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【放送後記】#05 都会のキャンパスで養蜂?!―人も落ち葉も雑草も桜の花もミツバチもすべてがつながる屋上庭園【ゲスト:明石修先生(地球環境学)】


心躍る屋上菜園

2023/08/08に収録した明石修先生ゲスト回が公開となりました! 今回は初めてのロケ形式、ちょうど台風の雨が来そうなのを心配していたのが嘘であるかのように清々しい青天に恵まれました。その日の最高気温はなんと33.8℃。たまに映像がカクカクしているのは、カメラが熱暴走を起こしたからです。見づらかったらごめんなさい。
今回の放送後記、はじめに「コミュニティガーデンツアーのガイドブック」なる見出しを立ててみました。これを傍らに置いてもう一度映像を見てみるのもいいかも?

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コミュニティガーデンツアーのガイドブック

「コミュニティガーデンツアー」と題した本編前半では、明石先生にコミュニティガーデンをぐるっと一周する形で案内していただきました。映像や音声だけでは全体像が分かりにくいかなと思ったので、こちらではもう少し俯瞰した視点からお伝えします。

コミュニティガーデンツアーを上から見た図

 本編では、右下のコンポストから始まり、左に向かって野菜、左上に行ってミツバチ、の順に回っていましたね。尺の都合でカットしてしまいましたが、本当は上図に描いてあるひと通りを紹介していただいたので今回はそちらを少し。

植えていないのに生えた桜の木
結構しっかりした木ですが、おそらく鳥によって種が運ばれてきたために自生した桜なんだそう。春には綺麗な花を咲かせたそうです。

ピザ窯跡
コロナ前ですが、DIYで簡易的なピザ窯を作ってピザパーティーをしたそう。楽しそうだし美味しそうですね! 中の温度がピザを焼くために必要なところまでなかなか上がらず、試行錯誤したそうです。それもまた楽しそう。

ハーブ
いろいろな種類のハーブも育っていて、手で擦って移った香りをしばらく楽しみました。こちらのハーブも、ロハスカフェに提供することがあるそうです。

小さな田んぼ
都会ど真ん中の、しかも屋上に、まさか稲が植わっているとは。トンボも少し飛んでいて、風情がありました。

見れば見るほど、知れば知るほど楽しい空間でした。個人的にはミツバチの巣箱を初めて見たことがとても印象深く残っています。また機会を作って訪れてみたいなと思っています!

「持続可能な社会」を綺麗事にしない

 本編で「私もベランダでプランターとコンポストの循環を作ってみようかな」と言っていた中の人ですが、なんだかんだでなかなか始められてはおらず…。とはいえ、せっかくだから何か自分にもできることを始めてみようと思い、戸棚の肥やしになっていたマイボトルを使うことにしてみました。
 もともとは手入れが面倒で仕舞い込んでいたのですが、いざ使い始めてみるとちゃちゃっと洗うだけで億劫なことはないし、何よりマイボトルを見るたびに明石先生のお話を思い出すので、収録での学びや体感を鮮度そのままに生活へ取り入れられているような気がして嬉しいです。
 
 ところで、皆さんは本編映像に明石先生のマイボトルが何度も映り込んでいることにお気づきでしょうか? 有明キャンパスには自由に使えるウォーターサーバーが設置されているそうで、マイボトルが空になるとそこへ水を注ぎに行かれる場面もありました。
 武蔵野キャンパスにもウォーターサーバー置いてほしいなあ…。

吟行してみません?

 撮影中はカメラがダウンするくらいには暑かった屋上ですが、夕方になると入道雲を遠目に涼やかな風を全身で感じることができました。それで生まれたのが次のやりとりです。

森貞:
私、俳句をやっているもので、屋上で句会などできたら楽しそうだなと。

先生:
めっちゃいいと思います。俳句やったことはないですけど、やりますよ。世の中、そういう掛け合わせのところで必ずおもしろいことが起きるじゃないですか。何か環境のことだけじゃなくて、環境と俳句とかね。

森貞:
それこそ、文学部で俳句をやっている学生や先生と、コミュニティガーデンを作っている学生や先生とが一緒に吟行してみるっていうのも。

先生:
ぜひやりたいですね。本当にガーデンもそうですけど、いろんな学生がいることで何かおもしろいことが起きるんですよね。留学生と日本人とか、文学部の学生と環境の学生とか。

森貞:
普段私が通っている武蔵野キャンパスって花もたくさんあるし、虫や生き物もたくさんいるし、すごく四季の移り変わりを感じる場所なんですよ。それに対して、有明ってすごく都会的だし、海に囲まれているし、四季を感じるとしても雲や空の流れくらいなのかなと思っていたんですけど、実際に屋上に出てみるとそうでもないなと。先生は屋上で季節を感じることってありますか?

