素人の考古学―東京都多摩川下流その1(西岡)古墳群巡り
多摩川沿いの東京側には、下流、中流、上流と古墳群が続いている。
下流は、荏原台古墳群(二分して田園調布を中心とする「田園調布古墳群」、尾山台から野毛にかけての「野毛古墳群」がある)。
中流は、砧・喜多見・狛江古墳群。
上流は、高倉古墳群、青柳古墳群、四軒在家古墳群、下谷保古墳群、塚原古墳群、稲荷塚古墳など。
西岡古墳群
田園調布古墳群のうち、田園調布から東方面の古墳群。西岡*号墳が多数存在する。
1. 西岡32号墳
32m円墳(31号と32号を合わせて前方後円墳と考える説もある)
4c~5c初、横穴式石室 石釧、土器、円筒埴輪など出土
2. 光明寺荒塚1号墳
23ⅿ円墳 5c末
光明寺は行基菩薩による天平年間に開基した真言宗の古刹。
矢口渡に近く、交通の要衝として古くから栄えた。
3. 鵜の木一丁目横墓
台地斜面に横穴を掘って造られた地域の有力者の墓260基が発見されている。
6c末~8c前半。
切石羨門構造を持つ貴重な横穴墓である。棺台に3体埋葬されていた。
4. 増明院裏貝塚
貝塚分布により東京の低地の旧海岸線が分かる。
以上
小兵衛
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