資金が少ないならレバレッジを掛けてみたらどうだろうか?
投資の収益というのは、投資した金額の割合で増減するものなのです。「そんなこと分かってるよ」と聞こえてきそうですが、割合ですから元手の資金額が大きいほど利益の金額も大きくなるということは、誰でも分かると思います。10万円を投資して3%上昇すれば利益は3千円ですが、100万円なら利益は3万円になり、1,000万円なら30万円といった具合に平等な割合で上昇します。1億円あれば同じ3%でも300万円にもなるのです。
さらに、低い金利の貯金だけで資産を増やすには収入が多く無ければならず、月々の貯蓄だけでは全然増えないという状況なら、何かに投資して資産運用することを始めない限り資産はなかなか増えてはいきません。
過去を遡ると50年程前の日本では郵便貯金の定期預金は7.5%という時代もありましたので、その頃なら預金で安全に資産を増やすことも可能だったと思います。
元手の資金が少ない場合(個別株の投資センスがある人は別ですが)比較的リスクの少ないインデックス投資で資産額を増やそうとすると、とても長い時間が必要になります。10万円を100万円に増やすまでに15年以上、100万円を1,000万円に増やすまでにさらに15年以上……。老後資金のために若い頃に始めたならそれで良いかもしれません。
最近では物価上昇のニュースを見る機会が多く、現金の価値が下がっているなんていう話題はよく耳にします。キャベツ一玉が1,000円もする時代が来るなんて、10年前には想像もしてませんでした。単純に物価が2倍になれば現金の価値は半分になっているのと同じことと考えると、何も行動しないではいられません。
そんな状況の中で老後年金問題やらNISAの登場やらで始めた私の資産運用ですが、どうやったら少ない元手資金をなるべく時間を掛けずに増やせるのかと考えた答えがレバレッジファンドへの投資でした。もちろん最初からレバレッジファンドに興味を持っていた訳ではありません。
最初は王道とも言える、かの有名な「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を旧つみたてNISAで月々33,333円の積立からスタートしました。
オルカンは36ヶ月、積立総額(投資元本)が120万円です。現在は評価益率+63.7%と見事に成長しており、これはこれですぐに売却する予定はありません。
インデックス投資は順調ではありますが、長い年月という時間を味方につけた投資法ですので、元手資金が少ないとなかなか増えた実感が湧いてきませんでした。それにインデックス投資はネットの情報で見聞きしていた通り、長期保有すれば負けることが少なくなるという感覚もだんだんと現実味を帯びてきました。2倍のレバレッジくらいなら資産の成長も促進されるはずだという思い込みと、少しでも早く資産を増やしたいという欲望でレバレッジNASDAQ100を推す某 YouTuber の話に関心を持ったのでした。レバレッジファンドの信託報酬率は通常のインデックスファンドよりは高いものが当然多いのですが、それ以上の結果を出してくれるという期待の方が大きかったです。
私の場合かなり前にFXに手を出したことがあり、短い期間で貴重な200万円程を失った経験がありました。200万円を失ったというのは大きかったですが、今となっては2倍のレバレッジがかかったレバナスが半分くらい下がろうが「0」にはならないという胆力が養われたように思います。実際に2022年は年間を通しての下落相場でしたので、評価損益も下がりに下がりましたが耐え続けたのです。
米国株の下落が大きいのは半導体指数に3倍のレバレッジが掛かったSOXLに毎月積み立てしていたためです。最大▲70.42%という評価損を売却せず握りしめたまま乗り切りったことは、今となっては懐かしい思い出です。投資信託を含めた全体でも約42%も評価損を抱えていましたし、マイナスの期間がとても長く感じられましたが、FXで培った胆力のおかげで売ってしまおうという思いは一つも湧きませんでした。投資初期における暴落は積立するなら安く買付できるわけですので、むしろ歓迎すべきものです。
これからもレバレッジファンドへの投資は続けていきます。
NISAで買えないレバレッジファンドの節税対策については有料記事にしています。ご興味があればぜひ。
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