一人療養旅行 草津 旅の終わり
3日目の朝
この日は早起きした。チェックアウトが10時なので、それまでに朝風呂に入りたいからだ。
旅館の内風呂が空いていた。やっぱりいい湯だ…。
この温泉の香りも、今日でしばしお別れである…。
今回お世話になった宿「飯島旅館」は、素泊まりプラン。
朝食はでない。
朝風呂を終えたのは9時半で、チェックアウトする時には、朝ご飯を食べる気にはならなかった。
(お土産を買っておきたいなぁ)
と思っていたが、車をどこに置こうか悩んでいた。
「12時くらいまで、留めても大丈夫ですよ。」
ダメもとで相談したら、お許しをいただけた…。なんとありがたい。
外に出るとすっかり雨はやんでいた。天気がすこぶるいい。
3日前に来たときは、冷えこんでいたのだが、今はぽかぽかだ。
お土産を買うために、プラプラと歩いていると、温泉饅頭が目に入った。
本家ちちや
私は温泉地に来ても、普段なら温泉饅頭は食べない。
なぜ食べてこなかったのか。
いつもは、旅館に泊まるときは素泊まりではない。夕食と朝食付きプランがほとんどであるため、そもそも温泉街をあまり散策してこなかった。
せいぜい、旅館に入ったときに、テーブルの上に置いてあるお茶菓子が温泉饅頭だったことがあるくらいだ。
ここは草津。朝食は食べておらず、おなかが鳴っている。
いいにおいもする!!買う!!!!!!
ということで買った。1個150円(たかい!!)
1個150円もするのか…と買ってから少し後悔しかけたが、見た目はとてもおいしそう。
ぱくっと食べると、生地はふんわり、もともちとしていて、出来立てのためかあんこがあたたかい…。
うまい。とてもうまい。今までなんで温泉饅頭食べてこなかったのだろう。
ほかほかの饅頭を食べたことも、思えば初めてであった。
なんでもやってみる、体験してみることが大事だな~。
湯畑を最後にみて出発する
この日は、午前中から観光客が多かった。
結構、高齢夫婦や若いカップルが目立つ。思い思いに写真を撮っている。
私は一人でベンチに腰掛けて、ぼーっとしていた。
草津の旅行は、人生で一番、温泉そのものを堪能した旅であった。
日本で一番、温泉が湧いているらしいことは、ネットで知っていた。
実際に来てみて、無料の公衆浴場や、銭湯、旅館のお風呂のレベルの高さに驚いた…。
平日にもかかわらず、人が絶えず来ているのだから、土日祝日はすさまじいことになっているだろう。
今度は、家族も一緒に連れてきたいものだ。
そう思ったが、今はキャリアブレイク中だ。家族を連れてくるには、金を稼がなければならない。
次の仕事はどうしようか…。現職に復帰するか、それとも。。。
と悩み始めたのだが、湯畑の湯けむりを見ていたら、
「ま、今日はいいか。」
という気になった。しばし、ぼーっとして、11時過ぎには草津を出発した。
楽しく、癒された旅であった。
帰ってから数日たっても、肌着が硫黄臭かったのは別のお話…。