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障害福祉の現場で学んだこと

2025年になり、自分もこれで働き出してから4月で8年目になります。
今までの振り返りをざっと書いていきます。


自立訓練(生活訓練)施設の生活支援員として、主に精神科病院を退院され地域生活に移行するための支援をしてきました。

自立に向けた訓練として、生活技能だけでなく生活技術の獲得を目指していくなかで、コミュニケーションをとることが苦手という利用者さんが多くみられます。
どのような接し方がその人に合っているのか、入所時のアセスメントや体験中の様子を見させていただき、「話すペースをゆっくりしたほうがいいのか」「分かりやすく要点を まとめた説明がいいのか」「逆に一つ一つを詳細に説明したほうがいいのか」「距離感が近くなりすぎ てしまうのか」など
一概にコミュニケーションが苦手とご本人から聞いていても、どのような点から苦手意識を持つようになったのか人それぞれであることを学ばせてもらいました。

支援をさせてもらう中で、その人に合わせた口調や説明の仕方を変えることで理解や信頼を築けてきた気がします。また一人一人の対応を変えることで、よりその人の考えや要望に寄り添って、課題へ一 緒に取り組めていることが自分自身の支援へのモチベーション向上につながっていると思います。 また利用者さんの中には、入退院を繰り返していたり長期入院されていた方も多く、地域生活を送る ことの難しさを漠然と感じていても、何が課題になっているのかが分からないことがあります。

病院での生活はある程度決められた環境となっており、自己決定をする機会が少なく自分の考えを伝えること が難しいのかと思います。
そのために自分の中の葛藤を解消できない状況が多くみられ、その際にどの ような支援をすればよかったのかと悩むこともありました。そういった体験を通して最近の支援で意識するようになった点として、相談をどのようにしてもらうか、相談をしやすい環境作りを考えるように しています。

自分自身が22歳で就職し障害者福祉という分野の職場環境で働き始めた時、右も左も分からず何をすればよいのかも分からなかったこと思い返しました。
支援への悩みだけでなく、市町村によって行政手続きが違っていたりして戸惑うこともありましたが、色々な方々に相談をすることで解決をすることが できました。
相談をすることへ多少の抵抗もありましたが、実際に仲の良い先輩に相談をすることで良く立ち回ることが出来るようになり、関係者からの協力を得やすくなり支援をよりしやすくなるといった経験をしてきました。
新しい環境に馴染んでいくためには、相談をすることの大切さを学ばせてもらいました。

利用者さんにも新しい環境に慣れていただく中で、相談をすることで周囲の人から協力をしてもらえる体験を積んでもらえるよう支援をしていけたらと思っています。
これまで障がい者福祉の現場で学んできたことを活かしながら、利用者さん一人一人に合わせた対応をとり、ご本人や関係者と相談をしあって連携を図ることで、よりよい支援体制を整え、これからも利用者さんと一緒に地域生活に対する課題へ取り組んでいけたらと考えています。

今後ともよろしくお願い致します。。。( 一一)

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