素人の考古学―神奈川県大磯高麗山周辺の横穴墓群巡り
大磯は弥生時代に東海から移住した人たちが住みはじめ、古墳時代には朝鮮半島からの渡来人を大和朝廷が大磯に移住させたそうで、いろいろな文化の痕跡がある。
神奈川県には3,200基の横穴墓があるといわれており、そのうち大磯には1,000基以上あったといわれていおり、全国屈指の横穴墓密集地帯である。
➀楊谷寺横穴墓群
27基 古墳時代後期
千畳敷山(高麗山 180m)の登り路になる部分の左側山腹に4段にわた
って穴が分布している。
この横穴は切妻造り家形に表現された11号から始まり、ついで四方の壁に
なげしを表現し、その上に寄棟造りが退化して低いドーム形になった屋根
を表す5号穴が特殊な構造を示している。また切妻造りが退化してアーチ
形断面になった4、7号穴など横穴が年代と共に簡略化してゆく過程を見
ることができる。奥に棺室を設けた棺室横穴墓などもある。
➁石切り場横穴墓群
11基、小田原城砕石で露出
➂高根横穴墓群。
大磯高麗山の東側に横穴墓群がある。
急な斜面に横穴墓が並んでいて、藪漕ぎをしながら探し回った。
墓の中は結構広い。
➃八重久保横穴墓群。
ここには112基あったそうだが、10基見られた。
6c後半から8世紀前半頃のもの。
比較的やわらかい凝灰砂岩をくり抜いている。棺床も作り付け。
➄大磯の街中のお寺の境内に8基の横穴墓群があった。
➅万田貝塚跡
昔から貝殻が転がっていたので貝殻坂と呼ばれたところ。
古代にはこんなところまで海岸線がきていた。
高麗山から大磯相模湾方面を望む。
以上
小兵衛
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