を相対的に輝かせる為にあった、結果オーライ”みたいな雰囲気になるのがすごく嫌で、誰しも過去も今もずっと愛されるべき存在だし不当な扱いなんて受けていいはずがない。だからみんなかわいそう抜きでもかわいいんだよ……これはアイドルに限った話じゃないけど。
あと〈いらない感情しか売らないから 消費されたって消えはしない〉もたまらなく好きな歌詞。
大森靖子「ひらいて」
これまた今更ではあるんだけど、改めて私を歌った曲だと思う。
毎日のおはツイもそうだけど、やっぱり靖子ちゃんは私のすべてを知っている。歌詞のすべてが私すぎて、語れることが特に無い。
King & Prince「Moon Lover」
私がアイドルの曲の中で一番好きな曲。サブスク出た………うれし~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!本当に嬉しい。ムンラバをサブスクで聴けるなんて、未だに夢みたいだと思う。
キンプリは私のアイドルオタクの始まり。忘れもしない2019年12月23日のCDTVのkoi-wazurai。それから曲を色々聴き始めたら出会ったのがこれだった。歌詞のこの上無いロマンチックさに人生で経験したことの無いほどのときめきを喰らい、パフォーマンス見たさに円盤を買ったら王子様達がステッキをくるくる回していて夢かと思った。
こればっかりは全部好きすぎて好きな歌詞が挙げられない!是非歌詞を見ながら聴いてください。でもキンプリに出会った当時私は人生で一番と言えるくらいに落ち込んでいたから〈うまくいかない日常も 辛すぎたトラブルも 笑顔に変わるまで聞かせて〉は、私が大好きな”これは私に歌われている”の感覚を知った最初の歌詞かもしれないな。結局のところ私はアイドルに、手を引っ張って日常から連れ出して夢を見させて欲しいだけなのだと思う。
秋山黄色「SCRAP BOOOO」
高校生の頃から大好きな秋山黄色。昨年末に出たこれがとにかく良くて今年またよく聴いていた。今月頭には初めてライブにも行って、一曲目がこれだった。歌い出しの〈怒りもろとも捨てちゃうと 少し意味わからんくなるけど 誰かの為に 自分の為に生きなきゃ〉で号泣。〈そんな君しか知らない倫理を どうか どうか 捨てずにいて〉でフロアに向かって両手を伸ばして広げてくれたのも本当に嬉しかった。
〈心は完成するような絵画ではなく 誰かの為の空模様がいいから〉も大好き。最初に”誰かの為に自分の為に”と歌った後にこのフレーズが来るの、ここも誰かを自分と置き換えていいのかなと思えて、優しいなと思う。〈「自分が嫌い」で片付く事なら 片付けちゃうよ 好きになりたくて 散らかり始めたものばかりでしょう〉も大好き。その通りだから。
秋山黄色の曲を聴いていると、”なんで知ってるの?”ってことばかり起こる。彼の歌詞は痛みの描写が鮮やかで、その上それが私の持っている痛覚と似ていることが多いから勝手に共鳴している。私の言いたいことはだいたい秋山黄色が歌っているし、彼が歌うことによって私ってこんなこと考えてたのか!って気付くこともある。
さっきキンプリのムンラバを”アイドルの曲の中で一番好き”と書いたけど、私が今まで聴いたことのある音楽の中で一番好きなのは秋山黄色の「夕暮れに映して」。もしこれからの人生一曲しか音楽が聴けませんと言われたら迷わずこれを選ぶ。いつかライブで聴きたいなー。
MAZZEL「Seaside Story」
これは自分を重ねているとかじゃないんだけどとにかくよく聴いていたので入れる。デビュー当時から曲は聴いていて「CAME TO DANCE」が大好きだったんだけど、この夏「Seaside Story」が超えてきた。m-floと栗原暁とスカイハイが手を組んでいる時点でもう聴かなくても最高なのが分かる。栗原暁といえばキミユキの「夢HANABI」もめちゃくちゃ好みで聴いていた。
とにかくサビの転げ落ちるようなメロディーラインが大好き。〈その手を取ったらどんな顔するかなとか思った瞬間に君の方から〉というロマンチックな歌詞も好き。OCTPATHと龍宮城が目当てで10月頭のThe Performance Zeroに行ったらMAZZELがこれをやってくれたのが嬉しくて(もう秋だしやらないと思っていた)、それから本格的に曲を聴き込んだりYouTubeを見たりして、今物凄くハマっている。やっぱりボーイズグループにおいて無料コンテンツのバラエティが面白いというのは強いし、そういう企画でもステージでも斜に構えてスカしてる奴がいないっていうのは本当に重要だと思う。
ビーファはもともと好きで、マーゼルも少しずつ分かり始めたからこの2グループの違いとかの話をしている下書きもあるんだけど、これまた書ききれずにいる。書きたいと思ってはいる……
間に合った~!!!以上、2024年の10曲選でした!喋りすぎ!
今年はアイドルに限らず色んな音楽のライブに行くことが目標だったのでそれを実行できたのも楽しかった!今年もフットワークの軽いオタクだった!
それでは皆様、良いお年をお迎えください!