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「ニルヴァーナ」
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聖書に書かれていることや、仏陀の一生は、
自分にとっては大きな絵巻。
それは文学でもあり、絵画でもある。
昔から、多くの表現者が、そこからイマジネーションを得て、あるものはそれに反発して、
様々な芸術作品を生み出してきた。
自分もキリスト教と仏教の間で育ってきたので、
それらは、自分の妄想の源泉になっている。
風景を見る時も、例えばこの雲を観た時に、
ヨハネの黙示録とニルヴァーナ(涅槃)が頭の中を駆け巡り、
人物を撮る時には、
「この人はユダで行こう」
なんて妄想が全開になる。
写真も絵画も彫刻も極めて個人的な表現だ。
誰がどう感じようと関係ない。
そこには、表現する人の妄想があるだけ。