#8 Maxで重要な「順序」② triggerオブジェクト | Max サウンドプログラミングの可能性
Maxでプログラミングを行う際に重要な「順序」について複数回にわたって書いていきます。
前回は基本的な順序の大前提についてみていきましたが、今回は順序を整頓するために非常に有用な trigger オブジェクトについて紹介します。
triggerオブジェクト
まず、前回の引き算パッチを triggerオブジェクトを用いて書き直したものを見てみましょう。
このように、オブジェクトの位置が変わっても計算結果が変わりません!
これでプログラミング時のオブジェクト配置の自由度がグッと上がることがわかると思います。
前回、ひとつのアウトレットやオブジェクトの出力が「右から左」が適用されると説明しましたが、基本的にオブジェクトにアウトレットが複数ある場合は、一番右のアウトレットから順番に出力されます。
triggerオブジェクトは、入力されたデータを、オブジェクトの引数に応じて右から左に順に出力していくオブジェクトです。
頻繁に使用するためか、「t」とだけ書いても動作します。
引数の数だけアウトレットが生成されます。
引数の種類は以下です。
・「b」: Bang
・「i」: 整数(Integer)
・「f」: 浮動小数点数(float)
・「l」: リスト
・「s」: シンボル(文字列)
・その他 : 引数に書いたものをそのまま出力
これを使いこなすと誤作動がグッと減るので、ぜひプログラミングに取り入れてみてください。
Maxを用いて創られた音楽