何も知らないところからボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展した話-その1
0.はじめに
こんにちは。 I・Deer Station 便宜上取りまとめ的なのんふろんと申します。
今回はボードゲームの制作経験が全くないとこから、
8ヶ月程度かけて[シンクロッチ!]というゲームを制作、販売した
ところまでの話を書こうと思います。
「ゲーム制作をしよう!」と思い立ったものの、
「具体的にこうやって作りました!」「ここから発注しました!」
な記事が見つからず右往左往したこともあり、
これからゲームを制作していこうと考えている方の足がかりになるような
記事を書こうと思った次第です。
ついでにゲームの宣伝もしよう!と、下心たっぷりな魂胆も秘めながら綴っていきます。
これを読めば大体ゲーム制作できるぞ!
というくらいの細かく具体的な内容を載せようと思いますので、
なかなか膨大な文量になるのではと、
この冒頭文を書きながら既に震えていますがお付き合い頂ければと思います。
1.ゲーム制作始めたときの自分のスペック
・ハンドルネーム:のんふろん
・twitter:@nonfleon(びっくりするほどボドゲのことは呟いていない)
・職:社会人3年目、ゲーム会社…とはなんの縁の欠片もない不動産業界
・ゲーム制作:したことない
・パソコン知識:ちょっとある、Word,Excel,PowerPointは全くPC触ったことない人にならどうだすごいだろとマウントとれるくらい。
・デザイン知識:全く無い、絵も描けない。小学校のときに棒人間と迷路を書くのが好きだった。
・ボードゲーム歴:うおー!とハマったのは1年半前くらい?軽いゲームが好き
好きなゲームはひっつきカメレオン、頭が完全にキッズ。
2.ゲーム制作の流れ
まずはざっくりと、実際に自分の行なった大まかなゲーム制作の流れを説明します。
・ゲーム制作の目的を決める
・ゲームマーケット出展のためざっくりとしたスケジュールを考える
・一緒にゲーム制作しようと友達に声をかけてみる
・ゲーム制作の方針と報酬を決める
・ゲームの試作を作る/試す
・売値と原価を決める
・実際のゲームの制作
・サークル名を決める、ロゴを作る
・ゲームマーケットの申込み
・ゲームマーケットカタログ用原稿の作成
・ゲームの宣伝をする
・ゲームマーケットWebページの作成
・ゲームマーケット出展の準備
・チラシ、名刺の作成
・ゲームマーケット本番!
・今後の動きを決定する
う~ん、なかなか長い道のり。
正直右往左往ちんぷんかんぷんでしたが、本当に「なんとかした!」という感想です。
一緒に制作してくれた友達のおかげで、挫折もせずクオリティもある程度理想に近い状態までもっていけたと思います!
流石に分けて投稿するつもりですが、1個ずつ説明していきます。
3.ゲーム制作の目的を決める
どうでも良さそうで割と重要なことだと思ってます。
1人で制作する分には心に秘めておけば良いですが、今回は友達と一緒に制作しようと考えていました。
そのために、ゲームを作って何がしたいか、
どういうことを目的として作るかを決めておきました。
バンドで例えると分かりやすいかもしれませんが、
ロックで目指したい!という人とジャズで目指したい!という人が
一緒にバンド組んでもどこかで解散してしまうわけです。
今回のゲーム制作に関しては自分はこんな感じでした。
→友達と一緒に制作をして利益の出る仕事をしたい
これだとふわっとし過ぎなので、もう少し落とし込むと、
・春のゲームマーケットに出展すること
・やるからにはちゃんとしたものを作る
・利益のしっかり出るものを作る
といったところでしょうか。あくまで僕の場合は!です!
4.ゲームマーケット出展スケジュールを考える
ゲームマーケットに出展するには当然申込みをする必要があります。
去年の春のゲームマーケット申し込みページから
おおよその申込み時期を確認しました。(12月末でした。)
例年通りにいけば今年も5月開催ということもあたりがついていたので、
そこからなんとなくの制作工程を作ってみました。
制作時期が、うーん???