先生:
僕はもう日々感じていますね。収穫もそうだし、菜園をやっていると本当に季節の解像度が上がってくるというか。数日間でも結構違うんですよね、風の感じとか。

森貞:
夕方になると涼しい風が吹いていましたね。

先生:
そうそう。都会は自然少ないですけど、感じる側の感度っていう部分もあると思うんですよね。都会は自然がない、郊外はある、みたいな感じの分け方じゃなくて、いろんなところにそれなりのものがあって、そこに生きているものもいて、自然もあって、みたいな状態だと思うんです。そこをみんなで感じられるとすごく嬉しいなと思います。

何を見るか、ではなく、いかに見るか、を大切にしたいなと感じるお話でした。

屋上菜園から見える景色

明石先生、イドバタコウギはいかがでしたか?

明石先生に収録後の感想を伺いました。

明石先生:
 今日とても楽しかったです。イドバタコウギってこれまで偉い先生がすごい多かったので、これ僕で大丈夫かなみたいな感じではあったんですけど…(笑)。僕らしいというか、屋上でアクティブな感じもありつつできて、伝えられることもあったのかなって思うと、とても嬉しいですね。
 それから、皆さん屋上に来たのは初めてですよね、事前に見てきたかもしれないけど。その方たちにお話をして、最後すごい受け取ってもらった感があって嬉しかったです。最後の感想とか、途中の会話とか聞いても、いろんなことを感じてもらったり、受け取ったりしてもらったかなと思って嬉しいですね。ぜひこれをきっかけに屋上に来たりとか、小さな循環でも自分でやってみるみたいなことに、一歩踏み出してもらえると嬉しいなというふうに思います。

おわりに

今回のイドバタコウギ、お楽しみいただけたでしょうか?
「自分もコミュニティガーデンに行ってみたい!」と思った方は、有明rooftopコモンズのInstagramからオープンデイやイベントの情報をご確認ください。
イトバタコウギのチャンネル登録、各種SNSのフォロー、視聴者アンケートへのご協力も、どうぞよろしくお願いいたします!

文責:森貞 茜


番組クレジット(収録当時)/SNS情報

都会のキャンパスで養蜂?!―人も落ち葉も雑草も桜の花もミツバチもすべてがつながる屋上庭園【ゲスト:明石修先生(地球環境学)】#05
ゲスト:明石 修 先生(武蔵野大学工学部サステナビリティ学科 准教授)
企画/パーソナリティ:大石 歩果・森貞 茜(日本文学文化学科4年)
撮影:伊藤 遥香・江端 進一郎・長田 千弘(日本文学文化学科4年)
   内田 恵美莉・小瀬 ゆかり・堀 羽美(日本文学文化学科3年)
   大畠 佳汰(日本文学文化学科2年)
編集:江端 進一郎・伊藤遥香・森貞 茜(日本文学文化学科4年)
ショート動画:内田 恵美莉・小瀬 ゆかり(日本文学文化学科3年)
       長田 千弘(日本文学文化学科4年)
監修:土屋 忍(日本文学文化学科 教授)
参考文献:
 明石修「加盟校の幸福度ランキングアップ《屋上の活用編》コミュニティガーデンで広がるしあわせ」『大学時報』No.409(2023/03、日本私立大学連盟)
 明石研究室「明石研究室とは」https://akashi-lab.com/(2023/08/01閲覧)
 武蔵野大学工学部サステナビリティ学科 教員・スタッフ紹介https://esg.musashino-u.ac.jp/staff/akashi(2023/08/01閲覧)
 【interview】武蔵野大学の明石先生が都会の屋上菜園で育てたい "Re-generative" な豊かさとは?https://note.com/tuf/n/n28b6558194bf(2023/08/01閲覧)
 greenz.jp(2022.09.28)「そもそも……サステナビリティってなんなん? 多くの人が持っている疑問を、武蔵野大学サステナビリティ学科准教授・明石修と考える。」https://greenz.jp/2022/09/28/musashino_openlab_1/(2023/08/01閲覧)
収録日:2023年8月8日(肩書・学年は収録当時のもの)
提供:武蔵野大学

武蔵野大学発インターネットラジオ番組「イドバタコウギ」
YouTube:https://www.youtube.com/@idobatakougi_mu 
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Ⓒ武蔵野大学インターネットラジオ研究会


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