フリーランスが人脈を拡げようとするのは、なぜNGなのか?
こんにちは、イデトモタカ(@idetomotaka)です。
新時代を生き抜くためのシン・フリーランス論。今回は「ネットワーク」についてです。
「サバイバル・スター」の解説は、こちらをご覧ください。
■5秒で読みたい人向け(まとめ/目次)
■人脈を「拡げよう」とするのはナンセンス
とにかく人脈。とりあえず異業種交流。会社員を長くやってから独立開業した人ほど、そう思い込みがちです。
会社という「看板」がなくなり、個人としてやっていくためには、まずは人とのつながりだ……と考えたくなるのはわかります。が、それで片っ端から交流会に参加して、うまくいったという話は聞いたことがありません。
フリーランスに限らず、職業人として生きていく上で(人脈の前に)まず重要なのは「タグ付け」です。noteの記事にもついてますよね、タグ。自分にどんなタグを付けたいのか。付いているのか。
その上で、そのタグに関して一番に「想起」される人であれば、人脈を拡げる必要なんてありません。力をかけるとすれば、間違いなくこっち(タグ付け)のベクトルです。
■チャンスは拾いきれないくらいある
もう一つ重要なのは、チャンスは拾いきれないくらい実はあるのだという認識です。毎度毎度、そうはいかないかもしれませんが、目の前の仕事が次につながらなかったとすれば、それはやり残したことがある、もしくはチャンスをものにできなかったということです。
他の誰(類似タグ)よりもパフォーマンスを出していれば、また相談がありますし、紹介があります。すぐではなくとも、必ず縁はつづいていき、拡がっていきます。
そうなっていないなら、考えるべきは「いかに人脈を拡げるか」ではなく「どうすればもっと高いパフォーマンスを出せるか」です。
■スペシャリストで、いいやつ。それでいい
人脈が欲しいという人の大半は、結局売上(商売)につなげたい、端的に言えばお金につなげたい人です。夢実現のパートナーを探している、親友を求めてる、なんて文脈で言っている人はほぼいません。
秘密を一つ明かします。お金というのは、それを使うのが一番上手な人のところに集まります。銀行が企業に何千億円というお金を貸すのは、信用があるからじゃありません。自分たちより上手くそのお金を使ってくれる(そしてその儲けで利息を払ってくれる)と判断したからです。
中小企業やフリーランスにしても同じです。自分でやるより上手にお金を使って、求めている結果を出してくれるに違いない、そういう相手を探して、大事なお金を預けて(払って)くれます。
そのお金を持ち逃げしない、という信用も必要ですが、本質はスペシャリストであることです。そして人間同士ですからね(特にフリーランスは)、長い付き合いになるのなら、「いいやつ」でなければ続きません。
■人生は「能力」と「応募」でできている
なるほどわかった。とにかくスキルを磨いて、スペシャリストになればいいんだな。でもやっぱり、それだけじゃ足りない気がする……。そう思うなら、やることは一つ。「応募」です。
ものすごく雑に言えば、人生は「能力」と「応募」でできています。欲しい結果、望む未来があるのなら、積極的に投げかけていかなければいけません。
それは無策にネットワークを拡げようとするのは異なります。一度に多数に投げかけるとしても、基本は一本釣りです。
「応募」と言われると、懸賞のようで聞き慣れないかもしれませんが、自分の人生を思い返してください。ターニング・ポイントは、必ずなにか、勇気を出してさまざまなかたちで「応募」したことではないでしょうか。目の前の人に告白することだって、広くいえば「応募」です。
■なりたい自分の世界の住人を探す
それでも、能動的にネットワークを拡げたいというのなら、気をつけるポイントがあります。それは、なりたい自分、理想の世界、ゴールが達成した場所にいる人を探すことです。
なにも考えずに、ただ人脈を増やそうとすると、自分の現状に一致する人が集まってきます。そういう人に声をかけてしまいます。でもそれではなんにもなりません。なにも変わりません。
まずゴールを決めて、こんな人たちとこんな人生を送りたい、という理想があってから、それに相応しい人とつながれるように意識します。おのずと格上の相手になるはずです。相手は自分に興味がないかもしれない。
では、どうするか。
その発想が、未来(と本当の人脈)をつくっていきます。
■まとめ
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