作ってみた自分の素人目で見ても明らかに無謀なスケジューリング。
結果論から言うとこのスケジューリング通りには行かなかったのですが、
「あのスケジュールからこれくらい遅れてる」
といった良い意味で危機感持ちながら作業を進められたのは
モチベーションの維持にも繋がり良かったんじゃないかなと思っています。
5.一緒にゲーム制作しようと友達に声をかけてみる
1人でやってもいいけれど~みんなでやったほうが楽しいだろう~♪
ということでよく一緒にボードゲームしている人達に声をかけてみました。
結論からいうとめっちゃ良かったです。
ゲーム自体の仕上がり、こだわりや1人では気づけなかった
工夫が出てきて助けられたなーという感覚です。
illustratorといった技術的なスキル、パッケージの知識がある、
ゲームマーケット出展経験ある人などなど大変ありがたかったです。
ゲーム自体の経験は全然したことない人、
逆に重ゲーがんがんやる人とプレイ層もバラバラだったので
それぞれの意見も参考にしながら制作していきました。
6.ゲーム制作の方針と報酬を決める
先程のバンドの話と同じように、「こういう目的です」というのは
先に共有しておきます。
またこの時点で売上が発生したときの報酬体系も決めて、説明をしました。
お金の切れ目が縁の切れ目、みんなで楽しく~♪
でも出展すれば大なり小なり売上が立ちます。
その後報酬を決めると7000%拗れるので、こうです!と言い切っています。
考えうる限りぎりぎりまで平等に、
究極的に言えば貢献度に対する平等は神にしか分かりませんが、
自分たちで納得の行く形には落とし込みました。
7.ゲームの試作をする/試遊してみる
今回制作したシンクロッチ!のおおまかなアイデアはできていました。
・パーティゲームにしたい
・初心者でも楽しめるゲームにしたい
という方針のもと考えていきました。
アイデアについての構想は個人的には2パターンあるかなと思っています。
・テーマから考える
・システムから考える
日常生活で
「あ~こういうのあったらな」
「こういうジレンマある!」
みたいなのはゲームにしやすいなと思っています。
システムは他のゲームのこういうところが好きだなあ、から作るタイプ。
シンクロッチ!の場合は
「人の見た目や印象と思うことって意外と違うんだな」
というアイデアからきています。前者スタートなわけですね。
この段階で
・お題となるキャラクターの職業カード
・キャラクターの性格カード、
・アイテムカード
が必要と決まったのでA4の紙に文字だけ書いて印刷、ちょきちょき切って試作第一弾を作成しました。
7.5【ここで宣伝!】シンクロッチ!ゲーム説明
キャラクターの気持ちになって大事にしている順番を考え当て合う
初心者でもできるワイワイパーティゲーム!
【 ルール ♪ 】
・キャラクターカードを表にします。今回のお題です。
・キャラクターの性格カードが決まります。
・アイテムカードを4枚(任意)引きます。山札の上の数字を参考にアルファベットのダイスをのせます。
・各プレイヤーはお題のキャラクターにとって大切だと思う順番を決めます。発表して他のプレイヤーと順番が一致すれば得点!
~~~~~~~~~~~宣伝終了~~~~~~~~~~~~~
試作した紙っぺらでさっそく友達と試遊してみると
問題点がいろいろ見えてきます。
点数計算がどうのこうの、選ぶのがどうのこうの。
今回は初心者でも楽しめるゲームを目指していたので、
極力ルールを削ってシンプルにしていきました。
また、アイテムカードが異様な枚数必要になり、
コストが跳ね上がりそうなのを感じ、
ボブジテンのカード裏面使っちゃえ方式を採用しました。
ここまで決まったら今度は100均のトランプを買ってきて
よりカードっぽくして試遊。
この時点でカード枚数なんかまで決めていきました。
キャラクターカード、アイテム数も多かったので選定。
アイテムに関しては、版権が絡むものや、分かりづらいアイテムは排除しました。
8.売値と原価について
目標売値と目標原価を決めて、そこからなんとか収まらないか~~と考えていきました(収まりませんでした)。
今回制作するゲームのコンポーネント(内容物)は
・箱
・説明書
・カード
・アルファベットのなんか置くやつ
と決まっていたので1つずつ探していました。
特にカードに関しては1枚あたりの値段で原価が大きく変わるため、
40社くらいの印刷会社をピックアップして片っ端から
相見積もらったりしました。
カードがなかなかに曲者で、
部数、紙の種類、厚さ、加工方法、印刷方法、カードサイズといった
あらゆるものによって値段が変動するため、
このへんは本当に調べたり、無料でサンプルもらえるところから
取り寄せて確認、選定していきました。
打ち合わせしましょうということで印刷所にお邪魔したりとかもしていました。
おかげで紙についての知識が謎に増え、
説明書と箱の材質についての選定はかなり楽になりました。
流石にnoteデビュー一発目からかなり長めの記事になってきました、
ここまでお付き合い頂きありがとうございました!
次回は実際の製作~ゲームマーケット出展まで書ききる予定です。
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