エボシ もう後戻りしようにもできなかった説
※文にもなっていない雑なメモです。
でも空前のもののけ姫ビックウェーブに乗りたい!という一心でメモ段階ですが投稿しますえへへ
登場人物や名称、関係性に間違いがあるかもしれません。幼少期から繰り返し観た作品ではありますが、今回のリバイバル上映で2回しか劇場では観ていません。色々大目に見てください。
▼タタラ場と浅野氏との攻防の疑問と仮説
裏で帝が糸を引いていたとしたら、浅野氏が留守を狙って攻めてきた時点でエボシは戻ってはいけなかった。つまり、エボシは神殺しをせざるおえなかったのでは。
▼帝の思惑
・神殺しをエボシにさせたい
不老不死 と タタラ場の利権
表向きの狙い エボシのタタラ場の発展による石火矢集の強化→朝廷の軍事力強化
【仮定】
裏の狙い エボシ抜きのタタラ場を手に入れたい
神殺しの罰をエボシに受けさせ、タタラ場もエボシ以外の言うことを素直に聞く第三者に制圧させ、ゆくゆくは直営化したい。
一石二鳥を狙った策だったのでは。
どう考えても、朝廷からしてエボシは目の上のタンコブになってしまっている。しかも国崩しを狙っている動きもある。ここまで情報を得ているかわからないが、タタラ場に石火矢集を貸している時点で諜報の役割も彼らにはあっただろう。エボシの動きは朝廷に筒抜けだった可能性が高い。
彼女が作り上げたタタラ場をそのまま掻っ攫って直属にしたほうが軍事力強化という面でも、今後の不安要素を排除するという点でも利点が多い。
以下、仮定を基に話を進めていく。
▼エボシが神殺しに向かうタイミング
ジコ坊を始めとする師匠連と帝直属の石火矢集がタタラ場に押し寄せる。
→援軍と見せかけた脅し。いざとなればタタラ場もすぐに陥落するぞ。何なら浅野氏動かして内外から崩すぞ。
そもそも他勢力からの援軍って内部崩壊の種のもと(君主論の受け売り)
帝からの手紙を受け取った時点でエボシは今ではないと逃げていた。が、帝からの大量の援軍および猪軍団の到来。
時期尚早と言っていたエボシも重い腰を上げて今できることをするしかなかった。
退路を物理的に絶たれた。
▼帝にシシガミ殺しを急ぐ理由が何故できたのか?
理由1.
猪たちが大挙をなしてシシガミの森にいる情報をジコ坊たちが入手する。
乙事主を攻め、シシガミの場所まで連れて行かせる作戦をやるなら今。タイミングもここしかなかった。
理由2.
作中描かれていない何らかの要素
病気か権力争いか??
▼エボシの思惑
前提 いつかはシシガミの森を崩さないといけないとは考えていた。
裏をしっかり読んでいて、もしものために女たちでも扱える石火矢を十分に用意。籠城の備えもおそらく施している。
自分は呪いを受けないと信じており、それが彼女の強み。
あそこでもしアシタカの言う通りタタラ場に戻っていたらあの場でエボシは殺されていただろう。信頼できるのはゴンザのみで、周りは帝の手先だけ。男たちは森の外に置いてきた。
あの場で彼女が死ねば、神殺しの手柄は師匠連の手に渡る。師匠連たちが毒矢を持っていたことも重要。アシタカやサン対策だけでなく、神殺しを遂行させたエボシをそのまま暗殺する狙いもあったのでは。
エボシなきタタラ場は浅野氏および朝廷の手に簡単に落ちてしまう。
タタラ場を守るなら、あの時点でエボシにできることはシシガミ殺しをすることしかない。
唯一エボシにとって突破点になるのは師匠連の連中(=帝および朝廷)が神殺しの呪いを怖がっていること。
エボシは進んで神殺しを行い、命令通りにシシガミの首を帝に差し出す。そうすれば表向きはタタラ場の利権およびエボシの命は当面守られる。
成功させれば朝廷や浅野氏も派手にタタラ場を崩しにかかることはすぐにはできない。時間稼ぎができる。その間に力をつけて国崩し…つまり朝廷の保護下から抜け独自の勢力になろうとする魂胆があったのでは。
あの時点のエボシは、シシガミ殺しを速やかに成功させかつすぐにタタラ場に戻る必要があった。
▼結論
エボシが帝からシシガミ殺しを命じられた時点で彼女は詰んでいた。
彼女がタタラ場に戻らなかったのは、タタラ場よりシシガミ殺しの方が大切だからではなく、タタラ場を守るためには進むしか道がなかったからなのではないだろうか。
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