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素人の考古学―神奈川県川崎市高津区・宮前区の古墳群巡り

 鶴見川支流の矢作川によって開かれた細長い沖積地を望む、標高約46mの台地上の緑縁部に沿って古墳が点々と繫がり、馬絹・梶ヶ谷古墳群を形成している。

●宮前区古墳群

➀有馬古墳

 26.5x4.2m円墳 未調査の為築成年代や主体部については不明。


➁法界塚古墳

7x4mの円墳。7c後半の築成

6m弱の横穴式石室。そこから人骨や、金環、鞘尻、小玉、歯数十本が出土した。


●馬絹古墳

馬絹神社の裏手にある。 
33m円墳 装飾古墳 7c後半

 横穴式石室は埋め戻され、川崎博物館に模型がある。
 鉄くぎが多数見つかり複数の木棺があったと考えられる。



装飾古墳:白色粘土による地塗り抽象画


●西福寺古墳

 5c後半~6c初頭

35mx5.5mの円墳。周溝がめぐらされている。この周溝の中から多量の埴輪片が発見された。

円筒埴輪、朝顔形円筒埴輪、水鳥埴輪など。



●子母口富士見古墳

 標高35m、矢作川と江川都の挟まれた台地の先端部に立地。

 17.5x3.7mの円墳。

オトタチバナ姫の伝承あり。



●蟹ヶ谷古墳群

 高台上部に3基の古墳が並んでいるが、矢上川に下る斜面にも古墳とみられる高まりが複数あり、5基以上存在すると考えられている。また斜面には横穴墓も存在する。
6c~7cの古墳群。川崎市内で唯一現存する前方後円墳がある。

➀1号墳

 30m前方後円墳 石棺の石材破片が発見された。埴輪が出土


➁2号墳

 13ⅿ円墳


➂3号墳

 11m円墳


                以上

               小兵衛

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