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予約していた「飛行機に乗れなかった」ときには

飛行機に乗るために空港に行ったとき、
「後の便に替えていただける方はいらっしゃいませんか?」
と航空会社の職員に言われることがある。
そう、「オーバーブッキング」だ。

こういうとき、決断と行動が運命を左右する。
アメリカのスーザン・ベリーさんは、すぐに手を挙げた。
「はい! はい! わたしにさせてもらえませんか?」

オーバーブッキングとは

飛行機には座席数分の客しか乗せられない。
しかし、搭乗時間に来ない客がいることを見越して、航空会社が本来の座席数を越えて予約を受けることがある。

この目算がはずれて、座席が足りなくなるのがオーバーブッキングだ。

こういう場合、最終的には搭乗を断る権利が航空会社にはある。
しかし通常は、何らかの補償と引き換えに、別の便に振り替えてもよい予約客を募る。

「ナポリの休日」を延長して楽しむ

ベリーさんはイタリアのナポリですでに2か月を過ごした。
その後、フィラデルフィアに戻る便に乗るために空港に行って、オーバーブッキングに遭った。

ナポリに残ることを選べたのは、ベリーさんがフリーランスの写真家で、自分で予定を決められた、という事情もある。

アメリカン航空は、便の変更に応じた8人をホテルに送り届けた。

ホテルにはプールとレストランがあり、部屋はバルコニー付きだった。ベリーさんによると「旅行中に泊まったホテルのなかで一番素敵な」4つ星ホテルだそうだ。

8人の客はすぐ親しくなり、一緒にイタリア料理を楽しんだ。

その後に起きたこと

翌日空港に行ったベリーさんは、またしてもオーバーブッキングに遭う。

他のひとと違ったのは、ベリーさんは今回も予定変更に応じ、かつ「アメリカン航空キャンプ」と題したTikTok配信を始めたことだ。

結局、ベリーさんは予定よりも3日余分に「航空会社の負担で」ナポリに滞在し、補償として3550USドル(約55万8千円*)分の引換券を受け取った。

さて、わたしならどうするだろう? 
喜んで滞在延長を選びそうだ(家族が賛成してくれれば)。

留守宅にペットが待っていたり、水をやらねばならない植木がなければ、という条件はつきそうだが、何か変わったことが起きたときに
「それはおもしろそう」と言える、自由な旅人でいたいと思う。

引用元:An American Airlines passenger on an oversold flight stayed in Italy for an extra 3 nights to collect $3,550 in travel vouchers, Business Insider, Aug 10, 2024.

*2024年12月24日のレートで換算


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